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レオとアトムの日記帳 6月号

【レオとアトムの日記帳】

我が家にはラッキーと言う
キャバリア犬(♀)がいます。
6月には満8歳になり、
デ~ンと我が家の主に
なってしまいました。
体つきは「レオ」のように
ファット・ビッグ・ドッグ状態で
性格もおっとりと瓜二つです。
「ゆうこ」さんのブログを通して
ラッキーの4歳の時や
3歳の時の様子が思い出され
レオとアトムの天衣無縫の日々の
エピソードを題材にいただいて
この日記と言うか、エッセイと言うか
大人の童話と言うか
何かわけのわからないものを
作成しました。
私が団塊の世代なものですので
駄洒落は全ておっさん駄洒落で
かつ、関西版風ですので
小さなお子さんや
アンチ関西系の方には
向かないと思います。
しかし、愛くるしいキャバリア犬って
素敵な人類の恋人という事を
わかっていただけたら最高です。
《バンザイ! キャバリアン》

<<<レオとアトムの日記帳>>>
☆6月の出来事☆

レオとアトムはゆうこさん家のキャバリア犬。

今日は6月9日の金曜日。
梅雨に入る前の
五月晴れの一日だ。
朝から奥様は洗濯や掃除の
ルーチンワーク。
レオとアトムはいつもの
兄弟喧嘩?で時間つぶし。
奥様の洗濯が一段落して
洗濯物を干す作業に入ったので
兄弟喧嘩?は中止。
先ずは身軽なアトムが
物干し場の状況を確認。
レオはアトムが帰ってこないのを
確認してからゆっくりモンローウォークで
物干し場へ。
レオが到着したら
すでにアトムが奥様の目を盗んで
お兄ちゃんの靴下を
日陰に運んで噛んでいる。
レオもまねしてもう一方の靴下を
くわえたところを
奥様に見つかって
「コラーッ」と一喝されちゃった。
毎日がハッピーな自然流。

レオのスローライフ?のおかげで
アトムのくわえていた靴下ともども
洗濯物は手(口)の届かない
遠~い宇宙の彼方に
セットされちゃった。
「レオ兄ちゃんは
おっとりしているからダメだね」と
アトムからダメ出しされても
「次はきっと上手くいくよ」と
体重に見合った
大陸的な前向き志向で
洗濯物を見つめている。
アトムは遊ぶものを洗濯物から
物干し場のサンダルに
ターゲット変更して
奥様の真似をしてサンダルを
前足に履こうとして四苦八苦。
奥様は後ろから聞こえてくる
パタパタ音に振り返ると
アトムがサンダルと格闘中。
いつもの事なので
奥様は無視して
さっさと物干し場から立ち去った。
毎日がハッピーな自然流。

レオも奥様の残していったサンダルを
アトム同様に前足に履いてみた。
なんと一発で上手く履けちゃった。
「なんだ。簡単なんだね」と
アトムにアッピール。
負けん気の強いアトムは
「レオ兄ちゃんは足が大きいから
大人用が履けるんだ。
僕も子供サイズのがあれば
一発履けるんだよ」
と言いながらうらめしそうに
レオのスフィンクスポーズを
見つめている。
レオもずっとこのポーズを
しときたかったんだけど
場所が直射日光の下だったので
暑さで青息吐息。
「アトム、そろそろお部屋に戻ろう」
と言って重い腰をあげた。
「レオ兄ちゃん。
もっとダイエットしないとダメだよ」
と笑みを浮かべてアトムも退散。
毎日がハッピーな自然流。

お部屋に戻ると
今度は奥様が掃除作業を開始した。
「レオ兄ちゃん。
いつものように掃除機分捕り合戦
しようっか」
とアトムの問いかけに
「OKやろうぜ」とレオも大賛成。
二匹が掃除機の吸い込み口に
近づいてきたのを奥様察知。
いよいよ戦闘開始。
奥様は毎回の攻撃の修羅場を
経験しているので
なかなか掃除機の吸い込み口に
噛み付けない。
奥様は2匹の戦闘機と
爆撃機の特性を熟知している。
レオはいつもアトムの後を
追っかけるのと
爆撃機のように
ゆっくりと大きく旋回する。
アトムは小回りが得意な
手ごわい戦闘機なんだけど
ボールに目が無い。
この特性を考慮して戦っている。
毎日がハッピーな自然流。

