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「衝撃的な告白」「ミッドナイトシークレットベース」/うわのそらぼ 歌詞考察(ポエム)

衝撃的な告白/うわのそらぼ
ミッドナイトシークレットベース/うわのそらぼ
今回はこちらの2曲の歌詞考察という名の妄想を繰り広げていこうと思います。妄想全開のポエムになってしまいましたので…耐性のある方だけ読み進めてもらえたらと思います。



はじめに

自己紹介

こんにちわ。オケンティニウスという者です。
普段は「Topia」というカラオケアプリで遊んでいます。
歌う事と歌を聴く事が好きです。

記事にしようと思った経緯

たまにTwitterで短い考察とかを思いつくままに呟く事があるんですけど、今回は妄想が止まらずまとめきれなかったので記事にする事になりました。
どちらの曲も聴く手に考える余地が与えられてて、色んな解釈が出来る曲だと思うので皆の解釈も聞けると嬉しいです。


考察本編(ポエム)


昔から人付き合いが得意ではなかった
人が嫌いというわけでは無かったが
積極的に関わろうとはしなかった
だからと言って一人で居るのも不安だった
周りから浮いてしまうのが怖かった

友人と言って過言ではない人間も幾人か存在した
それなりに器用にやっていたと思う
取り繕う事ばかり上手くなっていた

受験を来年に控えた年
教室は今までにない独特な空気感を纏っていた
膨れ上がった風船を割らないよう慎重に行動した
息苦しさは日に日に加速し 梅雨に差し掛かる頃になると
僕は教室で窒息するのではないかと錯覚するほどになっていた


「勉強」という隠れ蓑は都合が良かった
不満を漏らす人もいたが強行した
日々の息苦しさから解放されたし
なにより一人で居る事を自分が肯定できた

旧校舎三階の図書室 窓際の席が僕の特等席となった
眼下に広がるプールに反射する日の光がきらきらして綺麗だった
息苦しい教室から逃れて よく そこでぼーっと過ごした

ある時プールに誰かいるのが目に入った
制服のまま縁に座り
水に脚を突っ込んでバタバタしている
どうやら一人のようだった

それから度々その子を見かけるようになった
いつの間にかプールサイドに座っていて
決まっていつも一人だった
「孤独」というよりは「自由」という印象を受けた
一人で居る事を選んでいるのだと思うと勝手に親近感を覚えた

その日も彼女の様子をぼーっと眺めていると

ー目が合ったー

気まずさから逸らそうとしたが
彼女は はにかんだ笑顔で大きく手を振ってくれた
銀色の髪がきらきらと眩しかった
僕も小さく手を振り返した

一旦 気になりだすと目に留まるようになるのか
電車でも彼女を見かけるようになった
窓際の一番うしろの席が彼女の特等席のようだった

彼女とは目が合うと手を振り合う仲になっていた
やはり彼女はいつも一人だったが
その佇まいは自由で毅然として
おどおどしている自分とは対照的で憧れた


彼女の事を知りたくなった
リボンの色が自分と同じ事から同学年のはずだが
不思議と遠目で見かけるくらいしか接点がなかった
誰に聞いても彼女への手掛りすら見つからなかった

相変わらず手を振り合う関係は続いたが
駆け寄って話しかける勇気はなかった
そうこうしているうちに夏休みが始まり
彼女を見掛ける機会がなくなった

長い休みだ「勉強」という隠れ蓑にも限界がある
断り切れなかったイベントを手帳に書き込む
それに本当に勉強もしなければならない
いつまでもぼーっとはしていられないのだ

息苦しさを覚えながらも
なんとかイベントをこなす

帰り際ふとプールに寄ってみようかと
馬鹿な考えが過るほどには疲れ切っていた
いやいや…
頭を振り駅へ急ぐ
次の電車を逃したら
蒸し暑い駅で待ちぼうけする羽目になる

無人の改札口を抜けてホームに降りる
すると反対側のホームに彼女は居た

こちらに気付くといつものように手を振ってきた
突然の出来事にあっけにとられていると
彼女の口が動いた

「ねぇ、実は私本当はね

―ジリリリリリリリリリリリリリリリリリー

なんだよ」

彼女の声は響き渡るベルにかき消された

―列車が参ります。白線の内側までお下がりくださいー

「絶対に内緒だよ 君にしか言えないから」

ホームに入ってきた電車に視界を遮られ彼女の姿が見えなくなる
轟音と共にレールを軋ませながら電車が通り過ぎる
風が通り過ぎるだけで そこにもう彼女の姿はなかった

僕はただ突っ立て声も掛けられないままだった

それからの僕といえば
輪にかけて何をしていても上の空だった

もしかしたら また彼女に逢えるかもしれない
そう思い 外出する時は一日中、彼女の姿を探して生活した
結局プールでも電車でも彼女を見つける事は出来なかった


8月31日
やり残した課題を片付けながら時計を見る
日付が変わる頃にはなんとか終わりそうだ
明日からまたあの教室に通う日々が始まると思うと憂鬱だ

課題をこなしながらも
色々な考えで頭がぐちゃぐちゃになる

漠然とした不安があった
人付き合いも勉強も
不具合が起きない範囲で避けてきた
努力してきた人とはどのくらいの差が出来ているのだろう
このままではいけないと分かっている

