アダルト版ハルサメとナッツ 33 火星の野望10

アダルト版ハルサメとナッツ 33 火星の野望10

このお話は悪魔でもフィクションです。
毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写及びパクリンネタを多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
(多分パクリンに関しては若い世代は気がつかないほど古い作品が多いので、そのうちに注釈まとめます、気になったら読んで欲しい名作揃いです)
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ。
ちなみに今回は(も?)著名ビデオゲーム及びアニメやマンガからの多大なパクリが生じています、その作品に関する解釈で極端な誤解が生じている可能性がある事をお断りしておきます。(ファンブックとか読まない人なので)

登場人物紹介、いっくよ~!

ただしこれらは第3惑星編での設定であり第4惑星編に関してはその限りではないことを断っておきマーズ。

まずは1番最初に、咲ちゃん、こと岡浜咲ちゃん、彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なものの、やや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず男を狂わせるタイプと言えよう。
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しい。
6月28日誕生日。時々瞳の色が赤色や黄色、紫に変わりことがあるが今のとこと特に恐ろしいことは起きていないので良しとしよう。(実はかつて始末したと思われていた超妖魔だと思っていたが亜希達の子孫でもある『瑠璃』の片割れが宿っているらしく意識複合体とか言うらしいがそいつが能力を発動すると変化が起きるようだ)

はい、次は私の悪友、じゃない親友のナッツこと夏野明美、彼女も咲ちゃんと同じく中学1年生だが誕生日が確か3月だった気がする。
彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせるおっとり美少女だが時折り妖艶な美女に変わり、男を誘惑の眼差しで見つめる。
身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145~175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は12才の現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーとさっき言った通り時折見せる妖艶な美貌、それらは12才とは思えない大人の色香を何如なく発揮してそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーン、アーモンドなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ長寿な高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。実は彼女も意識複合体でできているらしい。ひとりは夏野明美でもうひとりは奈津菜摘だという、実はまだ夏野明美に関してはほとんど説明がされていないようだ。別名は『サタン』、間違っても沖縄の焼き菓子ではない。
若かりし頃無銭飲食、すなわち食い逃げをして捕まり『無限地獄』に投獄されたという噂も聞く、知らんけど。

次は一応主人公だが扱いが悪い私、私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。ちなみに誕生日はナッツよりも2ヶ月早い1月の29日ということになっている、だが実際には木星の衛星レダで11月ごろ生まれている

名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。
だが私自身自慢すべきものがひとつだけある、桃色に輝き、男たちの松茸にとってはとろけ落ちるように柔らかな黄金のマンゴーだ。
ここに来て私も意識複合体である可能性が出てきたのこと、春雨ことハルというらしいがほとんどが不明である。
実は遠い過去に私と志乃、そして『激辛』こと『ルシファー』そしてナッツこと『サタン』はあの太陽が3つある世界の木星に土星の輪っかをかけたケッタイな惑星を回る衛星に住んでいて共に戦っていたらしいが全くもって謎であるしかもその世界になぜかあの『馬鹿奈』もいたという。
嘘だと思いたい。

佐原詩織 私の産みの母親であり親友。
しかし私自身は火星人女性クローンと崖理事長の間に出来た受精卵を借り腹として詩織の子宮に強制的に受胎させられて産まされているので血縁は全くないはずだった。
しかし私も彼女も本当親子以上の絆を感じているはず。それは彼女と観萌らの星系人に通じる独特な生殖器の機能に秘められているのかもしれない。

波瑠幸恵 崖理事長のが運営するカルト教団の信者である榊雄二の孫娘で雄二の性奴隷にされる。
彼女の母親は幸恵と共にもうひとりの双子の姉妹を産むが彼女達の目の前で崖理事長の命令で彼女達を出産直後に強姦された挙句、崖理事長に八つ裂きにされ頭蓋骨も砕かれ惨殺される。
ちなみに彼女、つまり幸恵の祖父母も同様に惨殺されてその時のトラウマが潜在意識下に残されていて崖理事長には逆らえず詩織殺害計画や政治的な陰謀策略に利用される。

