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レオとアトムの日記帳(4月)

我が家にはラッキーと言う
キャバリア犬(♀)がいます。
6月には満8歳になり、
デ~ンと我が家の主に
なってしまいました。
体つきは「レオ」のように
ファット・ビッグ・ドッグ状態で
性格もおっとりと瓜二つです。
「ゆうこ」さんのブログを通して
ラッキーの4歳の時や
3歳の時の様子が思い出され
レオとアトムの天衣無縫の日々の
エピソードを題材にいただいて
この日記と言うか、エッセイと言うか
大人の童話と言うか
何かわけのわからないものを
作成しました。
私が団塊の世代なものですので
駄洒落は全ておっさん駄洒落で
かつ、関西版風ですので
小さなお子さんや
アンチ関西系の方には
向かないと思います。
しかし、愛くるしいキャバリア犬って
素敵な人類の恋人という事を
わかっていただけたら最高です。
《バンザイ! キャバリアン》

<4月の出来事>

レオとアトムはゆうこさん家のキャバリア犬。
今日は4月9日の日曜日。
日曜日はみんな遅くまで起きてこないので
モーニングコール代わりのまばゆい朝日で
レオがお目覚めだ。
レオの巨体がケージの中の2/3を使って
手足伸ばしてストレッチの後、大あくび。
その時、アトムはレオの後ろ足で
お腹を蹴飛ばされて目がさめた。
「レオ兄ちゃん。今おもしろい夢見たよ。
僕がジャッキーチェーンと対決して
もうちょっとのところで勝つとこだったんだけど
ちょっとの差でジャッキーの蹴りが入って
やられちゃった」とアトムが夢の話をしたところ
「そうか、僕が主人公の
ジャッキーチェンだったんだ」と
おとぼけ返事で煙にまいている。
毎日がハッピーな自然流。

「レオ兄ちゃん
寝ていると何ともないんだけど
起きるとさすがにお腹すいたね」との
問いかけに
「アトムは食が細いからうらやましいな。
僕なんか夢の中でもお腹ペコペコ。
夢の主題はいつもレストランさ」と
口をペチャペチャさせながらご返答。
「あれ~!そうしたら
さっきのジャッキーチェーンの夢は
カテゴリーが違うね」と
アトムがお腹をなぜながら
レオ兄ちゃんを見上げている。
「そんなことないよ。
今日も香港の飲茶を
彼女と食べている時に
悪漢たちがジャッキーを冷やかしたので
ちょっとカンフーでやっつけたのさ。
その時注文した飲茶の半分
食べ残したのが残念無念」と
まいどのおとぼけ顔でおとぼけ返答。
毎日がハッピーな自然流。

レオとアトムがおとぼけ夢話をしていると
奥様が起きてきた。
いつもどおり朝刊を取ってきてから
私たちをケージから出してくれて
「レオ、アトム、今日は日曜日で
お父さんお休みだから花見にいくよ。
楽しみにね」と言いながら
頭なぜなぜしてくれた。
「レオ兄ちゃん(花見)って何」と
アトムがたずねると
「たしか、おいしい物を外で食べるんだ」と
口をペチャペチャしながらご返答。
「うれしいな。ビーフジャーキーや
アイスクリームもあるのかな。
ぼくも生唾出てきちゃった」と
アトムも口をペチャペチャさせている。
レオもアトムもやっぱし(花よりダンゴ)の
食いしん坊兄弟。
毎日がハッピーな自然流。

朝食準備ができたので
いつものようにラウドスピーカーの
奥様の起床ラッパが鳴り響く。
すぐに反応したのはご主人様。
続いてお姉ちゃん。
お兄ちゃんは
起床ラッパだけでは起きてこないので
奥様軍曹じきじきに
ふとんはがし作戦でなんとか起きてきた。
レオとアトムはすでにケージの前の
所定の場所で準備完了。
奥様はみんなの飲み物を
セットし終えてから
レオとアトムの朝食を運んできてくれた。
メニューはいつものドッグフードの上に
食べるのにわざと時間がかかるように
固めに作った手作りビスケット付き。
いただきま~す。
毎日がハッピーな自然流。

