2チームの伝統と革新の勝負。そして皆様に感謝。2019 J1リーグ第9節マリノスVS鹿島アントラーズ プレビュー

冒頭に少しだけ、ここまでのプレビューに対して、日ごろのつぶやきに対して、フォローやイイね、リツイートなどをしていただい方に感謝をお伝えしたいです。段落で分けていますので、プレビューのみ読みたい方は、『1,鹿島アントラーズの特徴』まで読み飛ばしてくださいませ。

今シーズンから始めたプレビューですが、出来るだけ読み物の体裁を意識してはいるものの、まだまだ拙著であります。初めて記載しますが、本プレビューは、自身のチームを持ち、天皇杯で優勝するというゴールを達成するためのアクションとして始めたものです。その付加価値として、愛するマリノスとそのサポーターにとって、有意義なプレビューになれば良いなと思っておりました。しかし、実際に書き始め、フォローやスキをNOTEでしていただいたり、Twitterでイイねやリツイートをいただくと、さらなる欲求とアウトプットするコンテンツへの責任感が生まれてきました。おそらく、多くのブロガーさんやレビュワーさん等は、とっくにこの経験をしているのでしょうね。札幌戦のプレビューは、まったく試合に潜り込めておらず、プレビューとしては駄作です。勇猛果敢なチームのサポーターとして、試合後は反省しきりでございました。選手に駄目出しが出来るほど、自分は試合に向き合えていたかと考えると、全然足りない。そう気付かさせていただいたのは、読み手である『あなた』がいるからです。こんな思いを持てた事に、感謝を申し上げます。では、本題に戻ります。

もういっそ、記憶としては無かった事にしたい札幌戦から早くも一週間。チームはこの間に、ルヴァンカップのリーグステージで初勝利を挙げており、このままの勢いを赤い4連戦の最終戦に持ち込みたい。相手は、開幕から唯一続くカードの鹿島戦。最近の相性の良さなどは忘れて、サポーターもしっかりと試合に臨みたい。そう思わせてくれるチームと、このタイミングで試合が出来る事は有難い事です。

1,【鹿島アントラーズの特徴】

鹿島を一言で表すならば、「常勝」、「442」、「ブラジル」、「大人」、「伝統」、「ずる賢い」なんかがよく出るでしょうか。どれも正しいでしょう。しかし、私は「適応」が一番しっくり来るなぁと思っています。鹿島は基本の枠組みはあまり変えず、試合の変化、時代の変化に適応をしてきたチームです。
故に、微調整はあるものの、戦い方は一貫しやすいわけで、そのやり方で勝てているので、常勝になりやすい性質を持っているわけです。
そしてフォーメーションにおいては、最もスタンダードで、最も適応力の求められる442を採用。

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そのため、選手には高いスキルと的確な個々の判断が必要で、監督も多くを伝えず、試合中の選手の判断を信じ自主性を大事にしています。これが伝統として受け継がれていくわけだから、世代交代があっても大きくは崩れない。理想的なチームビルディングです。

そんな鹿島が、最近は相当な危機感を感じているようで、今シーズンのスローガンは「Football Dream―かわる」です。ちょっとびっくり。
ディフェンスの要が抜けたことは、それほど大きな問題ではないと思うので、これは我がマリノスを始め、Jリーグにおいて、ヨーロッパのサッカーを取り入れるチームが増えている事への危機感なのかなと見ています。
昔に比べて情報伝達は速くなり、海外のサッカーを学べる機会が増え、日本型442で適応するのが難しくなってきたと判断しているのかもしれません。

まさに、マリノスと同じく伝統と革新。J1にずっといる2チームが、形やスタイルは違えど、同じベクトルな事はとても興味深いですね。

ただ、鹿島が今シーズンで何か変えてきているかと言うと、若干オートマチックな要素を入れたかな位で、大きくは変わりません。あえて特殊な事はしない日本的442のチームです。

2,【鹿島アントラーズの守備】

鹿島サポーターに聞くと、鹿島の守備は現実的選択の連続と表現していました。
鹿島サポーターのブログの中では、鹿島の442を守備的と捉えている方が多く、これは本来の442と印象が違います。例えばブラジルやイングランドの442は中庸であり、サッキ型やフランス型は攻撃的です。
明確に守備的と言われるのは、日本的な442であることの証左だと思います。

そんな守備的と言われる鹿島の442は、ブロックもプレスも出来ますが、基本セットはブロックです。ボールサイドは人に付き、他のメンバーで空いたスペースをスライドして埋めます。442の利点はバランスの良さであり、1人が守らなければいけない範囲が均一で、ゾーンを守る事に長けています。こういったスライドは得意分野なのです。

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出来るだけブロックの外側にボールを追いやり、コントロールを失ったところをかっさらいます。必ず取りどころを決めて来るでしょう。

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たぶん、ゾーン2のライン間エリアじゃないかなと見ています。

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反対に圧がかかるところを抜ければ、マリノスのチャンスになるので、SBとIHとアンカー(アンカーはCBの間に落ちるを基本にしていい)は、このエリアを制圧したいです。

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鹿島はこのエリアに入れば、レオシルバが食いついてくると思います。マリノスSBの絞りに関しては、SHが付くでしょう。ここまでは想定してくると思うので、最初だけ絞って、以降はSBは絞らずにIHやウイングの位置へ移動し、ローテーション出来ると、相手は混乱するのではないでしょうか。

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ただ、これで攻略できたとしても、鹿島は適応するチームです。

後半には人に付く事をやめるかもしれません。こうなったら、いつも言っているオーバーロードですね。サイドで人数をかけて作って、逆サイドのウイングがアイソレーションをすればよいです。

前半でリードしていても油断は出来ません。ビハインド時には、昨年のルヴァンと同じ様に4132にしてプレスで嵌めてくる可能性もあります。

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鹿島がリードしている展開ならば、もうお手のもので、全員守備の可能性すらあります。クリアの方向だけ決めて、トップはそこに向けて走るのみ。所謂ロングカウンターですね。

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3,【鹿島アントラーズの攻撃】

鹿島の攻撃で注意すべきところは、その精神性であり、相手の虚をつく、相手の弱点を突くのが上手であることです。

マリノス相手では。。。心配なものはいっぱいあります。自チームの弱点をわざわざ晒す事にはいかないので、もうバレバレな代表的なものを一つだけ。マリノスがブロックを敷く時は、ボールサイドにスライドします。そのため、逆サイドがガラ空きになります。

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間違いなくここは突いてくるでしょう。これ以外にもあるので、仮に失点した場合は、マリノスの弱点が露見する危険があります。

後は、442の基本的な動きをとって来るでしょう。

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相手のバランスを崩すために、MFとSBでスペースを攻略してきます。ここでも意図的に狙いたいのがレオシルバ。彼が前線に上がってきたときは、鹿島のチャンスでもありますが、マリノスのチャンスでもあります。名古屋戦の様な形を意図的に作り出したいです。

4,【最後に】

スタメン。

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マリノスは名古屋戦の形に戻してくるのではないでしょうか。一方の鹿島は、前節からは三竿がボランチ、永木が右SBへ移動しそう。ACLでもメンバーの変更はあまり無く、連戦になる選手が多い。やはり、カウンターで来ると思うので、しょっぱなからガンガン行きたいところです。

もう、大事ではない試合なぞ無いマリノス。全てが経験。鹿島の適応力がマリノスを強くすると思うし、そのうえで勝ちたい。皆で良い令和を迎えよう!

ここまで読んでいただいた方、読んでいただいた後に何かのアクションを行っていただいた方、皆さんに感謝いたします。

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