横浜F・マリノスに興味を持った方向け観戦前の簡易解説書。(2019年8月2日現在)マリノスレビュワーさん紹介もあるよ!

1,【現在の横浜F・マリノスのベース理解】

本記事は、シティズンおいでよ清水戦のハッシュタグの一環で書いたものです。これから、マリノスの試合を見に行こうと思われている方の、前情報としてお役に立てれば幸いです。前段は私の解釈モリモリ。

業務連絡。レビュワーの皆様。独断で、皆様の記事を使用させていただきました。もし、削除してくれ等ございましたら、TwitterのDMにてお声掛けください。即日対応致します。

まず、昨年からマリノスが取り組み始めたフットボールとは何ぞやですが。基本的には、ミケルス→クライフ→グアルディオラの系譜に則ったチームモデル、ゲームモデル、プレーモデルのチフットボールです。マンチェスターシティに似ていると言われるのは、このためです。

つまり、このチームのベースは、間違いなく74年オランダのトータルフットボールにあるという事になります。私の理解ではトータルフットボールの源流はマジック・マジャールなので、もちろんその要素もあるよねというのを、頭の片隅に置いていただけると、サッカーを勉強したい人にとっては、役に立つと思います。

では、トータルフットボールって?

という話ですが、基本は以下の3点があれば、トータルフットボールだと思っています。

①ボールを支配して多くのチャンスを作る事。
②ボールを奪われたら、カウンタープレスで即時奪回を行う事。
③ポジションチェンジにより、スペースを作り、そのスペースを使う事。

マンチェスターシティにおいては、リスキーな③に関して、ペップはプレミアではあまり好んで行っていません。というか、そこまでリスクを取らなくても、良い質の選手がいるから崩せてしまいます。

ここら辺は、マリノスも資金が潤沢であれば、より近いスタイルになる可能性があります。

74年当時、トータルフットボールは、マンツーマンディフェンス相手に輝いた戦術です。大胆なポジションチェンジに、マンツーマンディフェンスでは常に後手を踏む事になります。

ただ、世界のチームがこれに対策をしないわけがありません。
これに対抗するように、ゾーンディフェンスが先鋭化し、

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そんなもんだから、大外を使うやり方が色々作られました。(雑)

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この大外を上手く使う、ひいては大外を使って、中のスペースを上手く使うという発想をすると重要になるのがハーフスペースやハーフレーンになります。(雑2)

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はい、早速の5レーン理論です。ここまで、こんなに簡易的に説明してしまって良いのかという思いもありますし、詳しい方には当たり前の話で、なに端折ってるんだと怒られそうですが、簡易説明なのでお許しを。

この5レーンの概念と、昔ながらのトータルフットボールにおけるポジションチェンジの概念を使っているのが、現在のマリノスです。

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これは、日本のゾーンディフェンスが、ちゃんとしたゾーンディフェンスである事が少なく、マンツーマンディフェンスの要素もあるため、ポジションチェンジを頻繁に行おうとアンジェが考えた可能性もあります。ベースとしては、ここまで理解出来ていればOKです。

因みにマリノスユースの今シーズン前半でよく見られた布陣は424。これは、ミケルスのトータルフットボールが生まれた頃のトレンドで、間違いなく、現在の育成組織にもクライフの血脈が流れ始めています。ユースにも興味持って貰えると嬉しいな。

2,【ここまでのマリノスの振り返りを素敵なレビュワーさんの記事と共に】

今シーズンのマリノスの布陣は、昨年の基本的な布陣である4123で始まりました。

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昨年から大きく変わったのは、180度ターンが上手な三好がIHに加わった事でビルドアップの出口を作りやすくなった事。そして、選手のローテーション(いわゆるポジションチェンジ)が多くなった事と5レーンの使い方が上手くなった事です。

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去年のベースを上手に利用して、やりたい事に合う選手を獲得し、アタッキングフットボールを加速させた結果、開幕から2連勝。

