25歳、突然フリーランスになった感想
わたし25歳になったんですけど。
初回の記事でこんな書き出しありかよっていう言葉は飲み込んで頂いて。
服しかやってこなかったような人間なのでご勘弁ください。
えっと、それで、わたし25歳になったんですけど、フリーランスになってました。
2015年の2月に企業勤めを辞めて、海外に行ったりもして、そうしたらフリーランスになっていたんですね。雑すぎますね。
まあいいんです。フリーランスになっていました。ということです。
わたし自身自分で未熟な点もわかっているので25歳でフリーランスっていうと諸先輩方に「服作りなめんじゃねえ」的なお叱りを受ける気がしていて、チキンすぎる性格も相まってひっそりと身を隠しておりました。
でも気がついたら、デザイナーやったり、マネージャーやったり、パターンも引いたり、かたや子供服作家もやってます。もう、肩書きとか訳がわからないんです。
よく友人からは「デザイナーなの?なにやってるの?」
そんなことをよく聞かれるようになって、正直わたし自身「まずいな、信頼ないよな・・・いろいろやってると・・・」と焦ってしまうこともありました。
「焦って」なんて生易しいものでもなく、なんか勝手に落ち込んだりしました。すごい落ち込んでラグビーボール作ったりしてました。
でも「肩書きはとりあえず後でいい気がする」と思ったので
取り急ぎ思ったことを書いてみようと思います。
「肩書きは何か」より「何ができて何をしたいか」
肩書き不明の25歳、しかもややこしいことに既婚。
ふと、一年間爆走してきて気がついた。
肩書きなんてまるでないし、ジャンルを越えてお仕事を頂いて、端から見たら「次そこかい!!」というような落ち着かない人間に見えていることは間違いない。
でも、なにか一本自分の中で芯みたいなものは通っている。
その働き方はとても心地よかった。
相手の「こういうことがしたいんです。」に対して
「じゃあわたしはこういうことでお手伝いができます。」
「そしてその結果誰かがハッピーになるならノリます。」という姿勢。
この「誰かがハッピーになるなら」を大切にして仕事ができることが、今現在のわたしにとってフリーランスの一番の利点です。
そして「こういう経験があるのでこういうお手伝いができるかと思います。」というレスポンスでなんとなく緩やかな肩書きが決まる。
足りないピースの部分に、
まだ若造なもので形がいびつで申し訳ございませんがちょっと失礼して・・・・。という感じでお邪魔するような感じ。
でもその時に必要なのは「デザイナーです」ではなく
「パターンを引けます、素材も見れます、縫えます、デザイナーもしてました。仕様書も書けますしニットも見れます。コスト換算や交渉もしてました。生産管理、あとはマネージャーなんかもやってました。で、誰かがハッピーになれるようなもの作りたいです。手伝えることはなんでしょう?」
これでした。
なんかこれできたら楽しいと思うの、たぶんだけど。
これが好きなんです。
もうちょっと「楽しい」や「ハッピー」であることに重きをおいて、わたしの力を活用していただけないでしょうか。ということなんですよね。最近気がつきました。
アパレルで働いている時はこれを完全に見失ってしまって、経営上層部のために企画を出している感じが辛かった。もちろんわたしが思っているだけだとは思いますが。
コレクションブランドにいた頃のあの直接感動を提供できる環境や、しっかりと作り込んだ服を提供することで衣食住以上の服の価値を作っていたことに比べるときっとそこが辛かった。
結局のところわたしはそこから逃げました。
でも結果いまハッピーなのでいいかなと思っています。
なのでこれからも、わたし自身においては「なんか楽しそうだな・・・」で仕事しちゃうバカさはある程度許容していこうと思っています。
アパレルから他業態へ、アリだと思う。
話全然違うんですが、
アパレルの企画職、会社にもよると思いますがとても優秀な方が多いと思います。すみません。わたしの完全な偏見をもとにいっています。
すごい仕事量だと思うんですよ、そしてたぶん、幾度となく辛辣なコメントでダメ出しを食らってきてると思うんですよ(自分の黒歴史を振り返りつつ・・・)
だってシーズンのMD組んで、絵型かいて修正して、生地押さえて値段交渉して場合によっては生地作って、仕様書かいて今度は工場とコスト交渉して船で運ぶとか飛行機使うとか決めて、春物の時期には春物の最終修正とか納品前検品しながらスポット商品作って、かと思えば冬物のファーとか選んで、ディスプレイ組んでフェア決めて・・・ああ書ききれない!!
仕事量がバカなの?ってくらい多いんですよ!!!!!(心の叫び)
そして人格否定並みのダメ出しも入ったり・・・(遠い目)
これはもちろん会社によります。※そしてほかの業種だって大変だと思います。
でもわたし、とても大変でしたがこれ経験できてよかったなと思ってて。
そのおかげでいまこのスタンスで仕事ができています。
人格否定は絶対よくないけど、プライド木っ端微塵に潰していただいてありがとうございました。敬礼。
本当に育ててくださった先輩たち、会社には何度お礼を言っても足りないと思っています。
でも感謝はしても、「違うな」と思うところにずっと止まることは自分にとっていいかどうか、ちゃんと考えて「NO」なら、楽しい方に振り切ってみればいいんじゃないかなーなんて。
企業採用担当の皆様、
アパレル出身ポテンシャル高いと思いますので(偏見)
どうぞ宜しくお願いします。(責任は持てない)
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