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病院薬剤師 就職活動(4)事例から学ぶ 第2回

(3)以降はフィクションである事例から、トラブルに対しどのように対処べきかについて対応策や改善点について投稿いたします。非常にネガティブな内容になりますので、そのような内容が苦手な方は当記事を読むことをお勧めいたしません。ご注意いただけると幸いです。



①事例 その2

私は公的病院にて勤務していました。数年前から代替医療や東洋医学に興味を持っていました。また、私自身が食事や西洋医学以外の方法で、慢性期疾患が改善した経験からとある医師(以降:S)の講義を受けたり認定講座を受講していました。その中で、Sが新事務所を立ち上げることを知りました。半年ほど前に、新事務所開設に伴い事務員を募集し採用決定していたが、ドタキャンされたとのことで、再度、事務員の求人がありました。私は新たな領域に挑戦しようと思い立ち応募しました。新事務所は私の居住地から通勤圏内でしたが、Sの診療所は新幹線や飛行機を使用する程、遠方にありました。応募書類を提出後、事務員(以降:J)から採用決定と言われました。採用試験は全くありませんでした。Sの認定資格(Sが独自で作成した認定資格)をいただいていたからでしょうか、信用があったため採用試験などなかったのでしょうか。採用決定したため翌月から勤務開始と言われました。それまでに、雇用契約書の交付、業務に関する説明のため翌月までにSの診療所へ来るように言われました。また日程は後日連絡するとのことでした。それ以降、催促しましたが日程連絡はありませんでした。それどころか、何の説明もないまま新事務所に呼ばれました(勤務開始月以前)。新事務所についてみると、新事務所開設まで、2週間を切っていましたが家具もなくまっさらな状況でした。その日は家具の受付、組み立てなどしました。その日のことは業務内容など何の説明もありませんでした。私が常勤で、非常勤が3名おられ、非常勤はそれぞれ週1日しか勤務しないとのことでした。当日はそのうち2名がおられました。待遇の話になった際に、非常勤のうち1名はSが「給与が少ないことなど知らない、お金がないのは本人が悪い貯金しないからだ」と告げていたようです。またその非常勤2名から何もわからないまま追加購入物などを指示されJとの板挟みになっていました。そういったこともあり、私はただただ不審に思いました。雇用契約書の交付や業務に関する説明についても何度がJに催促しましたが何もないままでした。雇用契約書もなく、業務に関する説明もないままで事務所開設まで1週間を切ろうとした時、私はS達の対応が不審で先行きが不安になり採用辞退(そもそも雇用契約書すら交付されていません)を告げました。そうすると、Sから連絡がありました。認定資格(Sが独自に作成した認定資格で何の効力もありません)の剥奪(認定資格取得まで講義費用で30万円ほど支払い済み)、S一派から破門、二度とSの名前を出すことは許さない、講演などにも来てはいけない、二度と関わるな、新事務所開設が遅延したため訴訟ものである。と伝えられました。私は恐怖でした。雇用契約書を何度も要求しましたが、交付されない状況で採用辞退を告げると上記内容と訴訟問題と言われるのかと、驚愕と恐怖に思いました。それでも退職の意向を告げました。すると、SではなくJと私の問題と言われ、Jと話をつけろと言われました。私はSに、Sは理事長で監督責任があるのではと聞くと、従業員が多い中、全てを監督できないとのことでした。また、全窓口はJと伝えられたにもかかわらず、Sは何か問題があれば自分になぜ連絡しなかったのかと強い口調で言われました。全て監督できない、窓口はJと言われていたのに何か問題があれば直接Sの携帯電話に連絡(Sの連絡先について伝達されてことはありません)してこいなどと支離滅裂なことを言われました。採用決定してから、Sの連絡先なども教えていただいたことはありません。現在でも、訴訟に怯える日々です。またJとの話では新事務所の非常勤たちがうるさいから、非常勤職員がJに何か伝える際には全て常勤の私を通すようにと指示していたようです。もちろん私は何も伝えられていませんでした。監督責任放棄の支離滅裂なSと職務怠慢なJによって私は公的病院を退職し路頭に迷う可能性がありました。現在(ブログ更新時)も就職活動中です。また認定資格についても講義を受けましたが、具体的な治療など全く教えられていません。結局は医師免許がなければ治療すらできません。要はSの診療所にかかる必要のない患者を認定資格取得者が対応することで、Sが診るまでもない(治療のいらない)患者をスクリーニングしそのような患者は認定資格保持者に任せ、自分の手間を省くための認定資格でした。それに30万円も費やした私は愚かであったと反省しています。


②事例 その2 対処方法や改善点

・薬剤師が医療分野において、西洋医学以外の仕事を行う

薬剤師が西洋医学以外の分野で仕事を行うのはかなりハードルが高いと考えられます。漢方分野ですが、漢方薬局の求人は少なく、また給与を確認してください。高待遇な場所もあるでしょうが、全てではないですが生活は楽ではないことが多いでしょう。漢方分野以外で薬剤師に求められている役割は多くないように思えます。漢方分野では中医師の方が重宝されることが多いです。中医師は薬剤師でなくとも取得できます。薬剤師になった場合は医療分野では急性期医療に携わった方が求められている役割は比較的多いと考えます。私の場合、急性期医療に携わる薬剤師にこだわるべきでした。


・採用試験がない。雇用契約書を要求してもいただけない。業務の申し送りがない

上述の時点で、採用を断るべきです。まともな企業ではありません。このような企業は社会的常識が通用しません。関わるべきではありません。訴訟など口に出し脅すような雇用主は常人ではありません。常軌を逸しています。


・妙な認定資格や西洋医学以外の怪しい治療法について

→西洋医学は救急、解剖学領域で力を発揮します。一方、慢性期領域や体質改善に対しては不得意であることが多いです。慢性期領域や体質改善には食事や運動、規則正しい生活、精製度の低いものを摂取、不必要に西洋医学にかからないなどである程度は改善すると思います。また何もしない現状維持が最善の場合も多々あります。一方、代替医療や東洋医学の中には、全てではなく少数ですが怪しいものもあります。妙な認定資格に30万円も費やし何かあれば簡単に剥奪、抹消するような一派もあります。私のようにそのような一派に引っかからないことが重要です。人の多くは何かしら不調を抱えています。完全に健康な状況は少ないです。不調とうまく付き合い完全を目指さないことも重要です。食事を見直し、運動や規則正しい生活を心がける。家族や近しい人々を大事にすることの方が重要です。また、できる限り病院は緊急時や外傷時のみ利用するように心掛けるのが好ましいです。重ねて申しますが、西洋医学を用いる病院は救急や解剖学的分野は得意ですが、慢性期や体質改善は不得意分野であることが多いです。


まとめ

以上はフィクションです。この事例から、薬剤師の職能について再確認しました。西洋医学の救急、解剖学的な分野で職能を発揮しやすいことが多いように思えます。待遇などではなく、やりたいことをやるのであれば西洋医学以外にも仕事は多々あると思います。また、採用試験や雇用契約書、業務に関する説明は当然ながら必要です。少しでも怪しいと思った場合は関与するのをやめましょう。事例のように訴訟などと言われることがあります。用心するに越したことはありません。不安な方はとりあえず公的病院で働くことを目指しましょう。


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