風間志乃 通称中出し刑事の娘であり1年半以上前の大型拳銃による射殺事件で帰らぬ人となったはずだがその時に出現した葉類亜希(当時は無名)の中で何故か生きている。実は彼女は『染色体加工人間』という名前で呼ばれていて父親の風間達也との血縁関係は皆無だったりする。しかし彼女の能力の限界は未知数だ。ただしタイムリーパー兼テレポーテーショナーとしての能力は特出していて彼女が一度の跳躍で数100年過去と未来、そして数万光年の距離を瞬時に跳べる。
どうやら観萌クラスの肉体再生能力はあるらしい。しかし観萌らと同じく放射性物質による被曝には弱いらしい。

葉類亜希(ストレート黒髪の小柄な女児タイプ)、志乃と入れ替わりに出現した謎だらけの少女。
私はてっきり最初に会った時は擬態化したボサボサ亜希だとばかり思っていたが少し違うようだ。
普段は愛知県警小田井署勤だが度々東京近郊の武蔵署にやってくる。年齢も能力も不詳。
拳銃は全く使えずに野球のボールに見立てた鉄球、もしくは強化ゴムのボールを時速180キロメートルの速度で狙ったコースを狙った位置に投げることが出来る・・・らしい(投げたところを私は見たことがないから)
痴漢や強〇魔を何十度かあの世に送りかけて何十回も謹慎を喰らっているとの事(まあ東京近郊に出没している時はそれが理由と思って間違いない)

葉類亜希(ボサボサ亜希)、少なくとも8年以上前からこの武蔵市にいるらしい。淫魔刑事のひとりだ。
髪は常にボサボサ、肌荒れもひどい、どうやら武蔵のコ〇〇ボと呼ばれたいらしい。
クセはもちろん頭皮をツメでボリボリと掻くことだがものの数分で30センチのフケの山を作るのは正直言って勘弁してほしい。

風間亜紀(ポニテ亜希)、ボサボサ亜希に憑依している淫魔、身長や体重、プロポーションは変幻自在、どこからどう見ても非の打ちどころのない美少女だが喋ると全てをぶち壊しにする性格の乱雑さが特徴。
いつも何故か夏のミニスカートセーラー服を着用しているが下着は着用しない主義。あぐらをよくかくのでそんな時は大事なオ〇〇コやオチ〇〇ン(男に擬態した時)が丸見えとなる。
そんな彼女が水溜りの上を歩くとどうなるのか?って?彼女は人の目には直接見えるがカメラや鏡などには映らない。だから見えないので問題ないなと思っていたら彼女は大雨で道が冠水した時に「スカートが濡れる」という理由で両手でスカートを捲り上げて
歩いた事がある。当然だがオマ〇〇も丸見えだ。
しかもかつて彼女はかの大天使『ミカエル』を身体中に大きな刺青を入れた『不良少年天使』と勘違いしていたらしくその姿に擬態して同じく不良少女だった山崎秋子を誘惑してセッ〇〇をやっちゃって返り討ちに遭い精液を全部抜かれるという醜態を晒している。
なんか兄妹の純愛少女漫画をみて誤解したらしいがこやつもうつけものだ。

伊良衣良はこの3人を3バカ亜希と呼んでいるらしい。

奈津菜摘 読みは『なつ なつみ』で良い、どうだバンズの代わりにレタスで挟んだヘルシーバーガーを思い出しただろう。〇〇V〇〇パーカーを着たJSだった〇〇鬼を思い出したって?そんなモノ思い出さなくても良い(思い出すなとは言っていない)
年齢は育ち盛りの12才、中学1年生になったばかり初潮は5年ほど前に来たが生理自体は安定してはいない。東北の海辺に近い中学校に通っていた。
身長も体重もスリーサイズも人並だと思っている。今は夏野明美の中に身を潜めている。
ただし義兄の啓斗がよくいきなり背後から忍び寄ってきて胸を揉むと言うセクハラ行為を働くのでバストに関しては大きい方かもしれない。