奥様は先ずはアトムだけに集中。
アトムが咥えそうになると
ヒョイとレオの方向に
吸い込み口を向ける。
おっとりレオが「今だ!」と
吸い口にやってくるのと
アトムが急旋回してくるのと
鉢合わせ。
危なくニアミス状態が発生して
「おいおい、もっと気をつけてくれないと
衝突しちゃうよ」
とレオがアトムに警告を発している。
そのすきに奥様は掃除を続ける。
この繰り返しが続くと
アトムも作戦変更して
レオの反対側で待ち伏せ。
これには奥様も
二匹を相手にしては勝ち目なし。
そこで奥の手である
目くらまし作戦開始。
アトムの前にミニボールを
ポ~ンとほってやる。
これでアトムの戦闘機は
蚊帳の外。
毎日がハッピーな自然流。

爆撃機のレオは
戦闘機の援護が
なくなっちゃったので
戦闘意欲もなくなっちゃった。
戦闘意欲もなんだけど
なにぶんにも爆撃機の機体が
エンジンに比べて大きいので
エンジンがオーバーヒートしてギブアップ。
この様子を見て奥様は
誇らしげにゆっくり掃除を
完了させちゃった。
アトムもミニボールを咥えて呆然。
「レオ兄ちゃん、ごめん。
今日も目くらまし作戦で
やられちゃった」
とアトム君の独り言。
「僕もダイエットしないと
3分しかもたないよ。
まるでウルトラマンだ」
とレオ君の独り言。
「やはり我が家の掃除大臣は私ね」と
ゆうこさんの独り言。
毎日がハッピーな自然流。

掃除バトルもいつもどおり
奥様の勝利で終了。
奥様は気分上々で
お昼ごはんの準備。
レオとアトムは次回こそ
掃除大臣のイスを
我々のキャバリアーズチームに
奪い返すべく
それぞれの弱点強化合宿を
実施。
アトムはミニボールの前で
「待て」のポーズ。
レオは水分補給した後
無我の境地に入っている
アトムの周りをぐるぐる回りながら
「○○飲んでガンバルンバ」
とタモリ経を唱えている。
そんな修行中に
「レオ・アトム、おやつよ」
と悪魔のささやきが聞こえた。
無我の境地もタモリ経も
一瞬のうちに崩壊。
「ハ~イ。いただきます」
とキッチンに一目散。
毎日がハッピーな自然流。

お昼ごはんの後は
エアコンのドライ機能を効かせて
奥様とレオとアトムで
「川の字」でお昼寝。
3時を回ったところで
奥様は洗濯物を取り込む為に
物干し場に出かけていった。
レオは熟睡していて
奥様が出て行ったのに
気づかない。
アトムは奥様の後を
こっそりついて行った。
3時でも物干し場のベランダは
結構暑いので
観葉植物の木陰で
奥様の作業を見ていると
睡魔君が襲ってきた。
しばらくすると顔のあたりが
暑くなってきた。
お日様が動いて
今までの影が移動中。
大きなあくびをしてあたりを見渡すと
なんと一人ぼっち。
それとベランダのドアが閉まっている。
ドアをゴリゴリしてヘルプ・ミー!
毎日がハッピーな自然流。

奥様は洗濯物を抱えて
部屋に戻ってきた。
レオはそれでも熟睡中。
奥様はレオのそばで
洗濯物をたたんでいて
いつもと何か違和感あり。
その違和感が何かわからないままに
テレビを点けて
大好きな海外旅行や
食べ歩き番組を見ながら
洗濯物の整理を継続。
そのうちにレオが起きてきて
大あくびと手足伸ばして
ストレッチした後
たたんだフワフワの洗濯物を
枕がわりにして遊びだした。
「コラコラ、またたたみ直しだわ」
と言いながら
さきほどの違和感の理由がわかった。
このいたづらは
いつもはアトムの専売特許。
アトムはどこへいったのかな?
毎日がハッピーな自然流。

