【簡易版】2020ACL GLグループH マリノスの対戦相手をまるっとプレビュー!(2月10日時点で上海上港は除く)

新シーズンです。今年もプレビューやります。Bunです。
2020シーズンの横浜F・マリノスは、ご存知の様にJ1リーグ王者としてAFCアジアチャンピオンズリーグへ挑みます。いよいよ物語はアジア編へ!
ACLのグループリーグでは1試合毎のプレビューは行わないため、グループリーグで対戦するチームがどんなチームなのか、開幕前にまるっとプレビューとしてお出しします。

簡易版ですので、いつもより各チームの情報はキュッとしていますし、すぐ読める様にしております。

全北現代プレビュー
1Sec Away 2月12日(水)、5Sec Home 4月21日(火)  

全北はプレシーズンマッチしか見ておらず、本番と大きくメンバー変更があったり、そのメンバーに起因するやり方を変えてくる可能性がありますので、話半分に読んでいただければ幸いです。

まず、全北現代はとても攻撃的なチームです。
布陣は4141または4123とも言えるでしょう。4123と聞けば、去年序盤のマリノスを思い出す方もいるかと思いますが、マリノスのそれとは似ている様で違います。

マリノスの様に、攻撃時にピッチの横幅を目一杯使うなんてアプローチは多くありません。4141をスタート布陣と考えるならば、1枚のCHが最終ラインに降りてきて、SHはWG化し、SBを上げ可変します。

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これだけ見ると偽SBじゃないだけで、前線はマリノスに近いように見えますが、ボールサイドに人が寄りやすく、密集を作りがちです。幅をしっかりとるマリノスと違う大きなポイント。

そして、ここからの攻め方は2通りに分岐します。
まず、IHが残り、SHとSBの連携でサイドから侵入するパターンが1つ目。

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このパターンだと、もっとボールサイドに全体を寄らせて、SHが外側から仕掛けて、逆サイドにクロスというシンプルな方法も取れる。

続いて、IHが少し降りてビルドアップに参加し、空いたIHのスペースをSHが利用。そのSHのスペースをSBが利用するパターンが2つ目。

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これに1トップが降りてきたりもするので、自然とこういう狙いになります。

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このハーフスペースの攻略を軸にして、中央に人を集めて外からクロスを入れてくるので、まぁ厄介です。
とはいえ基本的には、攻略に人をかけるサッカーなので、ボールサイドにスライドしてブロックを作るマリノスにとっては、密集VS密集の構図になるため、全北が詰まってくれれば、逆サイドの敵陣スペースは広大に空いており、狙い所になります。

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ボールを引っ掻けて、速攻という形は効きそうです。

また、後ろからビルドアップをする全北相手に、マリノスはプレスをかけるでしょう。これでもマリノスはチャンスを作れると思います。ただし、全北はビルドアップがそれほど上手ではないものの、闇雲なロングボールでも、前線に納めてしまえる選手がいます。誰が出てくるかが読めないのですが、強くてデカイ選手への対応を、マリノス最終ラインは意識しなければなりません。

全北の守備ですが、ゾーン3では積極プレスの時もありますが、基本はゾーン2でブロックを作り、ボールサイドにスライドして守備をするため、逆サイドは空きます。

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ブロックにコンパクトさはなく、人に食いついてくれるので、アンカーやIH、SHが引っ張り出されて、ブロックのライン間を狙われる事がしばしば。

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マリノスにとっては、ブロックの攻略はしやすいのではないでしょうか。マルコスの出番です。
全北はゾーン1のファイナルサードまで侵入されると、最終ラインにスピードはなく、クロスの対応も、ドリブラーへの対応も苦手にしています。クロスに関しては、ボールウォッチャーになり易く、マリノスの得意な丁寧にチャンネルを突く形は有効でしょう。

全北現代スタメン予想
1番GKイ・ボムヨン
92番CBキム・ミンヒョク
6番CBチェ・ボギョン
2番RSBイ・ヨン
22番LSBキム・ジンス
8番CHチョン・ヒョク
14番IHイ・スンギ
28番IHソン・ジュノ
64番LSHキム・ボギョン
15番RSHイ・シホン
20番CGイ・ドングク

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全北のスタメンは、プレシーズンマッチは見たものの、全く読めません。去年のキーマンである左SHロペス(移籍が決定!)を使わない試合も多く、CFには新加入のラースよりもドングクが重用されていました。邦本も出ないしで、わざと隠している可能性もあります。