父は布由彦、40、過ぎのオヤジ、重要じゃないから覚えなくって良い。が正体は崖信介である。
母は有紀江、息子の啓斗、これでけいとと読むんだから笑っちゃうよね。年は16才。高校2年

夏乃花奈、又はカナ すべての物質をエネルギー還すことが出来るというとんでもない能力の持ち主だ。
その気になれば日本列島はおろか地球さえも灰にしてしまいかねない。
演算による予知能力とそれを逆演算することによる擬似サイコメトリーも可能。

もうひとりは秋種加世、又はカヨ 年齢は夏乃花奈の別姓双子だが見た目はかなり違う。赤い髪を外に跳ねさせている見た目不良少女。能力はカナと一見同じだが繊細にコントロールできる分かなりパワーがかなり落ちるのと制約があるらしい、逆にエネルギーを物質化できるらしい陽子+中性子+電子で水素分子が一個出来ちゃうとか?というレベルじゃないらしい。

おっといけない、またしてもスター、じゃなかった、星紫亜さんの存在を忘れていたよ、水星生まれの水星育ち、半導体生物が進化し過ぎちゃった末に中二病をこじらせてA級淫魔処刑執行人になったと言う実体を持たない化け物だ。
映像化した時の見た目は15~16才くらいの発育の良い娘、結構な美少女と言いたいが赤い癖毛のたぬき顔、あう!痛い、痛いから頭グリグリしないでください。パクリキャラが偉そうにしないでください。

そして火星人関連に関して、彼女たちほぼ全員に妖魔が取り憑いていて契約を結んでいるが地球人を含めて異性と交配を進めていくうちに超妖魔、超弩級妖魔として新たに生まれた子供が男女を問わずに進化してゆきその宿主自身も恐るべき進化を遂げる点にある。
ちなみにどちらも二次性徴迎えた宿主と契約が可能で相乗効果でとんでもない化け物になるらしい。くわばわくわばらである。

と思っていたらそれ以上の化け物『獣鬼』がのさばりつつあるらしい。
表の顔は『地神』と言う神々しい神様ヅラをして美少女を『強姦』『輪姦』『精神体を貪り喰らい』ながら種子を精液と一緒に撃ち込んで身も心も奴隷にしておきながら全部『淫魔』や『妖魔』のせいにしてしまうどっかで聞いたカルト宗教のようなけしからん奴らだ。

そしてそのうち出るかもだから一応名前と簡単な紹介を

コードネーム『アツシ』、『草彅敦子』
一応『国立さぬきがわ学園事件』の時から出てはいる2035年4月『あつこ』の胎から分娩される。
 しかし『あつこ』は謎の理由で射殺される。
以後、当時の敦子『ニナ』の中に潜む。
2034年5月 『かなえ』を始め6人の保母が輪姦される。
2034年5月 それを目撃した『ニナ』も輪姦される、瀕死の重傷を受けるが自力で回復。
2034年5月 『かなえ』たち6人のほぼ全員が職場(育児)放棄を始める
2034年5月 『ニナ』が突然に凶暴化『かなえ』を含む6人の保母を惨殺する。
逃げる&ように内閣調査室の室長『草薙武』の息子『あつし』の部屋に転送、以降『あつし』と『敦子』のふたつの顔を持つエージェントとなって国の下僕として(以下略
能力は『物体の送還と召喚』、自身の身体の一部及び全体にも適当できるので男にも女にもなれる。ただし男になる時は何故か菅田将暉似に拘る。

『カズト』、本名は秘密、人間♾マンと呼ばれている、まあ能力は推して知るべしだが何でも早くて射〇も超早く別名『ミコスリハン』と言われている」
力も強いが足も早い、チームにおいては観萌に続く万引き要因となっている、盗塁率がほぼ95%以上あって投げているピッチャーは彼が一塁ベース上に立ったら1点以上3点未満を失ったと思わなければならないほどだ、まあ万引き成功率はほぼ99%

『サキオ』、偽名は『先読先尾』だ、彼は将棋部の秘密兵器で普段は滅多に部に参加しない、しかし彼の先読みのスキルは超絶で200手先まで瞬時に読み取ってしまうという、特技は胴体のどこにでも膣穴を発生させることが出来る、ケツアナも膣穴に変えることが可能だけど彼をあまり興奮させてしまうと元のケツアナに戻って大量下痢ピーになってしまうんで、まっ、そういったことは100%相手の自己責任か?

