初めて飲み込まれた
金沢21世紀美術館の特別展「Lines~意識を流れに合わせる」。
SUPER FLEXの作品に、大きなスクリーンで、館の外壁、外から見る映像展示「垂直移行」
これは、毎日、午後4時~午後10時に鑑賞できる作品です。
作品リストの解説から抜粋すると・・・
「コロニーを形成する深海生物”シフォノフォア”を主人公にした、双方向ビデオ・アニメーション。主人公は内気だが好奇心旺盛な存在として現れ、ゆっくり人間に近づいてくる。仲間の”シフォノフォア”が大量に海面に向かって上昇し、地球上で最大の結城資源として垂直移動を行う。人間も同じ生態系に属しているが、この漆黒の深海を横断することができない。しかし、この奇妙な海の生き物を観察し、調べることで、私たちは繋がっている。私たちの行動は互いに影響試合、共通の運命を共有していることを認識することはできるだろう」
実際、見た目は、釣鐘虫みたいな? 2対の生き物が遠ざかったり近づいたりしていて、鑑賞者がある場所に立っていると、好奇心を出して「それ」が近づいてきて、やがて次第に大きくなって、鑑賞者は「それ」に飲み込まれる・・・
って感じの映像体験をすることができます。
ただ、「鑑賞者がいる位置」ってのが重要で、しかも、こちらが興味を持ってそこに立っているということがわかるまで、「それ」は観察しているって感じです。鑑賞者からすると「観察されている」かな。「それ」が鑑賞者に対しての好奇心が最大になるまで、鑑賞者がそこにずっと止まっていられるか・・・移り気だったりイラチだったり、我慢しきれず・・だと、要するに「ご縁がなかったのね」ってことで、離れてしまう・・・
以前、別の方が、そこに立っているとき、「それ」が「鑑賞者」を飲み込む・・・というシーンを目撃したので、一度、自分でも体験してみたい・・・と思ってたんですね。でも、イラチな性分が災いして、なかなかチャンスが掴めなかった・・・
この日、初めて、「それ」の、私に対する好奇心が最大限に達したのか、見事に飲み込まれました。
やった~!!
なんか、達成感があります。
でも、私、立ってただけだったんだけどね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?