シドニーFCプレビュー
2Sec Home 2月19日(水)、6Sec Away 5月5日(火)  

続いて戦うのは、シーズン真っ只中のシドニーFCです。完成度は高く、現在、Aリーグの首位をひた走っております。直近にリーグ戦の試合がなく、コンディションを万全にして挑んで来るでしょう。

布陣は442または4222とも言える布陣になっており、彼らもビルドアップにおいては可変をしてきます。まず、このチームのキーマンは右SHなのかIHなのかよう分からんポジションにいる5番バウムヨハンです。ブンデスリーガとか鹿島の内田選手とか好きな方は、ご存知の方もいるのではないでしょうか。『シャルケの天才』バウムヨハン。明らかに真ん中の方が活きる選手です。

このバウムヨハンがIHのポジション取りをするため、本来のSHの位置に右SBが上がってきます。そのため、右CHが最終ラインにおりてマリノスで言う松原が居残った時の様な形を作ります。

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この形を作る際に、左SBも右程ではないものの位置を上げ、結果両SHともに中に絞るという形が多くなります。

全北同様に、ボールサイドに人が寄りがちですが、全北との違いは、逆サイドにちゃんと人がいる事です。

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寄るのはCHやCFであり、ボールに関与する事でサイドを攻略してきます。この時、必ず中央に寄った逆サイドのCFが中央に、内に絞った逆サイドのSHがファーにいるため、サイドを攻略してハーフスペースに侵入すると。

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必然的に、ロークロスからのゴールという形が多くなります。これを聞くと、マリノスに似ていると思われるかもしれませんが、そもそもこの形は、ゴールを奪う形としてはよく用いられる手段です。どのチームにも通用する形という事です。

なので、ここに辿り着かせる前に奪うしかなく、シドニーFCもビルドアップをしっかりやってくるわりに、そこまで足元が上手ではないので、ガンガン前からプレスをかける事と、突破されても、キーマンになるバウムヨハンをしっかりと押さえる事が求められるでしょう。


次にシドニーFCの守備ですが、ミドルゾーンでブロックを敷きます。ブロックの縦にはコンパクトさがあり、ラインは高めです。

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ラインが高いので、CBの裏は空いており、攻撃的な右サイドの裏のスペースと併せて積極的に狙いたいポイントです。
ブロックの中にボールが入ると食い付いて来ますが、最終ラインはペナルティボックスの幅で守り、2列目のラインがボールサイドにスライドするブロックです。

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この場合、2列目の選手間が広くなるので、そこを通して最終ラインと勝負したいのですが、そこは最終ラインが頑張って押さえに行きます。こうなると攻める方は、空いている最終ラインの外側を狙えば良いのですが、そこにはSHが付いてくるか、間に合わなければ、SBがスライドして、空けたスペースにCHが入ります。

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このように、中央のスペースを埋める意識が強いです。中を固めつつ、ボールにはスライドで対応という考え方なので、攻略は面倒ではあります。昨年のFC東京は、こういうスライド守備が上手でした。ただし、強いのは意識だけです。

シドニーFCにカッチリした連動性はありません。緩い決まり事の様な制約なので、中は堅いですが、素早い連動で、ハーフスペースでフリーを作るのが手っ取り早い攻略です。要はスピードですね。

もし、こちらがハーフスペースに侵入出来た時に、DFが付いてきているならば、バイタルに戻してミドルというのを冷静に選択して欲しいです。

【シドニーFCスタメン予想】
1番GKレッドメイン
6番CBマッゴーワン
4番CBウィルキンソン
23番RSBグラント
16番LSBキング
26番RCHブラッタン
8番LCHレトレ
5番RSHバウムヨハン
17番LSHカセレス
11番CFバルバロウセス
9番CFフォンドレ

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シドニーFCは、前述の通りにシーズン真っ只中なので、ACL登録をされていない10番のニンコヴィッチを除いたリーグ戦でも見られるメンバーで、やってくると思われます。このGLの中で、最もチームとして仕上がっているでしょう。

上海上港プレビュー(試合延期のため、後日追記)
3Sec Home 5月27日(水)、4Sec Away 4月8日(水)  

考え中・・・考え中・・・

最後に

どのチームも強いのは間違いありません。でも、ゼロックスで戦った神戸も、2019年のリーグ優勝を争ったFC東京や鹿島、川崎だって強いチームです。そんなチームのいるリーグで優勝をしたマリノス。

恐れず、誇りを持って戦いましょう。日本の王者として。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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