それに―

あの日、何を伝えたかったのだろう
悪戯っぽく笑う彼女はどこか切なそうだった
その表情が脳裏に焼き付いて離れない

何度も反芻する―

ベルにかき消されたはずの
彼女の声が聞こえた気がした


なぜそうしたのか今では思い出せない
僕は掛けてあったセーラー服に着替えて家を飛び出した
誰もいない深夜の通学路を抜けて
学校へたどり着く あのフェンスを越えれば彼女に逢える
そう確信していた


月明かりに照らされた銀色の髪と
水面に浮かぶ月がきらきらと奇麗だった

「お、間に合ったね」
プールサイドの彼女は振り返り口角を上げて笑った

「ねぇ、聞きた―
声を掛けようとした瞬間
その言葉を遮るように彼女は
水飛沫を上げプールへ飛び込んだ

「もうあんまり時間ないしさ、今だけでも全部忘れて君もこっちに来なよ」
「でも、制服が―」
「そんなの私もだよ」
「でも―」

少しの時間、彼女とプールサイドの僕とでそんな押し問答があったが
結局、彼女の強引さに負けて僕も意を決して飛び込んだ

深夜のプールはひんやりと心地よく
僕の動きに合わせて月が揺れた
月明りに照らされた水面はぼんやり青く光り
不思議と憂鬱な気持ちがにじみ出て希釈されていくような感覚があった


「ねぇ、君自身なんだよってどういう意味?」
彼女と向き合って僕が聞いた

「んー、そのまんまの意味だよ」
僕と同じ瞳をした彼女が答えた

「…そっか、また逢えるのかな?」

「聞かなくもわかってるんでしょ?」
また彼女がいたずらっぽく笑う

「そうだね」
僕も同じ顔をして笑う

安らかな時間
もうすぐ今日が終わる 夏が終わる
このまま、何かの間違いで8月32日になればいいのに―



それから僕は少しずつだけど変われたと思う
一歩ずつだけど憧れへと進めている気がする

今でもふと思い出す事がある 彼女に出会った夏の日
心に想うはあのソラ


まとめ

登場人物

蒼ちゃん:蒼髪の少女(一人称は僕)
銀ちゃん:銀髪の少女

解説

僕のポエムが素っ頓狂なので補足的な事を少し…
「衝撃的な告白」で衝撃的な告白をしたのは銀ちゃんで
告白された君(僕)は「ミッドナイトシークレットベース」で登場した蒼ちゃんだと仮定しています。
MVで水面にしか映っていない銀ちゃんを見た時に銀ちゃんは実在しない存在だと感じました。
初めは亡くなった銀ちゃんが蒼ちゃんを連れていくストーリーを妄想していましたが

いとも簡単に誘拐できた君を連れて

ミッドナイトシークレットベース/うわのそらぼ

この歌詞で誘拐したのが蒼ちゃんだという可能性も考えられるのでは?
という思いと

同じ目をしてる天使と

ミッドナイトシークレットベース/うわのそらぼ

二人で生きていこうよ ずっと

ミッドナイトシークレットベース/うわのそらぼ

この歌詞から銀ちゃんが蒼ちゃんと同一人物もしくは蒼ちゃんの作り出した存在だと仮定した妄想が広がったので
僕の考察では蒼ちゃんを主軸に妄想しています。

んで、どんな存在かというと…そこからは妄想ですね
蒼ちゃんは思春期特有の漠然とした悩みとか理想と現実のギャップとかそういう不安を抱えてる感じです。
自分のこうなりたい姿こうでありたい姿を銀ちゃんに投影していた。
このままではイケないとは思っていて深層心理で変わらなきゃいけないと思うリミットが夏休みだった事で、銀ちゃんが夏が終わったら居なくなってしまうとう事もなんとなく感じとっていた。

それに最後の最後に気付いて銀ちゃんに逢いに行ったのが「ミッドナイトシークレットベース」という解釈です。簡単に誘拐出来るというのは自分が居ると思えば居る存在だからって事ですね。

改めて文字に起こすと…なんか恥ずかしいですね

最後に

稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございました。
振り返れば矛盾点やこじつけ感が残る箇所が多いですが…
まだ言い控えてる製作中の裏話があるそうなので、それを聞けばこの考察の矛盾点が増えたり、別の考察が浮かんだりする可能性は大いにありますが一旦は僕の考察はこんな感じになりました。

「衝撃的な告白」に続いて「ミッドナイトシークレットベース」もTopiaに楽曲追加申請されるそうなので楽しみですね!みんな歌ってください!

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