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ヤノベケンジ アーティストトーク&作品ツアー @プロジェクト工房in金沢21世紀美術館

お知らせメールが届いた夜に速攻予約いれました。
朝にはもう満席になっていたそうです。
作品を置いてあるプロジェクト工房でのアーティストトーク・・・ということで20席・・・という狭き門だったわけです。

お久しぶりのヤノベケンジさん
20年ぶりの「まるびぃ」
ヤノベケンジさんご自身も相変わらずのエネルギッシュなトークで、しかも、作品のすぐ近くで実際に作品を動かしながらのトーク、タンキングマシーンには実際に人を入れての説明で、とにかく見応え・聞き応え十分でした~!!
作品のメンテナンス・・・20年前の展示を知らない、若い学芸員さんが手がけられて、ほんとに苦労なさったと思いますが、ヤノベケンジさんからも折り紙付きの絶賛メンテだったそうで、何よりです。
大きな胴体の中に、人の体液・羊水と同じ濃度、同じ温度の食塩水を入れて、その中に人が入ります。胎内回帰というか、そこで静かに瞑想体験をする・・・たぶん、この中に入るという体験をした人は、きっと生まれ変わる・・・というか、何か違った気持ちになって戻ってくるんじゃないでしょうかね。ただ、入った人一人では出てこれないという作品でもあり、ある意味、ちょっと怖さもあるかとも思った。これが一番初期の作品だったそうで、ヤノベケンジさんとしてもすごく思い入れのある作品。
そして、このプロジェクト工房を一緒に活動していった当時の学芸員の方もこられていて、私も20年前を思い出しながら話を聞いてました。水戸芸では相当思い切ったチャレンジ・・・というか、悪だくみ?をやっちゃってて(苦笑)。まぁ、このプロジェクト工房も「悪だくみをする場所」として作ったスペース・・・20周年を迎える今年、特に、地震の影響でメインの展示室が使えないとなったら、やっぱり、ここをいろいろ使っての「こと起こし」が、まるびぃならでは!だと思う。

私は、火を吹くジャイアントとらやん・・・の当日の現場にはいなかったんだけど、でも、当時、ある小学生の女の子の一言を強烈に覚えています。
「私、ヤノベケンジさん、大好き!!」とまるでアイドルに対して言うような、キラキラした笑顔、お目目ハートで言ってくれたあの女の子・・・笑顔と声、今でも思い出せます。
 現代アートの作家に対して・・ですよ! 当時の私は強烈な印象を持ちました。現代アートに対して何の構えを持たない、ふつ~にフラットに「好きなものは好き」と素直に飛びついてくれる、そんな子供たちが、これからずっと「まるびぃ」に訪れてくれるんだ~って嬉しかったなぁ。

私てきには一押しの発電所美術館での、大きな「水瓶」から5トン(実際は8トンぐらい入ってたそうです)の水を一気に落とす、あの作品・・・ULTRAシリーズとして、雷の発生する作品もあって、これは豊田市美でも展示されてたんですが、あの水瓶は、発電所美術館だけでしかできなかったと思うんですよね。
でも、当時も、ヤノベケンジさんにお声がけしてお話伺ったとき、ちょっと疲れてらした・・・って印象あったんだけど、当時「こんな離れた場所に誰も来ないんじゃないか」なんて悲観的な見方もあったそうです。
でもあの水瓶・・・映像披露されてましたが、2010年、10年以上たってもアレは強烈です。私のおパソコンの中にも、当時、ガラケー?か、一番最初のiPhoneで撮った、画質があまりよくない映像、残ってました。
今、見ても迫力はんぱないっす!!

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