仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル お気持ち表明殴り書き ネタバレ有

仮面ライダーオーズ10周年記念作品 復活のコアメダル、公開初日に観てきました。

~~~映画の内容ネタバレ、映画を観た人は読み飛ばしてくださいね~~~

800年の時を経て、800年前の古代オーズ(グリードたちの王)が突如復活し、グリードたちも復活させて世界を滅亡させようとする。人類はかなり少なくなっている模様(それが世界規模なのか日本規模なのかは不明)

それとは別に鴻上ファウンデーションは、ものすごい欲を持つ火野映司の欲を元にコアメダルを人工的に作り上げていて、それが元でそのメダルをコアにした「ゴーダ」というグリードが誕生してしまった。(これも映司の預かり知らぬ事だったのかは不明)

映司は10年間、アンクを復活させるために世界を旅し、その方法を見つけた。(しかし、その方法が何であるかは語られず)古代オーズが復活したことで、オーズとして戦うために日本に戻ってくる。

古代オーズに立ち向かうも苦戦、戦闘の最中に幼い女の子が古代オーズの標的にされ、それをかばい映司は命を落とす。しかし死の間際、アンクのメダルに復活するよう願いをかけたことにより、割れたコアメダルは修復、アンクが蘇ることとなる。(これから察するに、復活させる方法とは誰かの命を捧げることだったのではないかと思われる。)

映司の欲から生まれたゴーダは、映司の身体を乗っとり、映司として振る舞い始める。映司の欲とはつまり、「手が届くのに手を伸ばさなかったら、死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばす。だから、どこまでも届く手が欲しい。」というような形のもの。なのでゴーダは強くなりたいという欲がすごかった。(倒したグリードのメダルは自身の中に取り込んでいる)

アンク、比奈、伊達さん、後藤さんはその状況に戸惑いながらも、「映司はもう死んじゃってるから、自分(ゴーダ)が離れたら映司ともう会えなくなるよ」という言葉もあり、渋々ながらゴーダがオーズとして戦うことを認める。

古代オーズは、ウヴァ、カザリ、メズール、ガメルをメダル化し取り込んで、さらに強くなってアンクたちの前に現れる。しかし、映司(ゴーダ)がそれを撃破。

強くなりたいゴーダは、古代オーズが取り込んでいた全てのメダルを吸収し、さらにアンクさえも吸収しようとする。その時、ゴーダの中の映司の意識がそれを遮ったため、ゴーダは映司から分離する。

一先ず映司に乗り移るアンク。アンクがオーズ(タジャドルコンボエタニティ)に変身し、ゴーダを撃破する。

そのままアンクが映司に乗り移っていれば、映司は意識体として共生する形で延命することが出来たのかも知れないけれど、ゴーダ撃破後、映司はアンクの意識を押して自身の中から追い出し、そのまま死を選んだ。

~~~ここまでが映画の内容~~~

【憶測】

・アンクは本編で「(ただのメダルじゃなく)自分の「命」が欲しい」と願っていた。もしアンクを復活させる方法が誰かの命を捧げることだったとして、映司は自分の命を捧げたことでせっかくアンクを復活させることが出来たのに、自分に乗り移ったままじゃそれは「アンクの命(映司に縛られた状態)」ではないと判断し、自身の中から追い出したのかなと。自身の延命など望まず、「これが自分がやりたかったことだから。」と。

・ゴーダは別に、映司の欲を元に作られたグリードであって、映司の身体に乗り移る必要はなかったはず。オーズドライバーは、オーズドライバーを復活させた者にしか使用できないから身体を利用していた?

【納得いかない点】

私は、この作品を観て、悲しかったけれど「自分の命を省みない映司らしいよな」と思って、賛否で言うと「賛」の方だったんですよ。だけど舞台挨拶の監督の「全てが解決するハッピーエンドは仮面ライダーオーズという作品の死だと思う。アンバランスさがあるのがオーズで、アンバランスという熱量を持った終わりを完結編とした。」みたいなことを言っていたと聞いて、映司は、脚本の都合で殺されたんだという認識に変わり、それだと話が違ってくる、ハッピーエンドじゃなければいいなら、映司の死という結末じゃなくてもよかったはずで、それじゃ納得がいかない、という意見に変わりました。

これならまだ、今度はアンクが映司を復活させるためにいつかの明日を目指す、みたいな終わり方でもよかったと思います。

でも劇中の映司は、まぎれもなく映司で、映司ならそうするだろうなと思ったのも事実。

古代オーズが蘇ってなかった場合、それでも映司は自身の命を捧げてアンクを蘇らせるという選択を取ったんじゃないかとも思いますし。

本当は映司が死んでアンクが訳もわからず生き返って、映司に会えないままだったより、ゴーダに乗り移られたことで少しでも会えたってことを良かったねと思うべきなのか…。

欲ってなくならないよって、映司は言いました。

これからアンクたちは、欠けて決して埋まらない欲を抱えて生きていくことになるのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?