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やろうとしなくていい。

先日、広い道場で弓を引いた。
仲間内で貸し切ったので、気兼ねなく矢数をかけることができ、久々に20本引いた。
上級者の方々からしたら、20本など準備運動くらいのものだろう。
ただ、私の場合は時々できる練習でも6〜8本くらいしか引かないので、20本も引くことはなかなかに骨の折れる量だった。

その日も、前回の練習から約2ヶ月ほど間が空いていた。
なので的中は望まず、体のバランスと矢筋に躊躇いなく離れることだけを意識した。序盤は今ひとつ感覚がつかめなかったが、徐々に身体のイメージと結びついてきて、結果20本矢を放って8本的中。今の練習量で的中率40%はなかなか良い。意識するポイントを絞ったおかげだったと思う。

弓においては、当てよう、うまく引こう、綺麗に見せよう、などと考えると途端に当たらなくなることが多い。邪念というやつなのだろう。何かをやろうとすると身体の一部に力が固まって、全体の流れを損なう感じがする。

やろうとせず、自然体。これが難しい。

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