『ナオキ』
「本名は非公開だが彼の場合は秘孔をつくとどんなものにでも変身、いや擬態かな?うんにゃ、『い、いや、いやぁぁ〜‼︎」という喘ぎ声と共に擬態出来るという特殊な能力があるのだが彼の場合はその秘孔は自分の手では届かない位置(ほとんどが背中のど真ん中付近に集中している場所)にあるのであまり役に立たない、
多分彼らは今後出番はないと思われるので紹介は簡略化したいと思う。

『ハルト』、ユーキとも言われているがどうやら私、沙芽の元恋人らしい、私はこんな奴知らないんですが!
「実は何の取り柄もない、せいぜいがサイコロを振って好きな目が出せることくらいか?まあないよりはマシ程度の願望達成能力だと思えばいいかな?」

『博多ラーメン』、名前は『伊良衣良』かつては『イカロス』と言われたらしいがあのアニメの人気キャラとは全然違うので期待してはいけない。
胸まで縮毛の髪を伸ばした女の子。
特技はいつもイライラしている、麺の茹で時間も3秒以上は待てない気が短い子だよ、けどいざという時の頭のキレは最高なんだ。
決め台詞は『遅いことなら〇〇でも出来る』。
ちなみに〇〇の中にはいるワードはフェラーリF-1だったりF-22だったり、♾マンだったりするから始末が悪い。

『刈り上げ』、本名は不明、どうやら『ホームズ』という別名はあるらしいが推理は苦手らしい。
後ろ髪と側面を刈り上げにしながら前髪を鼻先まで伸ばしている女の子。
正義感だけは強い、ジェネシス化する能力はあるらしいけど意味不明、スタートレックファンなら知っているだろう?と父から言われたがわからない、再生能力かもしれない。しかしながらセガのあのゲーム機(輸出品名)と何ら関係がないのは確かだ。

『ツインテール』本名は不明、未来の世界では『ヘナ』と呼ばれていたらしいがまあ『かなえ』が適当につけた名前らしい、ゆえにアイドルでもなんでもないらしい、何でも拾う、ゴミ漁りから万引き、スリ(大富豪限定)をして2歳の女児と4才と5才の男児を養っている、マスタングといえば車じゃなくてギターしか思いつかない奴、まあコイツもいろいろパクリキャラだ。

『瑠璃』 本名はかつて戸籍上では『水野瑠璃』と言う事になっていたが自宅内で殺害された事になていて人格が分裂化片方は咲の中に、もう片方は咲の超妖魔とともに瑠璃の中に残るが獣鬼に成熟した卵子が2個残った卵巣を喰い残されてそれを花奈の胎に取り込んで受精卵に変化させられたったの3日で生まれ生後1ヶ月ながらハルト(ユーキ)と共に3才児の姿で『花世と加奈のいい遊び相手になっている。

『激辛料理選手権王ルシファー』本名は不明
前髪癖毛の髪の毛を肩まで伸ばした娘。
とにかく能力がえぐい、おそらくは私とナッツが合体した時よりも100均じゃない100倍は強い。
コードネームが長ったらしいので誰も『激辛』としか呼ばない。
まあ上のふたりのどちらかが『ローズ』か『ハル』という事になるがどうでもいい話だ。

ちなみに6姉妹の名前は上から『イカロス』『ローズ』『ハルヒ』『ニナ』『ホームズ』『へナ』だったらしいが。どっかで聞いたような名前が多いのは彼女たちの育ての親『かなえ』がかなり古い作品を好むアニメオタクだったらしくその記憶の中から流用したと思われる、ってやっぱり完パク宣言?
『かなえ』『あつこ』という名前自体もかなり怪しく偽名じゃないかと私は疑っている。

『激辛獣鬼』、名前はない、『激辛』専属の獣鬼、獣鬼としては最強クラスらしいが『激辛』にかかったらただのペット、子リスや白うさぎ、子ネコにパワーダウンされてしまう。

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ここから本編始めるよ~!

