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最近は電子シャッターを使ってばかり

おはようございます、こんにちは、こんばんわ。
広島県廿日市市でカメラマンしてます、コジマです。
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さて今日のお題ですが、電子シャッターです。
最近、撮影枚数がやたら多くなってしまったので、メカシャッターを使う機会が格段に減ってきたのです。その理由など色々とお伝えしていきます。


電子シャッターとは?

そもそも電子シャッターとは何か、、
知っている方は飛ばしてください。

カメラのシャッターには、メカシャッターと電子シャッターの2種類があります。メカシャッターは物理的に動く「シャッター幕(ミラーレスの場合)」を使用して、センサーに光を当てることで画像を撮影します。
一方、電子シャッターは動く部品を持たず、センサー自体が光を読み込んでいってシャッターを切る動作を行います。

電子シャッターを使う理由

メカシャッターの消耗が嫌

メカシャッターは使用回数に耐久制限がありますが、電子シャッターは動く部品がないため、理論的には無制限に近い寿命を持っています。
しかも、シャッターユニットも交換限度があるので、限度に到達してしまうとそのボディはもう使えません。
最近、メカシャッターを利用しないのはこの理由が一番大きいです。

連写速度が高い

電子シャッターは、メカシャッターよりも速いシャッタースピードを使用することが出来るボディが多数あります。
例えば、メカシャッターの最速速度が1/8000秒であるのに対し、電子シャッターは1/32000秒やそれ以上の速度に達することができます。
グローバルシャッターで話題になったSONYのα9IIIは1/80,000まで利用できますね…

連写速度もメカシャッターはR6mark2なら15fpsが上限ですが、電子シャッターなら40fpsまで撮影することが可能です。そんな撮らないですけど。

振動の軽減

電子シャッターは機械的な部品を持たないため、シャッターの動作による振動がありません。
ほんの僅かな差ですが、結構この振動って影響出たりします。特に暗所での撮影ではシャッター速度が落ちるので、ブレやすくなります。
まぁ最近はボディ内手ぶれ補正や協調制御が素晴らしいので、そこまで大きな影響は有りませんが、、

静かな撮影

電子シャッターの最大のメリットの一つは、無音で撮影できることです。
よぉーーく耳を澄ませると、レンズの絞り羽が開閉する音は聞こえますが、シャッターとしての音は皆無です。

式典や仕事中のオフィスでの撮影の場合、カシャカシャ音を出すのが憚られるので、そういった場合は電子シャッターが必須です。

電子シャッターのデメリット

もちろん、天は二物を与えません。トレードオフも有ります。

ローリングシャッター現象

電子シャッターを使う上での1番のデメリットはこれです。
現状、一般的に使用されているカメラのセンサーは、センサー素子を順番に読み込んでいく「ローリングシャッター」という方式が採用されています。
英語ですがこのサイトのGIFアニメがわかりやすいです。

この順番に読み込んでいく方式のせいで、電車や動く被写体を撮影すると歪んでしまいます。

Wikipediaより

最近はこの読み出し速度を尋常じゃなく上げることで歪みを防いだり、さっき出てきた全画素一斉読み出しを行う”グローバルシャッター”が利用され始めています。

(余談)動きものでも使ってることはある

じゃぁ、静止した被写体しか使えない、かと言えばそうでもなく、モータースポーツでは割と電子シャッターを使用している感じでした。

ダイナミックレンジが下がる

あまりこの部分は語られないのですが、電子シャッターを利用するとメカシャッターと同じISO感度で撮影していてもダイナミックレンジが少し狭くなります。

海外サイトですが、Photons to Photoの結果をご覧ください。
青=EOS R6mark2(メカシャッター)
黒=EOS R6mark2(電子シャッター)

このように電子シャッターで撮るとダイナミックレンジが少し失われます。ですが、ISO2000付近から電子シャッターでもメカシャッターでもダイナミックレンジは大差無いので、2,000を高いと見るか影響少ないと見るかは個人の感覚でしょうか。
また、電子シャッターでISO100で撮ったとしても、メカシャッターのISO600付近のダイナミックレンジになるので、ここもどう感じるか、の差程度ですね。

ストロボ同調できない

いや、最近は出来る機種もあるんですけどね。
自分の持っているEOS R6mk2は出来ません。R3が辛うじて電子シャッターでもストロボ同調できますが、シャッター速度が遅いです。
SONYは以前から電子シャッターでも同調はできていたので、何の差何でしょうか…

フリッカーが出る

古い蛍光灯などを使用している屋内での撮影ではどうしても出てくる「フリッカー」。詳しいお話はメーカーサイトに書かれてあります

メカシャッターでは発生しませんが、電子シャッターでは発生します。このフリッカーが発生してしまったら、電子シャッターはもう使えません…
レタッチで気合いと根性の編集を行うなら使えますが、僕にはそんな根性ありません😇

だから電子シャッターを使う

最近、1時間以上、枚数大量、動きのある撮影が続いています。
2023年の撮影枚数は1万枚くらいだったのに対し、2024年は上半期で6万枚以上撮影していました。

これはシャッターの消耗早すぎるぞ、と思いまして、電子シャッターに切り替えるようにしました。

すでに仕事でも何件も電子シャッターを使用していますが、今のところフリッカーが出ない、ストロボを使わない限りは電子シャッターで充分撮影できています。
逆にストロボ扱う物撮りなどは枚数そんなに多くならないのでメカシャッターでも精神衛生上問題ありません。

やはり何事も使い分け、必要なところに必要なものを使うのが大切です。機械を労わりながらオシゴトします…

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