ゆだった体で大きな山や国道を行き交う車を見つめていたら、ゆったりとした気持ちになった。私たちは煮込みうどんでも食べようか、と席を立った。
 こういうひとときの全てが、幸福などという言葉では表せないものだった。無限の広がりを持った、生きているという感じなのだ。

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