「言いたくなければ言わなくてもいいさ」
健太の部下らしき男が言うとハルさんの腹部に拳銃の銃口を近づけて発砲した。
表の弾痕は大したことがないが裏の、背中側の弾痕数は多くて出血も酷かった。
「あれはダムダム弾?使用禁止になっているはずじゃ?」と『刈り上げ君』
「もうこいつ使い物にならないでしょ、いっそのこと殺しましょうか?」
もうひとりの部下が言った時はすでにハルの胸をダムダム弾が破壊していた。
その時にハルの身体を押し退けてひとりの少女が出現していた。
「こんなか弱い女の子をなんて、あんたたちサタン系ルシファー星人の恥晒しだね!」
ストレートの黒髪を胸まで伸ばした小柄なその娘はハルと共に次第に消えかかっていた。
「逃すかぁ!」
叫んだ男の右手には見た事のない銃が握られていて間をおかずにその銃口から放たれた青白い光はふたりの腹部あたりを貫通していた。
「詩織!ふたりが飛んだ場所を特定して、観萌はその時空の2人にサポートをお願い」
と私の中の誰かが矢継ぎ早に指令を出していた。
淫魔でもない、妖魔でもないかと言って詩織ママでもない、それって一体誰なの?
「私たちのグランマの亜希ね、なら大丈夫よ」
「そうか、やっとわかったんだぉハルさんのキズ破裂痕はきっとカモフラージュだよ」
花奈はハルの身体に触れて言うと彼女の身体に変化が起きた。傷の縫い目はひとつ残らず消えていた。
「ハルさんの身体が復元しなかったのは意図的に奴らの疑惑から逃れるため、間違いなくあなたは志乃さんと同じ星で生まれて奴らに改造されたひとりだぉ」
花奈はそう言ってから続けた。
「さあ今度は『ローレン』に行くよ、ハルの大事な親友の『シイ』を探しにね。
そう言った彼女の跡をついていきながら私はそっと観萌に耳打ちをされた。
『彼女もまだまだ猫をかぶっていそうね、ついさっき、ほんの一瞬だけど彼女の底知れぬパワーを感じたわ、彼女は育て方を誤れば銀河系どころか宇宙そのもの、いいえそれさえ包括する巨大な世界さえ消滅させるエネルギーを秘めている、絶対にあの老人にだけは悟られちゃダメよ」