開幕戦 アウェイ ガンバ大阪戦 2-3 W
2節 ホーム ベガルタ仙台戦 2-1 W

この勢いを持って、3節に昨年の王者川崎をホームに迎える事になります。

3節 ホーム 川崎フロンターレ戦 2-2 D

去年は通用しなかった王者相手に、自分たちのやり方を押し通せた試合でした。これで、自信を持ったサポーターは多いはず。

是非、この試合の内容は、いつも要点を絞って分かりやすくレビューされているロッドさんのレビューをご覧ください。

しかし、行けるぞ!と思ったところで、躓くのもフットボール。早々に、アウェイ大分戦で今季初めての挫折を味わう事になります。

4節 アウェイ 大分トリニータ戦 2-0 L

マリノスにとって弱点に成り得る大分さんの守備に苦しみました。スペースをしっかり守るマッチアップゾーンディフェンスに完敗。

この試合は、プレビューもレビューもこなし、レビューにおいては、初心者にも分かり易く、ゆるいVerも書かれているヒロさんのレビューを参考にしてください。ヒロさんのレビューは、細部まで解説されています。

それでも、マリノスはやってきたスタイルを信じて進みます。

5節 ホーム サガン鳥栖戦 0-0 D
6節 アウェイ 浦和レッズ戦 0-3 W
7節 ホーム 名古屋グランパス戦 1-1 D
8節 アウェイ コンサドーレ札幌戦 3-0 L
9節 ホーム 鹿島アントラーズ戦 2-1 W
10節 アウェイ サンフレッチェ広島戦 0-1 W

この6試合で3勝2分1敗は、上出来でした。勿体なかったのは引き分けた鳥栖戦くらいです。そんな中、迎えたアウェイセレッソ大阪戦。

11節 アウェイ セレッソ大阪戦 3-0 L

大分戦とは違う完敗。ビルドアップのところから上手に封鎖してきたセレッソ。

この試合で私は生観戦出来ず。レビューを漁っていた時に、図解が動くOJさんのレビューに衝撃を受けました。これだけで、全部わかるやん!と。是非、ご覧ください。

この敗戦を機に、マリノスはいったん4123をやめる事になります。もともと左WGだったマルコスを中央に持ってくる4213のマルコスシステムを採用。

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12節 ホーム ヴィッセル神戸戦 4-1 W

点差程の差はありませんでしたが、やりたい事をしっかり完遂したマリノス。布陣が変わってもやる事は変わりませんでした。

この試合は、マルコスの動きを丁寧に解説されているinamoさんのブログをご覧ください。

ここからのマリノスは、負傷者と退場者を出した清水戦こそ落とすものの、上昇傾向にありました。

13節 ホーム ジュビロ磐田戦 4-0 W
14節 アウェイ 湘南ベルマーレ戦 1-2 W
15節 アウェイ 清水エスパルス戦 3-2 L
16節 ホーム 松本山雅戦 1-0 W

そして迎えた前半戦の最後。首位FC東京戦。点差をつけて勝てば首位という状況でした。

17節 アウェイ FC東京戦 4-2 L

しっかりとゾーンでブロックを組み、強烈なカウンターを持っているFC東京との相性は、そもそも悪いのですが、うん、今思い出しても悔しい。

こちらの試合は、ネタ的な部分も含めて、多角的な視点からレビューを書かれているお市さんのブログをどうぞ!

まぁ、この程度でマリノスは挫けません。後半戦は結果的には3連勝スタート。

18節 ホーム 大分トリニータ戦 1-0 W
19節 ホーム 浦和レッズ戦 3-1 W
20節 アウェイ ヴィッセル神戸戦 0-2 W

神戸戦は直近の試合なので、ここまでしっかり読んで来た方は、マリノスがどんなフットボールをしているか、ある程度分かっているかと思いますので、ネタの手数が凄いんじゃ(CV:ノブ)でもあり、今回のトレンドタグになったシティズンおいでよ清水戦の発信源akiraさんの記事でお楽しみください。

とまぁ、ここまで、今シーズンのマリノスをレビュワーさんの紹介を含めて行ってまいりました。お好きなレビュワーさんは見つかったでしょうか。あっ主旨が違う。どうでしょう。2019年ここまでのマリノスの事を理解いただけたでしょうか。

マリノスレビュワーには、新たにデータ分析にフォーカスした方も加わっております。

りょーさん

これまた新機軸ですので、是非、これからマリノスの試合を見たい方にお勧めです。

以上が、マリノスのここまでの簡易的な説明でした。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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