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レオとアトムの日記帳

【レオとアトムの日記帳 1月】

我が家にはラッキーと言う
キャバリア犬(♀)がいます。
2006年6月には満8歳になり
デ~ンと我が家の主になって
しまいました。
体つきは「レオ」のように
ファット・ビッグ・ドッグ状態で
性格もおっとりと瓜二つです。
「ゆうこ」さんのブログを通して
ラッキーの4歳の時や
3歳の時の様子が思い出され
レオとアトムの天衣無縫の日々の
エピソードを題材にいただいて
この日記と言うか、エッセイと言うか
大人の童話と言うか
何かわけのわからないものを
作成しました。
私が団塊の世代なものですので
駄洒落は全ておっさん駄洒落で
かつ、関西版風ですので
小さなお子さんや
アンチ関西系の方には
向かないと思います。
しかし、愛くるしいキャバリア犬って
素敵な人類の恋人という事を
わかっていただけたら最高です。
《バンザイ! キャバリアン》

##レオとアトムの日記帳##
  《1月の出来事》

レオとアトムはゆうこさん家の
キャバリア犬。

今日は年の初めの元旦です。
昨日の晩は遅くまで
テレビをみんなで見ていたので
早起き奥様はいつもの時間に
なっても起きてこない。
レオとアトムにとっては
お正月も平日も関係なく
腹時計は正確に
空腹目覚ましコールが鳴り響く。
先ずは食いしん坊のアトムの
腹時計がリリ~ン。
アトムがこの目覚ましコールで
薄目を開けて状況確認すると
レオのおなかを羽毛枕代わりにして
Tの字スタイルで寝ている。
カーテンは冬の朝の光で
オレンジ色に染まっている。
Tの字スタイルのまま
手足を目一杯突っ張って
あくびをして起きようと思ったけど
やっぱしこの状態が
一番気持ちがいいので
夢の世界に逆戻り。
毎日がハッピーな自然流。

しばらくすると
今度はレオの腹時計目覚ましが
グ~ッグ~ッと重低音のウーハーが
鳴り出した。
レオがこの音で目を覚ますと
何かお腹が重たい。
ちょっと痛いけどがんばって
首をもたげてお腹周りを見ていると
アトムがぼくのお腹を枕にして熟睡中。
ポコッと起きても良いんだけど
ちょっといたずら心がレオの頭をよぎった。
大きく早くお腹を膨らませたり
縮めたりすると
アトムの頭がピョンピョン跳ねて
最後にドスンとお腹から落ちた。
アトムはびっくりして飛び起きて
何事が起きたのかわからずに
きょろきょろ周りを見渡している。
作戦大成功でレオは大満足だけど
いたずらがばれないように
いつものおとぼけ顔で起きてきた。
毎日がハッピーな自然流。

「レオ兄ちゃん、さっき地震こなかった?」と
アトムが心配そうな顔でお伺い。
「いいや、地震なんてなかったよ。
ただし、ぼくの空腹の虫が騒いだので
お腹は揺れたけどね」と言いながら
お腹の周りを後足で器用にかいている。
「地震じゃなかったのか?
急に体がピョンピョン跳ねるぐらいに
揺れたんだけどなあ。
あれはやっぱし夢だったんだ」と
アトムは不思議そうな顔をしている。
「アトム、それよりお腹すかないか?
ぼくの腹時計じゃ朝ご飯なんだけどな」
とレオが言うと
「そうそう、ぼくなんか
地震の夢を見る前に腹時計鳴ったよ。
いつもは僕たちよりも早く起きてくる
奥様が起きて来ないもんね」と
二人で顔を見合わせた。
毎日がハッピーな自然流。

そんな話をしながら奥様を待っていると
予想に反してご主人様が
寝ぼけ眼で起きてきた。
ストーブをソファーの傍まで
動かしてから点火。
そのままソファーにどかっと座って
右手でテレビのリモコンを操作しながら
左手はストーブにかざして
温かくなるのを確かめている。
左手が温まったのか
今度はストーブを動かして
右手を温めだした。
そこで私たちの200万ボルトの
瞳パワーを察知したのか
「レオとアトムは起きていたのか。
ストーブの前は温かいよ。
こっちにおいで」と呼ばれたので
レオとアトムがストーブの前に移動。
ご主人様の傍に行くと
「天然羽毛こたつだ」と言いながら
さっとレオとアトムをひざの上に
抱え上げられちゃった。
毎日がハッピーな自然流。