それはハルの事だろうか?どちらにしても私の周りにはとんでもない化け物クラスの妖怪がうじゃうじゃしている。とはいえその中のひとりに私も入っている、、、らしい。やめて、こんな可憐な微少女をつかまえて妖怪だなんて!
いや、私のどこをどう見たら妖怪に見えるというのだ。身長わずか140センチメートル足らず、ムネだってCカップあるかないかくらいだ。まあ彼女も過去に色々辛い経験を強要されて来たようだから「完熟マンゴー」とか「とろけるような黄金のマンゴー」とかいうのは酷な表現だと流石の私でも理解はしているつもりだよ。でも、
「大丈夫だよ、私も4才になったばかりの頃にテロリストたちに殺されかけたことがある」と言ったところでなんの慰めにもならない。
むしろ逆に追い詰めるだけだ。
「あの岩盤の下には今にも引き裂かれる寸前の活断層があったのは事実だぉ、それにアレに協力させられていたのはハルの恋人だけじゃない、そこにハルサメとナッツがたまたま居合わせたふたりの作業員も同じくやつに命じられてやったんだ、東北の大震災はあたしひとりでやった事だけどハルの恋人がもし拒否できたとしてもやはり原発事故は起きていたんだぉ」
そ、そうだったんだ。今初めて知ったよ。
そんな顔をした私はナッツに思いっきり大きなため息をつかれてしまっていた。
「あのふたりの場合は念動力者、つまりハルと違って地下水をエネルギー化する事はできなかったんだ、だからあたしがあの忌まわしき『サタン』の衛星でやらされたように・・・」
ナッツはそう言ったきり黙り込んでしまった。
『サタン』の衛星で?さっぱり意味がわからなかった。
「恋人に『愛』という言葉を捨てさせたらただのセックスフレンドだぉ」
突然花奈は意味不明なことを言い始めた。そんな花奈のほほを加世は強くひっぱ叩いた。
「この馬鹿奈!こんな時に言って良い冗談と悪い冗談があるんだよ」
そう言われた花奈はむしろ嬉しそうに笑っていた。何がそんなに嬉しいのか私には理解できなかったが擬似サイコメトリーか未来予想演算が弾き出した結果だという事は予想できていた。
「みっつの太陽と巨大な色違いの木星に土星の輪っかをかぶせた奇妙な惑星の周りを回っている衛星の上にあたしたちは棲んでいた」
突然にハルは語り始めていた。
「その星であたしはshinoという女児を連れたふたりの少女に出会っていた、ひとりは波瑠沙芽さんとよく似た不思議な娘、どうしてかは知らないけどその娘の中には『サタン』が棲んでいた」
そして今、その『サタン』は今は夏野明美さんの中にいる、けれどそれだけじゃない、明美さんの中には同じ名前の夢魔が棲んでいる、そして奈津菜摘さんともうひとり、いやまだまだ大勢棲んでいそうな気がして来た。
「さっきから気になっていたことがあるんだけど『しい』って少女はどんな字で書き表すの?」と突然に咲が口を挟んできた。
「わたしもそれはきになっていた」と幼女瑠璃も言った。
なんでも私たちは彼女に擬態した獣鬼の命令で約2ヶ月後に男の子たち5人に輪姦される運命にあるらしい。まあそれは馬鹿奈のあまり当てにならない未来予想の一つだからそうなるとは限らないんだけど、私はその中のひとりの『ハルト』って奴に執拗につらぬかれて静かに泣くらしい。そんなのわたしのキャラじゃないんですが!馬鹿奈!テキトーな予知は迷惑だからやめて、しかもその相手がよりにもよってシビリアンでこの火星に来る前にわたしを優しくつらぬいて甘美な快楽に酔いしれさせた樋口由紀だったなんて・・・。
わたしは急に由紀を意識し始めて視線を思わず剃らせてしまっていた。
彼女も気まずそうにほほを赤く染めている。
樋口有希と咲もさっきから気まずそうにしている、エッチをしていた最中は無我夢中だったがいざこうしてシラフでいる時に思い出すと顔から火が出るように火照る気がするのだろう。
「あ、すみません、あたしがこんなに真っ赤な顔をしているのは多分その『しい』って娘と交わった経験があるからだと思います」
咲はそう言うとひとつのイメージを送ってきた。

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実験体『A〜L』
12体
元々が戦闘用に特化されていた、それ故に生殖機能を削除され子宮も卵巣も持たないゆえに彼女たち全員が悪魔に陵辱されるが妊娠をするはずなどなかった、、しかも『G』以外はその2日後に始祖である少女A、正しくは少女Nに惨殺されて肉体を失いました。
しかし彼女たちがある事件に関わった時に何故か実体化出来て『G』を含む全員の妊娠が発覚しました。ただし実体化していない時はお腹の中の子は成長しないことがわかったので極力実体化は控えたそうです。
そして2030に入って彼女達は交代でそれぞれひとりないしふたりの子を産みそのうち『B』が産んだ娘があたし美衣で『L』が産んだ娘が絵留というわけです。
そこからが奇妙な話なのですが今まで聞いた中で2041年の壁を越えられた娘たちは私たちが聞いた中では誰ひとりとして存在しません。その年齢のまま生まれた時に戻されてしまうのです。したがって私たち、美衣と絵留が水野家に引き取られた時は10才間近でした。
はい、映子、あたし美衣、椎(しい)、出衣、井伊、恵歩、自慰、悦知、藍と歩衣、慈恵、、そしてあたし絵留ですがその壁を乗り越えようとした呪いでしょうか?全員もれなく11才の身体から成長しません、まあ名前が被っている娘とコンプライアンス的に恥ずかしい名前の娘もいますが深く考えないでください。所詮は『ゴキちゃんの娘』ですから。