奥様は一瞬気になったけど
レオの散らかした洗濯物を
たたみ直して
またまたテレビ番組に埋没。
レオもちょっと遊び疲れたので
お昼寝に再挑戦することに決定。
耳をフローリングの床に付けて
寝る体制に入った瞬間
ベランダの方から
ガリガリする音が聞こえてきた。
レオの脳がDNA情報データベースを
検索すると
「アトムがベランダに出たい時にする
ドアの前足キック音」と判明。
今まではすぐにあきらめるので
ほっておくと
今回はいつまでもやっている。
これはただ事ではないかも?
ちょっと見に行ってこようと
重い腰をよっこらしょと持ち上げて
ベランダに行ってみた。
毎日がハッピーな自然流。

その光景はレオの脳が
瞬時に判別できない
反転ミラーの世界。
なんとアトムが入りたがっている。
「アトム、なんで外にいるんだ」
と聞いてみると
「観葉植物の木陰で
ウトウトしてると閉め出されちゃった。
早く助けて」と
悲壮な顔で訴えている。
「よっしゃ。
奥様呼んでくるから待ってろよ」
と言って、お部屋にとんぼ返り。
テレビの番組に埋没している奥様に
いつもはほえたことが無いほど
大きな声で「ワンワンワン」。
奥様もビックリして
「レオどうしたの」と言いながら
テレビの世界から戻ってきた。
何とか奥様をベランダに誘導して
ドアを開けてもらって
アトムを救出。ヤレヤレ。
毎日がハッピーな自然流。

救出されてホッとしたアトムは
部屋に戻って整理整頓された
洗濯物を見つけるや否や
先程までの事件もなかったように
うれしそうに洗濯物に突進。
バスタオルを咥えて
スイスの旗振りのように
ブンブン振るまわしだした。
奥様も大慌てで
洗濯物を回収して
整理ダンスに収納。
アトムは遊びのターゲットを
取り上げられたので
ボールや縄跳びグッズに
八つ当たり。
奥様も
「わかったわ。
ちょっと早いけど散歩に行こう」
とアトムをなだめすかしている。
アトムも散歩と言う
大好きなキーワードを聞いて
「レオ兄ちゃん、散歩だよ。
行こう・行こう」
とおおはしゃぎ。
レオも重い腰をあげて
賛成の意思表示。
毎日がハッピーな自然流。

さっそく散歩用のハーネスとリードを
付けてもらって出発進行。
玄関先の階段を駆け下りて
2頭立ての犬ぞりよろしく
奥様をレオとアトムが
引っ張って行く。
正確に表現すると
アトムのシングルそりが
重戦車のレオと
それなりにスリムな奥様を
引っ張って行く。
今日は近所にある
老人施設予定地の空き地。
ここは空き地といっても
今年の雨で草ぼうぼう状態。
3月ごろはペンペン草が
生えている程度で
ワンコの遊び場に
もってこいだったんだけど。
しかし、今日はアトムが
入れ込んでいるので
しかたなく入ってみました。
レオやアトムの背丈では
密林の中に入っていく
状態なんだけど
アトムは喜んで探検開始。
毎日がハッピーな自然流。

レオはもう一つ乗り気では
ないみたいんだけど
アトムパワーに引きづられて
アトムの後ろを付いて歩いている。
奥様はもっと乗り気じゃないので
何とかアトムを誘導して
密林から脱出しようと
リードでリード中。
大分アトムにお付き合いしたので
ついに奥様のリードパワーが炸裂して
密林からの脱出に成功。
アトムもレオも脱出後
ブルブル動作連発で
からだに付いた付着物や虫を取る。
奥様はブルブル動作のかわりに
手で体中をパンパン叩いて
付着物を取り除く。
今度からは犬用の虫除けとともに
私用のスキンガードも
付けてこないと」
と奥様独り言。
毎日がハッピーな自然流。