ひざの上はご主人様側から
アトム・レオの順番だったので
アトムはご主人様のお腹と
レオのおしりの
サンドウィッチ状態で苦しい。
アトムはこの状況から脱出すべく
クルクルと体を回転させながら
ソファーの端に脱出成功。
レオもアトムのまねをして
脱出しようと試みたんだけど
お腹がつかえて脱出失敗。
ご主人様も天然羽毛こたつ
2個とも無くなっては大変と
レオをがっちりタックル状態。
レオは脱出をあきらめて
ご主人様のひざの上で
のんびりすることにした。
そうしてると寂しがり屋のアトムが
ご主人様のひざをトントンとノックして
ごそごそご主人様のひざにあがってきた。
毎日がハッピーな自然流。

またまたご主人様のひざの上は
満員御礼。
ご主人様は天然羽毛こたつと
ストーブの温もりで
コックリコックリ夢の世界へ逆戻り。
レオとアトムもご主人様のひざの上で
じっとしていると
これまた夢の世界へワープ。
ちょっと寝たかなと思ったころに
レオとアトムの鼻センターが
プ~ンといい匂いを検知。
動きやすいアトムが
慌ててひざから脱出して
周りを確認すると
奥様がいつのまにか起きてきて
台所で朝ご飯の用意中。
鼻センサーが今日の朝食は和食と
脳に検知結果をご報告。
レオ兄ちゃんに報告しようと
ソファーに飛び乗ると
入れ替わりにレオがご主人様の
ひざ上から脱出してきたのでニアミス。
あぶなくレオダンプカーに
体当たりされるところだった。
毎日がハッピーな自然流。

さっそくレオ兄ちゃんに
鼻センサーの結果を報告すると
「アトムの鼻センサーも
性能アップしてきたね。
しかし、和食と言ってもいつもと
ちょっと違うんだけど判るかな?」
と聞かれちゃった。
「確かにいつもの味噌汁とは
ちょっと違うような気がするけど
よくわかんないよ」
とアトムが返事をすると
「今日は1年の初めの日で
《元旦》と言う日なんだ。
今日はお雑煮と
昨日奥様が作っていた
御節(おせち)料理を食べるんだよ。
僕たちもきっとご馳走がでそうだぜ」と
レオが舌なめずりしながら教えてくれた。
レオとアトムが奥様の足元に行って
正しいお座りをすると
「レオ、アトムおはよう。
もうちょっと待ってね。
みんなと一緒にね」
と先手を打たれちゃった。
毎日がハッピーな自然流。

「今日は良い子にしておいた方が
いいと思うからテレビを見ながら
待っていようぜ」
とレオ兄ちゃんの天の声。
「了解。何かわからないけど
ウキウキだね」とアトムが
レオ兄ちゃんの後を付いていった。
行き先はストーブの前の一等地。
レオ兄ちゃんがストーブから
適当な距離をおいて座ったので
アトムはその間にスッと割り込んだ。
最初のうちは良かったんだけど
だんだん暑くなってきたアトムが
「レオ兄ちゃん
もう少し後ろに行ってくれない?」
とお願いすると
「そうだろうな。
僕が一番良い距離だもんね。
しかたないか。
このままだとアトムが
ホットドッグになっちまうからな」
と言いながら後ろにさがってくれた。
毎日がハッピーな自然流。

そうこうしていると奥様から
準備OKのお声がかかた。
いつものご主人様は
新聞を持って食卓に行くんだけど
今日は持っていない。
そういえば今日はまだ新聞を
取りに行っていない。
「レオ兄ちゃん。今日は新聞無し?」
とアトムが聞くと
「たしか去年も新聞は朝食の後に
取りに行った記憶があるよ。
それもメッチャ分厚かったと思うよ」
と先輩のレオがご回答。
ご主人様も我々も
所定の位置に付くタイミングと同時に
お兄ちゃんとお姉ちゃんも着席。
いつもは奥様から3回くらい呼ばれて
やっとこさの到着なんだけど
今日はいつもと違う特別の日なんだ。
さ~て、これから何が始まるのかな?
毎日がハッピーな自然流。

