心の綺麗なブランドを届ける
今晩は、Luminous Within (ルミナス・ウィズイン) ジュエリーデザイナーのMiaです!
皆様、想像してみて下さい。
お皿にのったお紅茶が、ゆっくりと手元にはこばれる。その手元には、綺麗にたたまれた真っ白のナフキン。タワーの銀器のうえに、ケーキがふたつみっつ並んでいて、その向こうの日光の射し入る窓には、広々とした緑のお庭。
どうですか、どういったご感想を持ちますか?
高級そう…あ、そんなラグジュアリーな体験をまたしたいな。
そんな感覚になりますよね!特に今の自粛明けの鬱屈とした時期には、そんな経験がとってもしたくなる気持ち、わかります。
けれどこの「高級そう」って感覚、どうして抱くものだと思いますか?スコーンやショートケーキの原材料は、よほどでないと、あまりかかりそうなものではないですよね。
その感覚を裏付けている理由がそう、『プロセスに宿る空白の美』です。
例えば紅茶のしたのお皿。これにはもちろん歴史的な理由があることはご存知のことかもしれません。中国茶器が滅多に輸入できなかったヨーロッパで当時、カップに紅茶を沸かした後に、ソーサーにうつしかえ冷ましながら口をつけて飲んだ、その名残だと言われていますね。
でも、もう存在意義のなくなったソーサーを、なぜまだ残しているのでしょう。
その理由は、それが『空白の美』だから。余分だけれどそのぶん、空間的な余裕ができて、目に心地良いから。
ナフキンもびっしりとタンポポの柄をプリントした布地なんかは、あまり高級店では見かけませんよね。
ケーキ皿は所狭しとテーブルを覆わず、タワーの銀器の高低差が空白的な余韻を演出していて、美しい。
もちろんケーキはバイキングのようにたんまりとは盛られず、お上品に並んでいる。
窓はたいていとても広く光を透過して、お庭は室内をより広くみせる。
ブランディングとは、そう言うものです。ジュエリーでもそれは一緒。
同じ相場で動いている貴金属を扱っているのに、どうしてこうもラグジュアリーブランドが高級感をもって感じるのか、それはプロセスの質が異様に高いからなのです。以前、師から聞いた例を引用しますね。
一等地のメゾンでドアマンが扉を開けてくれるところから始まり、長い高級そうなカーペットのうえを歩いてゆく。
美しい余韻を持たせた喋りくちの店員の声がころころと響き、パリッとした格好がお出迎え、広々としたショーケースを開け、そこで初めてジュエリーにご対面できるんです。
それも一つ一つ大切そうに鎮座されている。ようやく心の高鳴りを鎮めて、商品を購入する。すると、あまりにも綺麗なケースに入っていて、ショッピングバッグを下げて「あ、買ってよかった。」
そうです、これら全てのプロセスが「い か に “空 白” を み せ る か の 価 値」なんです。それが私が師から学んだ、ブランディングの真髄です。デザイン面ではない、高級ブランドの戦略的部分が見え隠れします。
ちなみにそれとは逆に、大企業は莫大な広告費や海外工場の生産を通して、これと正反対の「安さを売るブランディング」もできます。既製品のシルバーアクセサリーなんかで多くあるものです。
けれど、個人や中小企業は、上記のような「高いブランディング」でしか生き残れない。それは、広告費や海外生産にかける資産がないからです。
でも、高いブランディングで頭一つ秀でている高級ブランドと競って、まだどなたもご存知ないかもしれない、Luminous Within がどうするのでしょう。
ドアマンを雇う?
いいえ。
ケースにお金をかける?
いいえ。
私のたどり着いた、私なりの答えは…
『行間を読むこと』
空白を持たせましょう。私自身、美しい言葉を遣って嫋やかに話し、品のある身振りをできる女性になりたい。でも、それだけではなく、
本の中の言葉と言葉のあいだにある意味を汲み取る、感受性の高い意識の持ち方のように、デザイナーの私とお客様のあいだにある『行間』とも言える距離感を、豊かな目線で読み取ってゆきたい。
私のデザインを受けて、お客様はどんな表情を一瞬されたかな?
お客様のお話される言葉を聞いて、私はどのくらいひろやかな意義を受けとれたかな?
出来上がったジュエリーは、「このお店に任せて良かった」と思える絆を生めたかな?
そうやって、空白を纏って行間を読んで、ジュエリーデザイナーとして成長してゆきたい。至らないことが多くても、人生の時と時のあいだの行間も、一つずつ真摯な心で読み取って、明日への行動をしなやかに生きてゆけたら良いと思える。
もちろん、ジュエリーの中の “空間” もそう。お客様立場からすると、ともすると「余分すぎる余白」にお金をかけすぎずに、ジュエリーの要素と要素のあいだの空間がいかに美しく世界観を放っているか、そういったデザインの部分での本当の価値を高めてゆこう。
個人であるデザイナーの私は破格のプライスでは勝負はできない。
でも、価格に見合う “価値” にかける “配分” を、いかにハイブランドでは出来ない部分で闘えるかを考える。
例えば、Luminous Within ではハイブランドの70%〜80%くらいの価格で、既製品ではないたった一つのオーダーメイドを作らせて頂くように心がけています。在庫を抱えず、一つ一つ甲府市の職人さんにお願いしていること、広告費をかけすぎないこと、工夫が凝らされた優しいブランドづくりをしています。
でも、大事なのはいかにプライスレスになれるか。ジュエリーをめぐる全ての体験が、「あの時、幸せだったな」と思って頂けるような、心の綺麗なブランドを目指して、変わってゆきたい。
結局、人生にとって大事なことは、人と人との出会いだと感じる。お客様との出会いのなかの、その行間を、ジュエリーを通して「あ、この人生のストーリーは素敵だったな」と読み終えるようなお仕事の人生にしたい。成長してゆく私を応援下さい。
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