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空の下で

大切な友達にとても重大なことがあった。
悲しくてたまらなくて
その想いを慮れば今でも胸が裂かれそうで
涙が浮かぶ。
でもだとして、だからってなんだ。
あたしが悲しい気持ちを伝えてどうする。
こんな時大抵、すかさず言葉を並べられずにいる。
本当は声をかけたい。
悲しみに寄り添いたい、エゴだ。
なんでもいいから声をかけるべきなのだろう。
でもできない。
そんな薄っぺらい言葉で済ませたくないし、
そんな言葉は彼女のためではなく自分のため。
自分が「彼女に声をかけた」という事実に
安心するためじゃないかって思う。
そんな想いを抱き、声がかけられない。
どんな言葉も想いを表すのには過剰で不足。
そんな言葉をわざわざかけて、
友達の負担を増やすのは嫌だ。
ならいっそ、黙っていよう。
黙って見守っていよう。
自分で言うのもなんだけど
本当にクソ面倒くさい陰気な性格だと思う。

考えると
自分に置き換えると
その想いが辛くてたまらない。
今もそう。
でも昨日、何気なく見上げた空が
あまりにも大きくていつも通りだった。
彼女はいつも空を見上げていたな。
いつも空を見せてくれていた。

空の下で/My Little Lover

不意に思い出したのはこの曲だった。
何年前に聴いていた曲かもわからないのにね。

moon/奥野涼BAND

ただただ共にありたいなと思う。
いつだってあたしは大好きな音楽と共にある。

明日、手紙を書こう。



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