いつもは一斉に
「いただきます」のコールで
朝食開始なんだけど
今日はご主人様の
「明けましておめでとう」
のコールの後
みんな同じ呪文を唱えてから
お兄ちゃんとお姉ちゃんは
笑顔で何かを待っている。
そこでご主人様から小さな袋を
お兄ちゃんとお姉ちゃんに渡した。
中を見てお兄ちゃんも
お姉ちゃんもニコニコ。
これを見たアトムが
「レオ兄ちゃん、あの袋に
何が入っているのかな」と聞くと
「そうだなあ
あの厚みはおやつではないな。
きっとフリーマーケットで
自由にお買い物できる
パスポートでもはいっているかも」
とご回答。
「僕ももらおっと」と言いながら
アトムがご主人様の足元で
得意のおねだり
100万ボルトの瞳攻撃を開始した。
毎日がハッピーな自然流。

「アトムが何かアピールにきたぞ。
えさかな?ゆうこ・えさ頼むよ」
とご主人様が奥様にご催促。
「そうだ、レオとアトムの御節(おせち)
作ったのを出すのわすれてたわ。
すぐ出すね」
と言いながら台所から
特製えさ入れを2つ持ってきて
レオの前にセットした。
アトムはあわててレオのところに戻って
確認すると、お盆を4つに仕切って
4種類のえさがセットしている。
「レオ兄ちゃん
お兄ちゃんやお姉ちゃんが
もらっていた袋よりこの方がいいね」
と言いながらパクパク食べだした。
A型慎重派のレオは
内容を鼻レーダーで確認しながら
一番大好きな鶏ささみの
蒸物からパクパク。
先に食べ終わったアトムが
「これからもずっとこれだったらなあ」
と独り言。
毎日がハッピーな自然流。

おっとりレオも食べ終わって
みんなの食事を見ていると
奥様から本日のスケジュールが
発表された。
午後から近くの神社に初詣に行って
おばあちゃん家に行くとのこと。
アトムが
「レオ兄ちゃん、初詣って何かな?」
と聞くと
「いつも散歩に行く近くの神社に行って
今年も元気でおやつ一杯もらえるように
神さんに頼むんだ。
いつもはガラガラの境内に
フリーマーケットみたいに
お店が一杯あるよ。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも
さっきもらったフリーマーケット券で
自由にお買い物できる
パスポートを持っているから
おいしいもの、買ってくれるかも?」
とご回答。
「それじゃ、僕はお姉ちゃんに
よいしょするから、レオ兄ちゃんは
お兄ちゃんによいしょしようぜ」
とウインク。
毎日がハッピーな自然流。

お昼ごはんを軽く食べてから
初詣に出発。
神社に着くとものすごい人。
初めての初詣のアトムは
人ごみに圧倒されて
ブレーキを踏んだまま立ち往生。
しかたないのでお兄ちゃんが抱っこ。
なんと神社をでるまで甘えて
抱っこしてもらった。
レオは経験しているのと
ビッグドッグ並みの体格を生かして
存在感たっぷりのため
どうどうとみんなと並んで
お参りの順番待ち。
しかし、お兄ちゃんに
抱っこされたアトムは
みんなの視線にピッタシ合ったのか
みんなに可愛い可愛いと
言われっぱなしで大ご機嫌。
「レオ兄ちゃんも抱っこしてもらったら」
とアトムが言うと
「抱くのはご主人様。ちょっと無理かな」
と言いながら
スマートなご主人様の体型を見上げていた。
毎日がハッピーな自然流。

