横浜沸騰にふさわしい熱狂を、日産スタジアムに!2019 J1リーグ第12節マリノスVSヴィッセル神戸 プレビュー

なんとか、神戸戦の前にセレッソ大阪戦を見る事が出来ました。神戸戦のプレビューですのでレビューはしませんが、試合後のインタビューを見る限り、今必要なのはチーム内での情報共有でしょう。要は選手間、コーチ間、チーム間のコミュニケーションであらかた解決はしそうですが、まぁ社会の中でもこれが難しいわけです。コミュニケーションの核になる選手が欲しいなと思いますが、今だと喜田になるだろうか。期待しているのは畠中なんだけどな。まぁ色々思う事があった前節からの一週間でした。そういえば、424やってましたね。ここはホームセレッソ戦プレビューで言及する事にします。

さて神戸戦は、勝ち点3は必須の試合です。相手の状況は関係ありません。優勝するためには蹴散らして行かないといけない相手です。ホーム負けなしのマリノス。沸騰ユニ対象試合。天気は晴れ予報に代わり、発券枚数は4万超え。開門時間は早まりました。バス待ちもするってよ。ポルディは怪しいけど、ビジャとイニエスタも来るってさ。あとはたくさんの観衆の前で、結果を出すだけ。まさに横浜沸騰。滾ります。

1,【ヴィッセル神戸の特徴】

昨年、ヴィッセル神戸との対戦は4度。リーグアウェイ戦のみ、マリノスは3バックで対戦しており、ゲームの構成も他の3試合と一線を画し、勝ちましたが、ずいぶん押し込まれました。
この対戦後、ヴィッセル神戸は監督をリージョにし、約1か月前にリージョは退任、再び吉田さんが監督に就任しているので、結局マリノスがリージョと戦う事はありませんでした。彼が今のマリノスと対戦してみて、どんな感想を持つのか興味があったので、個人的にはとても残念です。

神戸は吉田監督に戻したことで、少なくとも去年の状態に戻るだろうと期待したと思いますが、一度狂った歯車を戻すのは簡単ではありません。守備を安定させる意図が吉田監督の用兵には見られますが、かなり深刻な状態です。

トランジションが遅く、選手間の距離が遠すぎるところと近すぎるところがはっきりと分かれており、相手チームにとっては、パスの取りどころがたくさんある状況です。
部分的にポジショナルプレーを継続しているのでしょうが、完全に裏目に出てしまっています。各ポジションでやることが決まっているものの、意志疎通が出来ていません。チームを一つの生命体と捉えると、脳と脊髄がいっぱいある感じです。
もし継続するのであれば、代表ウィークにカレーパーティーして、フィジカルトレーニングいっぱいして、442ベースの433にする方が良さそうですが、今修正するのは困難です。
また、このタイミングで古橋が怪我をし、郷家もU20ワールドカップでいないのは痛い。
こうなったら開き直って、代表ウィークまではポゼッションを捨て5バックにする方が解決はしそうですが、取り敢えず明日は4231で来るでしょう。

この状態のヴィッセル神戸には、負けるわけにはいきません。もちろん、昨年のリーグでのホーム神戸戦を忘れてはいません。だからこそ、チームスタッフは万難を排して、あの様な試合を無くさなければならないのです。

2,【ヴィッセル神戸の守備】

まずはヴィッセル神戸の守備ですが、吉田監督は完全にブロック守備を選択しています。ボールサイドこそ人が寄るものの、基本はスペース管理です。スライド型の守備ブロックですが、セレッソの様な圧縮感はなく、担当スペースの大きさはポジションによってバラバラで、選手間はスカスカです。これが混乱の要因の一つです。サンペールの所為にするのは簡単ですけどね。

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この守備だと、普通にやって崩せないとダメ。

また、プレッシャーは緩く、中間ポジションをとると、誰がマークにつくかの判断が出来ていません。ボールウォッチャーの要素もあります。そのため、ドリブルには足が止まる傾向があり、特にピッチを横に進むドリブルには、マーカーが変わり続けるので、相当な混乱が生まれています。ガンバ戦でエジガルが奪った得点の様な形が、理想的な攻略方法でしょう。

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ただ、守備強度に関しては、吉田監督がまず手をつけそうなところなので、ある程度改善してくるかもしれませんが、そこは既にクリア出来ているステージなので、大きな影響はないとみています。

他に気を付けるべきなのは、2列目の密集ディフェンスからのショートカウンターなので、マリノスは早めにIHやWGへ縦パスを入れても良いでしょう。

あとは前述しましたが、トランジションが遅いです。特にネガトラが遅いので、縦に速い攻撃の展開も見られるのではないでしょうか。

3,【ヴィッセル神戸の攻撃】

続いて、ヴィッセル神戸の攻撃ですが、簡単に言えば、「442改」です。並びこそ4231ですが2トップの下がり目の方が、自由に動いているだけで、やりたい事は442です。442の基本攻撃は鹿島戦のプレビューで説明しましたが、幅を取っていたSHが、SBの上がるスペースを作るために絞り、上がったSBからクロスです。

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では何が改なのか。ヴィッセル神戸は、幅を取るはずのSHが最初から絞り、SBが高い位置で幅を取ろうとしています。

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前線に常に6人を割くので、やりたい事は非常に攻撃的です。

しかし、前述のとおり距離感が悪く、パスミスが多くなるので、試合のなかでSBは攻撃を自重しがちです。

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こうなると、2列目の選手だけで相手のDFを攻略せざるを得ないので、3人が密集トライアングルを作って打開しようとし、最終的には中央で待ち構えるビジャにボールを入れる形を狙ってきます。

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困ったらビジャです。しかし2列目は崩しがメインなので、ビジャへのフォローはなく、かなり厳しい攻撃になってしまっています。

この場合、ビジャよりウェリントンの方が嫌ですけどね。古橋と郷家がいないので、ひょっとしたらビジャと三田をSHに持ってきて、中央にイニエスタ、トップにウェリントンなんて・・・ないかな。

4,【最後に】


ではスタメン。ルヴァンも含めて考えると、両チームとも予想が難しい。波戸さんも分からないってさ。

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マリノスは、ボスは間違いなく全タイトルを狙っているでしょう。左SBはティーラトンで、IHにAJとマルコス、CFにエジガルと予想。サカダイでは4231ですが、マルコスの特性を考えるとあり得るけど、ルヴァンを考えれば、ここでアンカー候補を二人使うというのは考え難く、どうしても4231っぽくするならば、やや下がり気味になるAJの特性を使うのではないかと思います。でも、あんなに後方に重心を置いて失敗したセレッソ戦を見ると、無い様な気がするけどなぁ。

一方の神戸は、サカダイの予想がまったく役に立たない。わざと?なぜ郷家がいるのでしょう?サンペールを外す事はありえるけど。SHは小川とポルデイと予想。サンペールは外国人枠の関係で外すと見ています。

もう、今回は理由はいらないです。余計な事は書きません。

ただ勝て。

湯を沸かすほどの熱狂を、日産スタジアムへ。
サポーターも沸騰しましょう。

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