奥様苦心作の固めのビスケットも
アッと言う間にたいらげた
レオとアトムは顔を見合わせて
「レオ兄ちゃん、お腹いっぱいになった?
全然足らないよ」と
アトムがレオに聞いている。
「僕も全然足らないよ。
やっぱし追加ゲット作戦開始しようか」と
アトムに言いながらのっそり立ち上がった。
それを見てアトムも慌てて立ち上がった。
「いつものように僕はご主人様に
(アタック25作戦)するから
アトムはお姉ちゃんに
(ごろにゃん作戦)で
ささみジャーキーをゲットしようぜ」
「OK、かわいこブリッコより
ねずみ小僧作戦の方が得意だけど
トライしてみるよ」と肉球タッチ。
毎日がハッピーな自然流。

先ずはレオがご主人様の足元に座って
クイズのボタンを押すように
得意の左足の肉球でご主人様の
トーストをかじる
タイミングに合わせてキック。
ご主人様も心得ていて
足を組んで右足を退避。
レオはテーブルにもぐりこんで
もう一方の足をキック。
ご主人様は足を組替えたので
レオも前の位置に戻ってキック。
さすがにご主人様もギブアップ。
「レオには毎朝降参だ。
ゆうこ、何かないかな?」と
助けを求めている。
「お父さんは根性不足だよ。
しかし、見ていたら完全に
レオの勝ちだからしかたないわね」と
言いながら
ささみジャーキーを一本キッチンから
持ってきた。
「アトム、お先に」と言いながら
パクパクパク。
毎日がハッピーな自然流。

アトムはレオの作戦成功を確認して
お姉ちゃんの足元で子猫のように
お姉ちゃんの足首にまとわりついた。
以前のお姉ちゃんだったら
「アトム、子猫みたいで超かわいい」と
言いながら
ひざの上に抱え上げてくれて
おこぼれゲットしほうだいだった。
しかし、今日のお姉ちゃんは
完全に無視。
しかたがないのでアトムも
「アタック25作戦」に変更だ。
レオがやったように
お姉ちゃんの足元に座りなおして
クイズのボタンを押すように
左足の肉球でお姉ちゃんの
トーストをかじる
タイミングに合わせてキック。
お姉ちゃんはご主人様と違って
「こら・アトムだめじゃん」と
言いながらアトムのボディに
軽くけりが入ってあえなくダウン。
毎日がハッピーな自然流。

「レオ兄ちゃん
今日はお姉ちゃんのガードが固くてダメだ。
夢と同じように蹴飛ばされちゃった。
レオ兄ちゃんみたいに
ささみジャーキーがほしいよ」と
百万ボルトの瞳で助けを求めている。
「アトム、いい案浮かんだよ。
我が家のウィークポイントの
ご主人様を
今のポーズで攻めてみよう。
ダメなら僕も応援するよ」と
頼もしい一言。
「OK、トライしてみるよ」と言って
ご主人様の足元に行って
百万ボルトの瞳でご主人様に訴える。
しかし、ご主人様は
テレビを見ていたので
アトムの訴えがわかっていなかった。
そこで、レオが応援の
ワンと大きな声で応援すると
「ハイハイわかったわよ」と
思いもかけない奥様からのOKサイン。
毎日がハッピーな自然流。

