エルデンリング 妄想メモ

 ラダゴンの赤髪は巨人族由来のもの。巨人族はおしなべて鍛治が得意でありマリカは明確な意志を持ってラダゴンを作った。マリカは何かの「武器」を作るつもりでいた。その「武器」はおそらく「指殺しの刃」であり、ラダゴンを作った時点で二本指、引いては大いなる意思に反逆を決意していた。(巨人族は男限定なのだろうか? 女性の巨人族もいるのだろうか?)
 マリカは「指殺しの刃」の話を知っていたか、実際に目にした事があった。新たに作るにしろ探すにしろ、手がかりを求めレアルカリアを訪れる必要があったがローデイルと戦争状態であった。マリカはラダゴンとして二国の戦争を停戦させレナラと結婚することに。レナラの伴侶という立場は「指殺しの刃」の手がかりを探す上で有用だっただろう。
 しかしそれは失敗に終わる。例えノクローンで「指殺しの刃」を見つけたとしても「運命なき者にはふるうことはでき」ない。ノクローンにそのままあったということはマリカにはその運命がなかったのだ。その時の絶望は如何程か。「指殺しの刃」を新たに作ろうとしたとして、おそらくそれにも失敗している。誰の、なにの「遺体」で作るのかそれを突き止めることはできなかったのだろう。(各地の歩く聖廟の遺体は「指殺しの刃」を作るための素体だったのだろうか?)
 なにより計算違いだったのは仮初の姿であるラダゴンに自我が芽生えてしまったこと。(二本指か大いなる意思の仕業?)だんだんと「マリカ」でいられる時間は減っていく。マリカは「指殺しの刃」を手に入れることは叶わず、ラダゴンは二本指に導かれるようにローデイルへと帰っていく。レナラを捨てて(おそらくこの時のラダゴンにレナラと過ごした記憶はない。レナラと過ごしたのはほとんどラダゴンに扮したマリカだったから。だからあっさりと捨てる事ができたのだろう)。そしてラダゴンはローデイルの玉座にて己が何者なのか自覚する。
 すっかり主従が逆転してしまったマリカは焦る。そこで一か八かの賭けに出る。大いなる意思を倒すことはできなくとも、大いなる意思からこの世界を解き放とうと。黄金律に死のルーンを戻し、エルデンリングを宿したこの身ごと砕くことができたならば、大いなる意思に一矢報いる事ができるはずだと。

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