お題箱返信(過去ログ2)

1. 夢創作とモブ創作の違いについて

質問ですが、夢の定義で原作にいないキャラを扱っているのは二次で「モブ」「オリキャラ」とされている存在とはなにが違うのでしょうか?そのキャラたちも要は原作キャラの一面や感情を引き出すために作られたもので、いわば創作者の分身です。それも端役だけとは限らず主軸に関わってくるもの、なかには主体になっているものもあります。
となるとモブと表記されるそれも夢であるべきなのでしょうか?夢とモブ(オリキャラ)の違いはなんでしょうか?

定期的に夢界隈で議論になるやつだ!

質問者さんの仰る通り、個人的にはモブオリ創作は夢創作のうちの1つの形だと思っています。
ただ、私がモブ創作を夢だと思うことと、創作者が自作を夢だと思うかどうか、は別の話になってくるんですよね。ここが難しいんですけど…。
夢というジャンルは懐が深く、様々な形態を内包できるが故に、夢創作者を自認する人々でもそれぞれの夢の定義が異なるという現状があります。私も色々悩んでいますが、今のところは書き手が夢だと思って描いたら夢、ただしそうでない作品も読み手によっては夢になりうる(解釈の自由)、という考えを主軸にしています。そのため、質問者さんの「モブと表記されるそれも夢であるべきか?」という問いには、「私はモブを夢だと思うが、すべての人にとってモブが夢であるべきとは思わない」というのが答えになりますね。

一方私の理想としては、モブ創作が夢創作の形の1つであることがもっと忌避感なくオタクに受け入れられて(これ忌避感抱かれるのなんでだろう。夢=恋愛だけというイメージが未だに根強いのだろうか)、夢創作の自由さが広まればいいのになーとは思っています。
夢の定義があやふやなのも、それが夢創作の自由さにつながっているならそのままでいいかなというスタンスです。

……まあこの曖昧さ、超不便だけれども!
その曖昧さが理由でしょっちゅう争いが起こるけれども!


2. 読みたい夢小説について

はじめまして。
読みたい夢小説について語る、というradiotalkを聞きました。
他者の夢小説語りを聞く機会ってあまりないので、めちゃめちゃ新鮮で楽しかったです。
好きなキャラクターに殺されたい気持ちとてもわかります!!!キャラに自分が愛される未来なんて想像できないので、憎まれてもいいから視界に入りたいんですよね…
どんな感情でもいいから、キャラに影響を及ぼして引導を渡されたいです。

radiotalkというのはこれ。気持ち悪いオタクの鼻詰まった生声が垂れ流されるので注意してください。

そして以下お返事。

聞いていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます!

ただ、一つだけ言いたいことがあります。
radiotalkをお聞きになられた通り、私には世界を滅ぼしキャラに引導を渡されたいという欲望があります。しかしそれは、愛されないならせめて殺して欲しい、という感情からくるものではないんです。純粋に世界を滅ぼしたい。純粋にラスボスとなった「私」を討ち滅ぼして未来を掴むキャラたちが見たい。その欲望は「愛されたい」という思いとはまた別種のものかなと思っています。

というか本題はそこではない。

私が言いたいのは「自分が愛される想像ができない」という感情で全てを諦めてしまうこと、やめにしませんか?という話です。いやもうこの気持ち自体はめちゃめちゃ分かるんですけど、そういう「あり得ないと思うこと」を物語にすることで自分の中で真実にするのが夢小説、ひいてはそれに限らずすべての創作に宿る力だと信仰しているので、聞くたびに悲しくなります。
どうしようもない諦めを抱きながら、絶対に振り向いてくれないと嘆きながら、それでも恋を叶えるため必死に物語を綴る。その結果がたとえ「やっぱり振り向いてもらえなかった」というものだとしても、生み出した物語たちは無価値ではないと信じています。

「愛されないならせめて殺して」という感情の強さは大好きなんですけれどね!私は純粋に魔王になりたくて魔王になるので、あなたは愛されたいなら魔王にならず愛されていいし、最初から諦める必要はないんじゃないかなと思います。お便りの趣旨からは外れているんだろうなとは思うのですが、言わずにはいられませんでした。ごめんね……!


ちなみに以下のradiotalkは私のよく言う物語信仰について喋ったものです。
まじで聞きづらいし、考えながら喋ってるのでちょっとずつこの言い方じゃない方がいいなと思うところはあるんですが、興味のある方は聞いていただけると少しだけ私の信仰がわかっていただけるかなと思います。


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