朝食も終わりかけに奥様から
「今日は午後から服部緑地に
花見に行こうと思っているんだけど
みんなのスケジュールは?」の
問いかけに
「OK行こう・行こう」と
ご主人様は日ごろの
家庭サービスしていない
償いのように即返事。
「僕はクラブの先輩の家に
遊びに行くんだ」と
お兄ちゃんはNGのお答え。
「私もまりちゃん家でIPODのデータを
ダウンロードさせもらうからダメだわ。
お父さん、お母さんと
二人っきりで楽しんできたら」と
意味深な笑顔を見せている。
「彩の心遣いはありがたいんだけど
後二人の兄弟を置いておくのは
かわいそうだから
お父さんとのデートは
またの機会にするわ」と
奥様も意味深な笑顔で
ご主人様を見ている。
毎日がハッピーな自然流。

お姉ちゃんの一言で
危うくお留守番となりそうになったけど
最後は行けるようになって
レオとアトムはやれやれ。
レオもアトムも
奥様の気がかわらないように
午後まではおとなしくする事に決定。
しかし、奥様が
キッチンでお弁当を作っている
おいしい匂いが
レオとアトムの鼻をくすぐる。
「レオ兄ちゃん、我慢できないよ。
ちょっとキッチンの様子を見てくるよ」と
アトムがねずみ小僧のようなスタイルで
肉球の性能を100%発揮させながら
テーブルの脇を進んでいく。
しかし、緊張しすぎてテーブルの足にドスン。
その拍子にテーブルの上の
飲み残しのコーヒーカップがひっくり返って
冷めたコーヒーがアトムにピシャ。
毎日がハッピーな自然流。

アトムは背中にかかったコーヒーに驚いて
もう一度テーブルの足にドスン。
今度はコーヒーカップが
万有引力の法則に従って
床にゴンゴロリン。
奥様がこの音に気がついて
食卓にやってきた。
「アトム、背中がビシャンコ。
飲み残しのコーヒーかぶっちゃったんだ。
このカップはお父さんだわ。
しょうのないお父さん。
きっちり飲むか
テーブルの真ん中あたりに
置いといたらこんなことにならなかったのに」と
言いながらカップとテーブルの片付けと
アトムの体を濡れたタオルで拭いてくれた。
「今日の奥様の機嫌が良くて助かったね」と
しょんぼりしながら帰ってきた
アトムをレオが慰めている。
毎日がハッピーな自然流。

「アトム、今度は僕が
様子見てきてあげるよ」と
言いながらレオが
スフィンクススタイルから
のっそり立ち上がってキッチンに。
キッチンに行ってから
なかなか帰ってこない。
アトムも同じ失敗をして
奥様を怒らせないように
目いっぱい我慢していたけど
辛抱できなくなってキッチンへ行ってみる。
そこで何とレオが
おいしそうに何かを食べている。
「レオ兄ちゃん、何食べてるの」と
怒ってそばに行ってみると
鶏のから揚げを食べている。
「それはないよ」と
言いながらアトムが唸ると
「ごめん。アトムも来ていたの」と
言いながら奥様は鶏のから揚げを
アトムにもプレゼント。
毎日がハッピーな自然流。

鶏のから揚げ1個でミイラ取りが
ミイラになった事件も無事解決。
奥様のお弁当の準備もOK。
「あなた、準備できたから行きましょうか」と
アッシー君のご主人様にご伝言。
アッシー君のご自慢は
ホンダのステップワゴン。
レオとアトムの待遇は
家族全員が乗る時は
後ろのカーゴ室で荷物扱い。
お兄ちゃんとお姉ちゃんの
ご機嫌な時はひざの上。
しかし、今日は奥様と我々だけなので
2例目と3列目のシートを倒して
動くベット状態が我々のスペース。
奥様は我々を
動くベットに乗っけてから助手席へ。
アトムは車の中からハイテンション。
レオはいつもどおり
スフィンクススタイルで出発進行。
毎日がハッピーな自然流。

