スキューバ最大潜水深度が気になった
はじめに
アマゾンプライムビデオで「サンゴ礁の冒険」というドキュメンタリー映画を観ていて、映画の中で昔のサンゴ礁の様子を知るために水深110mまで潜ってサンプルを採ってくるという話が取り上げられていました。
水深110mに潜ると地上の12倍の圧力が身体にかかります。
それは大丈夫なのか!?と。
レジャーのスキューバダイビングでは最大40mまで潜ることが許されていますが、仕事としてのスキューバダイビングではそれ以上潜ることもあるわけで、例えば、TBS日曜劇場のDCUというドラマでは海上保安庁の潜水士が水深120mで活動するという話があったり。
実際、人間はどこまで海に潜ることができているのでしょうか。
深く潜ることのリスク
最大潜水記録を調べる前に、深く潜ることの危険を考えたいと思います。
減圧症
ダイビングのライセンスの座学でもしつこく言われますが、海に潜ると減圧症(潜水病)になる可能性が高くなります。
減圧症は、圧力が高い環境で身体に普段よりも多くの窒素や酸素が身体に溶け込むことで、普通の圧力の所に戻ったときに身体の中で気体に戻ってしまい、最悪の場合は死んでしまう病気です。
深く潜れば潜るほどリスクは上がります。
窒素酔い
圧力が高い環境で身体に多くの窒素が溶け込むと、身体に麻酔作用が起きて正しい判断ができなくなります。
窒素酔いの症状が起きたら浅いところに行く必要があります。
酸素中毒
圧力が高い環境で身体に多くの酸素が溶け込むと起きる症状で、錯感覚,痙攣発作,回転性めまい,悪心,嘔吐,視野狭窄、全身痙攣、失神などを起こすので、上手く対処できないと溺れます。
普通の空気のタンクを使ってレジャーダイビングするぐらいでは起きない症状です。
水圧
単純な力の暴力、水圧は10m深くなると1気圧高くなるので、100m潜ると10気圧+大気圧(1気圧)で、普段の11倍の圧力がかかることになります。
今まで挙げてきた身体に起きる症状の他にも、タンクの中の空気も圧縮されるので、深いところで同じように空気を吸い込むと浅いところの何倍もの空気消費量になって、あっという間にタンクの中の空気は空っぽになってしまいます。
DCUというドラマの中では、この問題を解決するために「リブリーザー」という吐いた空気を再利用して使える機材を使っていました。
ドラマを見ていた当時、そんなモノがあるのかと驚きましたが、、、
ギネスの潜水深度記録
世界で一番の記録と言えばやっぱりギネス記録!
というわけで、ギネスのウェブサイトからスキューバダイビングの最大潜水の記録を探してみました。
最大潜水記録(男性)
最大潜水記録(女性)
おわりに
というわけで、スキューバダイビングの最大潜水記録は男性332.35m、女性246.56mというとんでもない記録です。
生身の身体に34気圧とか身体が壊れそうです。
その後、後遺症無く生活できているのでしょうか。
まったく、私には冒険家という職業は理解できなさそうです。