というわけで私たち姉妹は学校というものに通っていないそうだ。

彼女たりがあまりにもあっさりと言ったので瑠璃も釣られて「はぁ」と答えてしまっていた。

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「もしもその娘が『C』の娘である『椎(しい)』だとすればハルさんの知っている彼女は『永遠の11才の姿をしていたことになります」
「それだと矛盾しないかしら?彼女たちが生まれたのは2030年のはず、ハルさんと彼女が原発事故に遭遇した時はまだ生まれてもいないんじゃ?」
加世は疑問を挟んだ。
「考えられる理由はいくつか考えられますが憶測でものを言うならあの12姉妹が人間に擬態化した悪魔のような獣に育てられてそれぞれが12匹の獣に獣姦させられてすぐに少女Nに『G』を除いて惨殺されました、その時に彼女は自身の巨大な拡張DNAに12人分の拡張DNAを取り込みました、しかし彼女が取り込んだDNAはそれだけじゃないはずです」
「そうか、亜希が私たちに対してやってくれたのと同じように他にも取り込んだDNAは存在したってことだね」
由紀がいうと有希はそれに続けて言った。
「あたしたちがトレーラーにひき潰されて亜希の中に取り込まれた時には既に『リナ』という幼女が棲んでいた、彼女が他の姉妹の11人を取り込んでからまっすぐに志乃さんが殺された時間線に飛んだのかは定かじゃないしただ単に記憶を失っていただけかもしれないってことなのかな?」
「そう言われれば美衣さんも絵留さんも不自然な事を言っていた『生まれた時点に戻される』と言っていたけどそれならば彼女たちは1980年代にはまだ存在していないはず」
咲が言うと観萌はしばらく考え込んでから言った。
「今からトンデモ論を言うけどマユツバものだからあまり真剣に受け取らないでね」
そして自分でも可笑しくなったのかクスクスと笑いながら続けた。
「そう言えば『G』の素性とか容姿に関してはあまり語られていなかったわね、確か肩の上まで切ったとくらいしか、その時の『ユーキ』の容姿は?」
「あたしたちが未来の施設にいた頃は6人が6人とも志乃に似ていないこともなかった」と『激辛』
わたしはてっきりその頃からみんな髪型が違っていたと思っていたから意外と言えば意外な気がしていた。
「私も妹の詩織も別の恒星系から来た外来種だと言うことは薄々気がついている人たちは多いと思うけど、無限に近いナノセカンド、つまり10億分の1秒単位の瞬間肉体再生能力と自分の周りの空間を最大半径数十メートルまで遮断して自分側を高速化して相対的に外の時間をほぼ停止状態にできる時間操作能力、それに伴う前後数百年単位の時間跳躍能力と数万光年単位の瞬間移動能力、そしてある意味で完全とも言える雌雄同体とも言える生殖機能、それらのすべての能力を備えた伝説上の生き物といえば」
「サタン?」
思わず私は答えてからナッツを見てしまっていた。しかし能力や今までの経歴はともかく志乃さんからいちばん遠い容姿であるのはナッツに違いがない。
「そしてもうひとつの存在は」と観萌。
「ルシファー」と私は言った。
「そう、では両者の違いは?」
と観萌に問いかけられた。
「これはあくまでも宗教上の話になるんだけど『ルシファー』又は『ルシフェル』は堕天使になる前の呼称、『サタン』は堕天使になってからの呼称と言われていますね、では両者の違いは?」
いや、急にそんなことを言われても困るよ。私なんていつも学業は落第一歩手前なんだから。
そんな私を観萌は憐れみの目で見つめて深くため息をついた。
「そんな目で見ないでぇ!惨めになるから」
私は思わず言ってしまっていた。
「ちょっとききかたがまずかったかな?」と観萌は言うと訂正し直した。
「要するに両方ともに『染色体加工人間』ではあるけど片方は『失敗作』と言われているの、この違いわかるかな?」
うーん、ますますコンガラってきたぞ?そもそも失敗作ってなんだ?
「そう言えば過去にあたしはsae-Coさんにshinoは失敗作だと聞かされたことがある、そして彼女は軍事目的、人間兵器として開発されたけど失敗作とみなされて処分が決まっていた、処分と言っても獣鬼の餌にされるだけのことなんだけど、それは遠い昔にあの木星と土星を足したような惑星を回る衛星で、もうひとつは超時空転移が可能な人工惑星の中で」
『激辛』は何かを思い出したかのように言った。
「shinoは言っていた気がする、『恒星がみっつあって巨大な土星と木星を重ねたような奇妙な惑星🪐の周りを回っている衛星で聞かされた気がする、馬鹿奈の中にいた志乃は漢字表記だったけど幼女の姿をした彼女は『shino』と名乗っていた、その時の冴子さんはあきらかに旧名である『sae-Co』を名乗っていた時に

