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小諸市と、私。

長野県小諸市との「縁」というのも、早四十年近くとなる。
縁、とは言ったが、あくまでもそれは片想いであり、私が小諸に勝手に恋い焦がれているだけだが。

きっかけは「すくらっぷ・ブック」(小山田いく:作)という漫画だ。
ストーリーについては、徐々にここでも書いていくつもりだが、この作品の舞台が、長野県の小諸市なのである。

連載が終了した後、私は念願の彼の地を初訪問した。
高校時代からの夢だった「バイクで小諸へ」を実行したのだ。

それ以来、今に至るまでの訪問回数は数えきれない。
バイクから乗用車、それに鉄道…春夏秋冬すべての季節に訪れた。
それほどに大きな市では無いけれど、多くの場所に行った。
それでもなお、まだ行けていないところもあり、知らない場所がある。

不思議に飽きないのだ。
きっかけの「すくらっぷ・ブック」の聖地は行き尽くしたつもりだが、それだけでは無い魅力がある。
飾らない風景があり、作られていない風景がある。
まだ見ていない、出会えていない風景がある。
そのことが私の胸を高鳴らせる。

群馬近隣で同じような街があるかどうかを考えても、小諸に比する場所は皆無だ。
長野県内でも、ほとんどあり得ないだろう。長年訪れ続けてわかったことだ。
ことに写真をする人間からすると、その希少性が際立って見えてくる。

今現在、ふたつの「計画」が進行中だ。
ひとつが「小諸市に住む」こと。
もうひとつが「小諸市を撮る」ことだ。
どちらも容易くはないプロジェクトであり、移住は果たせるのかどうかが難しい。
環境が許してくれないかもしれないから。
撮影は、どうにか果たしたいという思いでいる。
もちろん、ふたつが現実化するなら、それが一番良い。

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