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♪北北西に進路をとれ

今日は節分。
節分と言えば恵方巻き。
…で、今年の恵方は「北北西」だそうです。

北北西…と聞いて、すぐに「ああ、あの映画ね」と答える人は映画ファンでしょう。
しかし私は「あ、サクラカラーね!!」と答えてしまう。

若い人はきっとご存じ無いでしょうけど
「サクラカラー」というのは、コニカ…そう、あの「コニカミノルタ」のコニカで「コニカ株式会社」(当時は小西六写真工業)が販売していたフィルムの名前なんです。

その、サクラカラーのCMの歌詞の一部に北北西に…というのがあると。
動画を探したのですが…さすがに無い。
残念!!。

サクラカラーはカラーネガフィルムの名称でした。
リバーサルはコニカクローム。
どこかコントラストが低いような、渋目の色合いでした。
モノクロームはコニパン。
こちらは使ったことがないですね。
モノクロと言えばネオパンで、富士フイルムだったから。

私が写真を撮り始めた頃は、やはりフジが優勢ではありましたが、サクラカラーを使うときもありました。
それは主に、手持ちのフィルムが切れてしまったとき(スペアとか持たない。高いから)で、観光地で切れてしまうと、土産物店とかで求めるのですが、何故かフジとサクラは併売して無いんです。
どちらか片方だけ。
そういうときにだけ、サクラカラーを使っていたのですね。

フジカラーは、青と緑の発色が強い味付けになっていました
日本の風土、風景によくあう味付けですね。
サクラカラーは、やや暖色系というか、人物を撮るのに適した味付けでした。
好みの問題ですが、私はフジ派だったので、内心渋々と買ったものでした。

コニカは主に写真館などで使われることが多かったと聞いています。
一般ユーザーへの販路を怠っていたわけでは無いでしょうし、カメラも販売していましたが、それらも特色ある名機が多く、後のミノルタとの合併と、写真事業からの撤退に関しては、残念な思いもありますね。

カメラへの思い出はまた書くとして、フィルムに関しては「インプレッサ」が印象的です。
ISO50の低感度のネガフィルムで、専用の処理をしたプリントは、精細で美しいものでした。
私も数度使ってはみましたが、どうにも扱いが難しくて、結局フジの「リアラ」一本になりました。

それと前述の「コニカクローム」。
これもほとんど使うことは無かったのですが、どこかコダックの「KR」(PKRではなく)を思わせるような色合いでした。
私のファースト・カーを撮ったフィルムで、車のボディーカラーの赤の発色が渋くて、見ているとレトロな気分に浸れたりします。

…時の流れの中で失速して、ついには消えてしまうのは寂しいものです。
サクラカラーの名の入った、観光地によく置かれていた鉄製のベンチ…最近は姿を消してしまったようですが、いつかまた会えればいいな、と思います。

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