密林遊びも無事に終了。
「レオ兄ちゃん
これから帰るのかな」
とアトムが問いかけると
「奥様のスタイルからすると
今日はちょっとリッチコースに
なるかもしれないよ。
ちょっと遠いけどドッグガーデンで
お茶とおやつかもね」と
レオ兄ちゃんのうれしい予想。
奥様の次の一声を
ワクワクしながら
レオとアトムが待っていると
「今日は早く帰って
しないといけないことが
あったのを忘れてた。
急いで帰るよ」と言いながら
リードを思い切り
引っ張られちゃった。
「レオ兄ちゃんの予想
大はずれだったね」
とアトムはつまらない顔。
レオは「本当は疲れたからホッとした」
と思いながら顔はつまらない顔を
必死で作る。
毎日がハッピーな自然流。

家に帰り着くと
レオもアトムもバテバテ。
お部屋の一番涼しい窓際の
ベストポジションは
お兄ちゃんのレオが
先輩特権でドテッと居座る。
アトムは次に涼しい
キッチンの勝手口のところでドテッ。
遊び道具の取り合いは
敏捷性のあるアトムが
いつも勝者なんだけど
場所取りだけはレオの体重さと
先輩特権で絶対に譲りません。
奥様は帰ったら急いで
何かおいしい匂いのするものを
冷蔵庫から取り出して
レオの食器に移している。
「エライコッチャ。
レオ兄ちゃんに教えてあげなくては」
とアトムがレオ兄ちゃんにご報告。
「僕の食器だけに?
おかしいな、いつもご馳走は
アトムと分け分けなんだけど」
と「?」点灯。
毎日がハッピーな自然流。

そうこうしているうちに
「レオ・アトムちょっと来て」
と食卓に呼ばれた。
トコトコ行ってみると
昔お兄ちゃんが使っていた
子供用のイスが置いている。
そこにレオが座らされた。
レオの鼻先には
おいしそうなケーキが
入っている食器が置かれている。
「今日はレオの4歳のお誕生日。
記念撮影するからいい顔してね」
とフォトグラファーの奥様から
ポーズ依頼。
アトムは食卓の上の状態が
わからないので
奥様の足にキックして
「僕にも見せてよ」とアッピール。
奥様はしかたなく
左手でアトムを抱いたまま
レオのいろんなポーズを
デジカメで激写。
毎日がハッピーな自然流。

撮影終了したので
レオが目の前の
ケーキを食べようとすると
奥様がヒョイと引き上げちゃった。
「これはごはんの後で
アトムと分け分けだよ」
と冷たいお言葉。
まあ、弟がいるのでしかたない。
夕食まで居間で寝ようっと。
ご主人様は帰ってきたが
高校生のお兄ちゃんは
今日もクラブと塾で遅くなるので
見切り発車の夕食開始。
レオとアトムも所定の場所で
夕食開始。
「僕のごはんちょっと少ないけど
レオ兄ちゃんは?」と
アトムがレオの食器の中身を確認。
同じように少ないのを確認して納得。
アトムは一旦は納得したんだけど
やはり我慢できずに
奥様の足に督促キック。
毎日がハッピーな自然流。

奥様はゆっくり食べる
レオの様子をうかがいながら
「今日はレオの誕生日。
ワンワンカップケーキと
豆乳アイスを用意しているんだけど
お兄ちゃんが帰ってきてから
あげようと思っているの。
しかし
アトムが待てないみたいで大変。
どうしよう」と
ご主人様にご相談。
「ゆうこのことだから
記念写真済んでるんじゃ?
済んでいたらケンには
写真見せてあげよう。
食べたい時が一番だから
いいんじゃない」
とOKサイン。
冷蔵庫に確保しておいた
ケーキと豆乳アイスを分け分け。
ものすご~くうれしそうにパクパク。
こんなに喜んでくれるのなら
アトムの誕生日には
手作りケーキに挑戦しちゃうかな?
しかし、1時間かけて作って
食べるの1分だろうな。
毎日がハッピーな自然流。

【参考にしたゆうこさんの再現ブログ】

https://www.youtube.com/watch?v=cendLg9MqQw

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