身近な自然たち
どうも聞きなれない鳴き声がしていた。
夜に限って鳴き出すのだが…どうも犬の吠え声とは違うらしい。
単調な繰り返しなので、子犬だろうかと思ったのだが。
これはどうやら鳥の声で、夜のみ鳴くのだからフクロウか何かだろうと目星をつけた。
ネットで探してみると、どうも「アオバズク」らしい。
山で聞いた声ではあるが、家の中で聞いたことは無かった。
へえ、環境の変化かねぇ?と思ったが、ウィキでみると平地にも棲むらしい。
渡り鳥なので一年中聞ける声ではないので、まさに偶さかだったと言うことらしい。
我が家は平地の住宅地だけど、最近の区画整理事業で、放置されて草ぼうぼうになった場所が所々にある。
アオバズクの主食は昆虫らしいので、棲息するには案外と良い場所なのかもしれない。
姿を見たいものだが…夜ではちと難しいかな?。
最近は「街角バードウォッチ」なるものが流行っているらしい。
公園なんかで双眼鏡片手に野鳥を観察しようというところか。
私もたまに、近くの小山を歩きながら、探鳥などと洒落こんだりする。
特に冬は、木々の葉が落ちているので、姿を探しやすい。
ヤマガラ、シジュウカラ、コガラ、ジョウビタキ、コゲラ、モズ等々、様々な鳥に会える。
野鳥は身近な野性動物だし、色や姿が美しくて、本当に飽きない対象だ。
ちょうど今ごろだったか、ヒバリの疑傷(敵を巣から遠ざけるために親鳥が行う演技)を目の前で見られた事があった。
フラフラと本当にすごい役者ぶりで、巣から十分離れたあとは、いきなり中空へと舞い戻っていった。
…あのときの嬉しさといったら、どう表現すれば良いのだろうか。
先に書いたが、野鳥も立派に野性動物。
その仕草や行動に触れあうと、おおよそ害獣なんて言われて憎まれる、鳩やらカラスやらを見る目も和らぐことだろう。
米を食べたりして、農家から疎まれるスズメも、砂浴び(水浴びのように、砂の中で体をバタつかせる…体のダニなどをとるためらしい)
…の姿を見れば、可愛く見えて仕方ないと思う。
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