ダイビング事故の傾向を調べた話
はじめに
最近、伊豆でダイビング中に意識を失ったという事故のニュースを見ました。
うーん?咥えていたレギュレーターが外れちゃって溺れたのかな、、、
どういう状況でしょう。気になります。
というわけで、一般的にどのような状況でダイビングの事故が起こっているのか調べてみることにしました。
事故の傾向
海上保安庁が毎年海難事故をまとめて資料にしてくれるので、その中にあるスキューバーダイビングの項目を見てみたいと思います。
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/keihatsu/20230609_state_measure01.pdf
これによると、令和4年にスキューバーダイビングの事故は62件あったようです。
事故の内訳は、
溺水 26件 62%
病気 8件 19%
帰還不能 3件 7%
負傷 2件 5%
その他 3件 12%
と、大半が溺れる事故のようです。
どういう状況で海水を飲んでいるのでしょうか?
資料では溺水の原因が分析されていました。
知識技能不足 10件 38%
不注意 3件 12%
気象海象不注意 1件 4%
他人の過失 1件 4%
原因不明 7件 27%
その他 4件 15%
溺水
溺れる原因は知識技能不足がダントツのようです。
技能不足による溺水の事例が示されていました。
なるほど、こういうことですか。
私もマスクを外すような大掛かりなマスククリアは自信がありません。
他にも今まで自分のダイビングでも、技能不足でヒヤリとした時の事を考えてみます。
私の場合、ドライスーツで潜っている時に足に空気が溜まるなどして、バランスが上手く取れなくなって思うような姿勢ができないと、焦ってしまうことがよくありました。
身体が回転しようとしたり。
足だけ浮いて行こうとしたり。
こういうトラブルによっては、パニックになって海水を飲んでしまう可能性があったのかもしれません。
病気
事故の原因の第2位の病気についても事例がありました。
インストラクターの制止を振り切って急浮上の減圧症ということでしょうか。
私にはこの行動はちょっと理解不能です。
だけどダイビングのライセンスを持っていても、どういう行動をすると減圧症になるか知らない人もいるので、ゆっくり浮上しないといけない事を知らない人がいても不思議ではありませんね。
まとめ
海上保安庁の資料、最新の海難の現況と対策からスキューバーダイビングの事故を調べてみましたが、アクシデントが起きた時に適切に対処できない場合、慌ててしまい、最悪、パニックになってしまい、海水を飲んでしまう。
というのが溺水の大きな原因のようです。
アクシデントが起きた場合に慌てないようにするには、経験を積んで慌てないようにするのが手っ取り早いような。
あとはレギュレーターを咥えてさえいれば、うっかりで少しぐらい海水を飲もうが事故になる可能性は低いので、慌てようが、パニックになろうが、死んでようが、レギュレータだけは咥え続けるという事でしょうか。
だけど最近、海の中で「すごーい!」とか叫ぶようになってしまい、うっかりレギュレータが外れそうで怖いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?