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同調率99%の少女1~13

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那珂が主人公のオリジナル小説。 鎮守府Aの物語 1~13巻分まで
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2016年4月の記事一覧

同調率99%の少女(7) :幕間:帰り道

--- 8 幕間:帰り道  那美恵たちの高校から駅までの帰り道。女子3人はあれやこれやとワイワイ雑談し、男である提督は蚊帳の外で後ろを歩くという状態が続いた。さすがにひとりぼっちでは可哀想と那美恵は判断して、途中どこかファミレスかカフェによってお茶していこうと提案した。3人共それに賛同。時間はすでに6時を過ぎていたが、提督という大人もいるし問題ないだろうとふむ。  入ったのは昔から変わらぬ全世界チェーン店である有名なコーヒーショップだ。さすがに世界規模のチェーン店となると

同調率99%の少女(7) :放課後

--- 7 放課後  パネルをはずし、資料をフォルダにしまいまとめる。高い位置にあるパネルは提督と三戸がはずし、それを那美恵たちがまとめる。五月雨は書記の和子とともに配布資料をまとめる作業をしている。 「はいそこの男子~。次は視聴覚室の仕切り閉まって~!」  那美恵が冗談交じりに提督と三戸に指示を出し、二人はそれにおとなしく従う。 「三戸くん、彼女は学校では普段こうなのかい?」 「まーやる時と普段の差が結構あるんで驚く人も多いっすけど、こんなもんですよ。俺らはもう慣

同調率99%の少女(7) :展示開始

--- 6 展示開始  那美恵が提督らと一旦別れて1時間半後、チャイムが鳴り放課後が訪れた。阿賀奈に校内を案内された提督と五月雨はほぼ問題なく一連の見学を終えて、一旦来客用の部屋に案内されて一息ついていた。  那美恵と三千花は教室を出て廊下の途中で話しだす。那美恵は三千花に提携の締結の時の様子を話して情報共有する。大体の内容は問題無いとふむ三千花だったが、厄介そうな問題に頭を今から抱えた。もちろん、艦娘部顧問の四ツ原先生である。  二人は職員室へ向かって歩きながら会話す