ブルー水素を強化する日本。将来はグリーン水素へ。

欧州を筆頭に世界は水素社会実現へ向けて動いている。
しかし水素には、グレー水素・ブルー水素・グリーン水素の3種類がある。
2050年にはグリーン水素が世界の中心となる。日本も将来的にはグリーン水素の製造・活用が中心となるが、直近ではブルー水素を強化する方向で動いている。
本記事ではこの背景と、関連する基礎知識について説明する。

目次

1 グレー水素とは?ブルー水素とは?グリーン水素とは?
2 日本政府の戦略。水素普及の鍵は洋上風力。
3 ブルー水素を強化する日本
4 グリーン水素へ向けた動き
グレー水素とは?ブルー水素とは?グリーン水素とは?
グレー水素とブルー水素はともに、石油や天然ガスから生成する水素を指す。含有するメタンなどの炭化水素を水蒸気と反応させて水素と二酸化炭素(CO2)に分離して水素を抽出する手法である。
この水素抽出過程でで生成されるCO2を回収するかどうかで、グレーかブルーの呼び方が変わる。CO2を回収しない場合はグレー水素、回収する場合はブルー水素と呼ばれる。
そもそもCO2排出削減の解決策としての水素が注目されているため、グレー水素はその解決策とはならない。

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