お題箱返信(6/2〜6/3)

1. 6/2 公式CPというか公式に運命がいるキャラの〜

公式CPというか公式に運命がいるキャラの夢創作をしている者です。
そのキャラをAと表記します。Aの夢創作を始めたのは、Aに対する解釈をあまり深めていなかった頃でした。運命の人がAにはいると分かっていてもAの夢が見たかった、そんな単純な気持ちから始まったのですが、原作で示されたAが運命の人を運命に思う理由を知った時、私の創造した夢主ではこの人の運命になれないと思いましたし、Aと運命の美しい関係性を壊したくないとも思いました。
ですが私は夢主=オリキャラ思考の人間で、その理由を知った時には夢主に対して一キャラクターとしての愛着ができていて、Aの夢創作をしないという選択はできず、かといってAが夢主のことを恋愛でも恋愛でなくても、何か特別な存在として思うことも違うような気がして、原作のAと私の書くAは別存在だからと誤魔化してもやりきれないような気持ちがどこかにありました。
だからこそ、佐十さんの夢創作へのツイートや夢創作が好きなあなたへなどの言葉に救われてきました。そして今日の、お題箱への返信の"どうしようもない諦めを抱きながら、絶対に振り向いてくれないと嘆きながら、それでも恋を叶えるため必死に物語を綴る。その結果がたとえ「やっぱり振り向いてもらえなかった」というものだとしても、生み出した物語たちは無価値ではないと信じています。"という言葉に涙が出そうになりました。
Aのことが好きです。運命のことも好きです。原作も好きです。それと同じくらい、夢主のことも愛おしいです。だから夢主に幸せになってほしかったし、救われてほしかったし、Aに振り向いてほしかったんです。
運命がいてもいなくても、夢主はAと同じ道を歩いていけないし、振り向いてくれたとしてもそれは妹を思うような気持ちで、Aと夢主が同じ気持ちを通い合わせるビジョンは見えません。
でも、それでもいいんだって思えました。夢主がAを特別に思うのと同じくらいの感情でAに特別だと思ってもらえないかもしれないけど、私がAを好きな気持ちも、夢主を好きな気持ちも、二人に幸せになってほしい気持ちも、そしてこれから私が書く二人の物語も、何も無意味ではないんだと思えました。ありがとうございます。
長々と失礼いたしました。今までもこれからもずっと佐十さんのファンです。これからの活動を陰ながら応援しております。

これを送ってくださった方は、Aというキャラだけではなく、Aさんと運命の人との関係性も愛していて、だからこそ運命ではなく夢主が特別に思われるという状況を創作しても「Aさんと運命の人との関係性も愛する自分」を騙す形になってしまっていたんだろうなと思いました。でもAさんが夢主に振り向いて欲しいという感情も、運命を愛するのと同じくらいにある。その二つの感情は、投稿者さんの中で同時には成り立たないくらい、どちらも特別なものなんだろうな。
私は夢創作の中では原作で提示された運命を歪めたって構わないと思っている夢者ですけど、原作の運命も自分の夢と同じくらい愛してしまったら、どちらも歪めることができなくなって八方塞がりになってしまう気持ちもわかるつもりです。この前の返信ではそういう方へ向けて投稿者さんが触れてくださったお返事部分を書き加えたので、このお便りを読んで、届いて欲しかった人に届いたんだな、とすごく胸が熱くなりました。こちらこそ私の文章を読んでくれてありがとう。誰かの背を押せることは、誰かに背を押されるのと同じくらいに救われた気持ちになります。

今回こちらのお便りを読んで、夢創作で一番重要なことは「自分が納得できる物語を見出す」ことなのかなと思いました。相手に振り向いてもらえた幸せな物語を綴っても、自分がその幸せに納得して心から信じられなければやりきれない心が残る。相手に振り向いてもらえる筈がないから相手に触れられない物語を綴っても、どうしてもこちらを見て欲しいと思う心を見ないフリして書いているなら苦しさばかりが募っていく。同じような物語を綴るとしても、相手に振り向いてもらえることに自分が納得できたのならきっと幸せを良しとできるし、相手とは同じ気持ちを通い合わせることはないんだろうと納得したなら、それは悲しいだけの話じゃなくて、その物語は無意味じゃない。そう思うし、そう信じていたいです。投稿者さんが自分の物語を信じる一押しとして私の言葉が役立ったら嬉しいな。



2. 6/3 今晩は、初めまして。少し前から〜

今晩は、初めまして。
少し前からフォローさせて頂いてます。夢創作が好きなあなたへ、を読みました。いつの間にか固定にされていたのですね。
夢を愛する、というか夢以外をひとかけらも読むことができない人間として、ずっと隠し続けてきて、何となく息苦しい毎日でした。真正面から嫌いと言われて、気持ち悪いと言われ、何故こんな思いをしなければならないのだろう、何故隠さねばならないのだろう(二次創作としての配慮は分かっていますが、その先の話です)、ただ嫌いと言ってきた人間のような夢以外の二次創作を好む人間は大っぴらにしているのに、原作から乖離しているのは、二次創作全部じゃないか……。と、小学生から夢創作していた身としてはなかなか厳しい世界をしばらく漂っていました。しかし、このノートで、ただ純粋な「この本の中の世界が好きだ」という感情が肯定された気がして、泣きそうになってしまいました。夢を好む人間は成長して夢以外に進むことも多く、純粋に夢しか読めないあなたはいつまでも子どもなのだ、みたいな謎の決めつけをされて、「私にはこの夢とかいう世界が鮮明に見えるが……??」みたいな自家製ハーブで一人きりパーティみたいな日々でしたので、勝手に救われた気持ちになりました。本当は私の夢は幻覚だとか言いたくないし、原作すごい好きだし、私にとっては夢や幻なんかじゃない(ジャンルは夢)みたいなごちゃごちゃした心情が昇華された気がします。
あなたがこのノートを書いてくれてよかった。あなたが夢創作をしてくれてよかった。少し生きやすくなった気がします。これからも死ぬまで元気に夢創作していきます。
あと絵がめちゃめちゃ上手だし解釈も深くて尊敬しています。瞳の描き方が好き。瞳を見たらあなたの絵だって分かるのも好きです。

すごく苦しい思いをされてきた夢者さんだ……。たくさんの抑圧を受けて、気持ち悪いと言われて、それでも夢を好きな気持ちをなくさないでいてくださったことがまずとても嬉しいです。正面から嫌いだって言われたら普通に心折れますよ!そんな中でもあなたが自分の夢の世界を「これは私にとっては夢や幻なんかじゃない」と信じていてくれたことが、物語を信仰する者として本当に嬉しい。
夢創作も二次創作の一つの形で、他の二次創作と貴賎はないこと、もっと多くの人の共通認識になって欲しいですね。そのためにもまずは夢者自身の卑屈な態度(夢は過剰に隠れるべき論とかそういったものです)をどうにかしたいところ。夢者はもっと自信をもって自分の創作を信じて欲しいし、もっと生きやすくなっていい筈だし、そのためにも夢についての記事を書き続けてきたいなと思います。お互い元気に夢創作していきましょうね!!

そして絵へのお褒めもありがとう!すごく照れちゃった。瞳を描くのが大好きなので、目印になるくらいのものが描けていると言われて幸せです!


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