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初めてアイドルを見た話


7月7日、七夕の日。
ZOCという女子アイドルグループのファイナルライブを見に行った。
元々、曲だけは聞く、MVが出たら一度は見る、そのくらいの熱量だった。むしろ炎上の多いグループというイメージがあったので、何度その曲に泣かされても、曲だけは好きだなあ、なんて思っていた。今回も本当にたまたま、人に誘われての参戦だった。


ライブに行って、私は人生で初めてアイドルを見た。
今まで見てきたものは、きっとアイドルじゃなくパフォーマーだったんだ、とさえ思った。

だってあのステージに立っていたのは、歌っていたのは紛れもなくアイドルだったから。
強くて、可愛くて、何よりも輝くアイドルだったから。
死にたいも、置かれた環境への恨みも、嫉妬も羨望も、ただ生きているだけじゃ言葉になんかなりやしない何もかもを歌にして、美しく昇華しているアイドルだったから。

歌も、ダンスも、表現力も、私のちっぽけな想像の何倍も、何倍も凄かった。凄かった、なんて陳腐な言葉しか出てこないのが悔しいほどに、とにかく感動した。

曲だけは、なんて言っていた自分を殴りたくなった。
この人、人間性がなあ、なんて思っていた人が、私の中に存在していた漠然とした死にたいを、ほんの一呼吸で漠然とした生きたいに変えてしまった。

ライブ中、何度も泣いた。
イントロで泣いて、歌詞で泣いて、彼女たちの表情で泣いて、パフォーマンスで泣いた。込み上げてくるものも、伝わってくるものも多すぎて、ただ泣いた。
そして何よりも、凄く、すごく楽しかった。

終わった後、私に残ったのは生きていて良かった、の感情だった。
今生きていて、この目でZOCの終わりと、METAMUSEの始まりを見られたことを何よりも幸せに感じた。
誘ってくれた人に本当に死ぬほど感謝した。
そして私はきっとこれからも、アイドルを見に彼女達に逢いに行くのだろうとも思った。
ちゃんと向かい合おう、応援しよう、と、遅ればせながら決めた。
私も誰かの漠然とした死にたいを、漠然とした生きたいに変えるための何かを作ろう、と感化されたりもした。

でも何よりも、人生で初めてアイドルを見たこの日の事を、私は絶対に忘れないだろう。
大森さん、私を、生きたいの方へポイ、と投げてくれてありがとう。最強のアイドルでした。
乙女の心臓、METAMUSE、これからも応援します。


以上!心情吐き出すだけのライブの感想でした。


#ZOC  #METAMUSE

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