服部緑地の駐車場に到着すると
さすがに春休み最後の日曜日なので
すごい人と車。
「すごい車の数だね。
この様子だとお弁当食べる
場所を探すのが一苦労だし
お腹もすいたので
お弁当は車のなかでたべようか」との
ご主人様の提案に奥様も即賛成。
車の1列目ではお昼ごはんが始まった。
アトムはキャンキャン言いながら
ごはんを要求している。
半分ウトウトしていたレオも
この危機を回避するためにアトムの応援。
思い切り大きな声でワ~ン!
ご主人様はこの声にびっくりして
「レオが怒ったぞ」と奥様にご相談。
奥様は笑顔で
「ハイハイ、レオもアトムもお弁当」と
言いながら
いつものエサをアレンジしたものを
サッと差出した。
毎日がハッピーな自然流。

お弁当バトルも奥様の完勝で
The END。
全員お腹もいっぱいになって
気分ルンルンで花見開始。
今年は開花が遅れてちょうど見ごろ。
ご主人様と奥様は
花を見ながらアベック気分。
アトムはご主人様がリード。
レオは奥様がリード。
「アトム、今日はおとなしくしてあげようぜ。
めったにないご主人様と奥様の
デートだから」と
お兄ちゃん風を吹かせている。
「OK、できるだけおとなしくしてみるよ」と
言った端から
「レオ兄ちゃん
あそこでボール遊びしているよ。
我慢できないよ」と言いながら
ボールの方へ一目散。
それに引っ張られてご主人様もピュ~ン。
「やはりアトムはロナウジージョ」と
呆れ顔の奥様。
毎日がハッピーな自然流。

「レオもボール遊びによしてもらう?」と
奥様がたずねようとして止めちゃった。
すでにレオは舌クーラーを働かせるために
ハ~ハ~言いながら
舌を目いっぱいだしている。
「まだ四月よ。
今からこんなんじゃこの夏大丈夫?」と
独り言。
ロナウジージョ・アトムの
ボール遊びが一段落して
舌クーラーを目いっぱい働かせながら
アトムとご主人様が戻ってきた。
奥様の涼しげな表情を見たご主人様は
「バトンタッチ。
アトムのヤングパワーには負けたよ。
歳相応にレオ担当するよ」と
アトムのリードを奥様に手渡す。
「たった5歳しか違わないじゃない。
まだまだ若いわよ」と
意味深の笑顔とともに
じょうずにアトムのリードをお返し。
毎日がハッピーな自然流。

その後もご主人様とアトム
奥様とレオの凸凹コンビで花見続行。
その後もアトムが
ボール遊びを見つけると走り出すので
ご主人様はできるだけ
ボール遊びをしていない
遊歩道や花壇のところを選んで散策。
アトムもボール遊びが見つからなくなって
おとなしく散歩と言うか
走り回ってお疲れいっぱい状態。
しかし、わんちゃん連れも多かったので
可愛子ちゃんとすれ違うたびに
「レオ兄ちゃん、あの娘かわいいね」と
うるさい。
しかし、レオもお好きな方なので
「そうかなあ」と言いつつ
きっちりリードいっぱい近づこうとしている。
ご主人様もレオと同じで
きれいな飼い主だったら
近づこうと努力・努力。
毎日がハッピーな自然流。

そんなこんなの花見も無事終了して
帰りも動くベットの上で
楽珍スタイルで帰宅。
奥様はさっそく今日の花見のブログを
書き込む作業をしようとパソコンを操作。
すると友達から
「今夜8時から近所の神社で花見」
とのメールが。
今日花見したので
お断りのメールを返信すると
「お昼はお昼。夜桜も良いよ。
それにたくましくてすてきな
彼連れていくから絶対来て」と
即返信メール。
まあ、それほどまで自慢する彼?なら
見に行ってあげようと8時前にお出かけ。
行くとシェパードをつれた烈ママ。
「もういいかげんにしてよ」と怒ると
「主人がガードマン付ならOK」と
言ったからだって。プンプン。
毎日がハッピーな自然流。

【ゆうこさんのブログ再現(4月)】

https://www.youtube.com/watch?v=tUOUo6KBb7w

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