読書記録|超フレキシブル人生論

勝間さんが合理的なら、真木子さんはフレキシブル。
おーピッタリなキーワードだと思った本でした。

読む前は、インスタグラムでのインフルエンサーであり、オンラインサロンも展開している著名人ということでかなり穿った見方をしていました。
面白い人だと思うし、フォローしているくらいですから、元々ファンです。
とはいえ、この人のオンラインサロンい入りたいとは思わないし、本も別に読まなくていい、と思っていました。

でも、気になっているなら読めばいいじゃん、ということで結局購入して読了。
もっと早く、発売時に読んでおけば良かったです。
この人のビジネス書は勘弁なんて思った自分が間違っておりました。
ごめんなさい。
セルサイドの言っていることなんて要はセールストーク、どこかの受け売り、ポジショントークでしょ、どこかで何回も聞いているよ、と思っていました。
いやいや、全然違った。
内容がとても良かった。勇気づけられました。元からまあまあ好きでしたが、ファンになりました。
タイトルそのまま「フレキシブル」な考え方にこんな方法もあったのか、と感銘を受けました。

インスタから見えるキラキラセレブライフの印象が強いです。
インスタの投稿が自分がフォローしている中ではダントツ面白いです。
インスタの投稿のジャンルでは、ね。

キラキラなところを見て羨ましい〜と思っていたのですが、そこに至るまでいろいろな苦労があったこと。俄然親しみがわきました。
外資金融のバリキャリ女子って結局のところ慶應あたりの恵まれたお嬢様もしくは、実家が太くて長期留学ができた人とかそういう人ばかりというイメージが強かったです。あ〜自分とは真逆。
ご本人曰く底辺ヤンキー高からコミュニティカレッジ。そこからカリフォルニア大学バークレー校卒。就職先は、外資金融の営業と聞いて、すごい実力!!と思いました。

そんなバリキャリな真木子さん。
就職後もおっさんカルチャーの中で差別されたり、結婚生活で悩まれたりしたそうです。
おっさんカルチャーあるある、は特にフロント業務はそうだよね、と思いながら読みました。

一番、読んで良かったと思ったのは結婚に関すること。
相手がいい人でも親戚や友人からの圧力について、苦痛だったと書いてありました。
苦痛の裏には、他にもいろいろありそう。。。

相手がそこまでハズレではなくても、周りからの圧力がしんどいの、わかる!!
相手のことは良くて、そこまで嫌いじゃなくても、
親類・友人からの関係で結婚が嫌になった人、実は多いと見ている。

真木子さんはいちいち戦っていたそう。
大変だわ、それ。
戦っていたなんてエライ。
フツー、そこは波風を立てないようにしてしまうの。
疲れるし、不毛だし。
でも、そうやっているうちに自分らしかったことが変えられてしまうような気持ち悪さを感じます。
また、こう振る舞うべし、といった規範意識がいくらかあると、それに合わせた行動をとってしまう。
どこかで、窮屈さやなんか違うとズレを感じ始めても、聞き流すなどスルーしてきました。

自分も気持ち悪さをどこかで感じながらも、戦うほどの気力がなかったので尊敬します。今は、気持ち悪いと思ったら戦えば良かったと思っています。
これに限らずジェンダーに関する意見には、こういうことをはっきりと言える人がいるなんて素晴らしい!!と思える内容でした。

仕事のところも読み応えがありました。
20代の若い頃にこの部分を読みたかったです。
そうやって情熱を持って仕事できているときは、本当に充実感あって良いですよね。
大変だったことの他にも、法人営業の面白いエピソードもあり、この部分だけ切り取れば、仕事へのモチベーションもアップしそうです。
(法人営業については、経験したことがないからわからないけれど。)

他にも子育て論も、なかなかユニーク。
子どもをインターに入学させるのは、一般的ではないのは重々わかっています。
お金があるからできたんでしょ、と言われればそれまでですが、
子育てにおいて、重視したことは、確かに!!と思いました。
余裕のないワーママが子育てで何を最も大切にしたらいいかと言ったら、
「自己肯定感」。
あと感銘を受けたのは、真木子さんが、じっと待つことを実践していたこと。
なかなか覚悟のいることですが、その主張には説得力があります。

全般に言えることは、自分のどこかに違和感、あれ?と感じることがあったら、立ち止まって考える。やり方を変える。真木子さんは全力でやっているなあ。
軽ーく読めるのに、濃くて、若い人にもワタクシみたいな子持ちの中年にもタメになる一冊でした。


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