お参りも無事済んで
境内にある一杯のお店で
「こっこちゃんカステラ」と「甘栗」と
「綿菓子」を買っておばあちゃん家へ直行。
おばあちゃん家に着いて買ったお菓子を
みんなでたべながらワイワイガヤガヤ。
「綿菓子」だけはキャバリア犬の
トレードマークの毛にくっ付いちゃうので
食べられなかったけど
「こっこちゃんカステラ」と「甘栗」は
少しだけど食べさせてもらった。
いい子にしていると、おばあちゃんから
「この子らは縁起物や」
と言いながら拝まれちゃいました。
その光景が面白かったのか
ご主人様が携帯電話のカメラで激写。
ついにレオとアトムも
生仏(いきぼとけ)に昇格。
毎日がハッピーな自然流。

お兄ちゃんとお姉ちゃんは
おばあちゃんからも
魔法の袋をもらってニコニコ。
また、帰りがけにおばあちゃんから
「これはレオとアトムのお年玉」と
言いながらお菓子も
いっぱいもらっていた。
レオとアトムの名前が出たので
何かなと見ていると奥様が
「これはおまんじゅうと最中だから
レオとアトムは無理」
と言いながら取り上げられちゃった。
家に帰ってから奥様が例のお菓子を
どこに仕舞うのか
きっちりチェックしていたのはアトム。
確認してから
「レオ兄ちゃん、あのお菓子は
冷蔵庫の上に置いたよ。
何とか食べられないかな」と
アトムがレオ兄ちゃんに相談すると
「冷蔵庫の上だと無理」
と冷たく相談にのってくれなかった。
毎日がハッピーな自然流。

しかたがないなあ。
晩御飯食べたら方法考えなくっちゃ。
またまた朝と同様にストーブの前で
晩御飯を待っていると
食卓の上にコンロが置かれた。
今日はしゃぶしゃぶだ。
私たちのメニューは朝と違って
いつものダイエットドッグフードだ。
レオもアトムも食べ終わって
もう少しほしいなと
奥様に200万ボルトの瞳パワーで
アピールすると
何とお肉をえさ入れに入れてくれた。
ヤッター。
アトムはいつもどおりなりふりかまわず
アツアツのままパクッ。
レオは「冷ましてから食べよっと」
と言いながら冷めるのをまっていると
なんとアトムが
「エッ!食べないん?もーらった」と
言いながらパクッ。
おっとりレオは
「奥様、僕のお肉が・・・」と哀願。
毎日がハッピーな自然流。

奥様もあまりにもかわいそうと思って
「レオ、今度は冷めたのをあげるから
すぐ食べるんよ」と言いながら
レオのえさ入れに入れてあげようとすると
何とアトムがレオにぴったしくっ付いて
狙っている。
「お姉ちゃん、アトム確保お願い」
の指令にお姉ちゃんが
すばやく対応してアトムを確保。
その隙にレオはおいしそうに
お肉をパクパク。
「今年もおっとりレオと
わんぱくアトムの凸凹コンビみたいね」と
奥様もレオのおっとり具合に呆れ顔。
レオがゆっくり食べて
満足顔で奥様に感謝。
アトムはお姉ちゃんのひざ上から
必死に脱出しようとしていたけど
レオが食べ終わったのを見て
あきらめてお姉ちゃんのひざ上で
借りてきた猫状態にすばやく変身。
毎日がハッピーな自然流。

お肉の攻防も終了して
奥様は夕食の後片付け。
ご主人様はシャブシャブ食べながら
焼酎お湯割をいっぱい飲んだので
ストーブの前でウトウト。
お兄ちゃんはソファーに座って
マンガを見ながら
テレビを時々見ている。
お姉ちゃんは携帯電話の
メール機能を活用しながら
お友達に器用にメール送っている。
レオ兄ちゃんはご主人様の
寝返りに注意しながら
ストーブの前でウトウト。
奥様が夕食の後片付けを終了して
お風呂の準備に行ったのを見て
お姉ちゃんが冷蔵庫の上に
隠していたお饅頭を失敬している。
アトムがこれをきっちり見つけて
こっそりお姉ちゃんのところに行くと
「内緒だよ」と言いながら
お饅頭をくれた。
やった!
毎日元旦だったらいいのになあ。
お正月・万歳!
毎日がハッピーな自然流。

【ゆうこさんのブログ再現(1月)】

https://www.youtube.com/watch?v=3Srm3wSEhyM

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