見出し画像

<あなたへの証し> ~第2の書 『新潟への道、新潟での歩み(2006年10月~2011年3月)』~ <第1章『東京に帰れない』(1)>

 僕は、第1の書で証ししました通り、2006年に洗礼を受けましたが、洗礼を受けてから数年間は、実のところ、クリスチャンとしての正しい信仰生活を送れていませんでした。また2010年の末からは、僕は心の病を患い、その時務めていた会社を休職しなければならなくなりました。仕事の都合で、家族とも離れ単身生活を1年半ほどしていたころです。 

 そんなさ中、東日本大震災から数日後の2011年3月16日、新潟の知人から、ある聖会への誘いを受けました。休職中でもありますから時間の自由はききます。その知人は仕事の顧客でもありましたし、何か得るものもあるかもしれないと思って、お付き合い半分、自分のため半分で、僕は東京から新潟にやって来ました。 

 聖会は3月16日、17日、18日の三日間。しかし、期待とは裏腹に、その聖会では、特別なにか得られたわけでもなく、聖会を主催していた教会の牧師のことも避けるようにしていました。「とにかく早く東京に戻りたい。」そう思っていたのを覚えています。 

 ところが、変える予定であった18日の夜、ちょっとした事件が起こりました。免許証を失くしてしまったのです。探すにも心当たりのあるところは、もう時間も遅いし、問い合わせもできません。この日、新幹線で帰るはずだったのに、帰るに帰れなくなってしまいました。それで、仕方なくもう一晩泊まらざるを得なくなり、ホテルをとりました。

 そして僕はこのホテルの部屋でとんでもないモノと出会うのです。

(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?