【「その『染色体加工人間』のうちの1体、だが失敗作、解体肉屋、売り渡す、その時に、逃げ出した」また別の警備員が言った。】

「あたしはその時には失敗作の意味がわかっていなかった、彼女が軍事兵器として染色体を加工された人間としては失敗作だったと言うことを」

「ちなみに私の名前はsae-Co、通訳してくれているのは多分バカナさんの中にいる・・・・・」彼女は言いかけて頭を抱え出した。
「どうして同じ時間帯に同じ『染色体加工人間』の失敗作のshinoがふたりもいるの?」

「この時点であたしは疑問に思うべきだったかもしれない、馬鹿奈の中の志乃さんは何故『複合人格体』として馬鹿奈の中に潜り込んでこなければならなかったのか?」
『ローズ』が言った時に花奈も観萌も納得が行ったようだった。
「そう、私たち失敗作の系統は高濃度な放射性物質が放つ致死量をはるかに超える放射線には耐えられない、だから人間兵器としては失敗作というわけなんですがコレをルシファーの系譜とします、その中に志乃や詩織、そして私も含まれていました」さらに続ける。
しかしそれに対応した世代、それを改良して解決したのが次の世代、沙芽さんや明美さんや咲さん、もちろん花奈や加世も含むサタン世代ということになりますね」
そのサタン世代というのはどう言った経緯で発生したのだろうか?その頃の私たちは全く知らなかった。そして花奈は何かに気がついていた様子だった。

「つまり今の『激辛』ちゃんはあたしたちがこの第4惑星に着地した時に400年前に飛ばした『ローズ』ちゃんじゃなくて、その数ヶ月後におそらくは『志乃』さんが3人組の刺客に命を狙われていた事を教えられている『激辛』ちゃんだね」
花奈が言った時に観萌は『クスッ』と笑いながら続けた。
「そう、たしかにshinoにもそして私たち4人に共通した弱点がありました」
観萌が言うと幼女瑠璃は続けて言った。
「それが放射性物質による内部被曝ですね」
「はい、『日本列島生物化実験』の際に私たちは、私観萌、愛は奴らに大量の精液を中出しされて体ごと破裂させられました、元々外来種であ流だけで特別な改造が施されていたわけじゃなかった冴子さんが内部被曝に弱かったのはともかくとして『染色体加工人間』であるはずの志乃ちゃんまで被爆したのか不思議でなりませんでした」
観萌が言うと『激辛』はそれに続けて言った。
「確かにあなた達、観萌や愛、亜希、やその他大勢の実験隊に共通する事は内部被曝に弱かった、の一言だった」
そして彼女は自分が持っていたハンドバッグの中からアルミ袋に入ったA4サイズのプリンター用紙を数枚出してみんなに見せた。それが入っていた黒いビニール袋には『〇〇〇の感熱プリンター用紙と書かれていた。第3惑星では20世紀の遺物だと聞いた覚えがある。メリットは『インクがいらない』くらいしか思い浮かばない。年月が過ぎたり、直射日光にあたれば全体的に黒ずんで何が書いてあるかわからなくなるレガシーな媒体だ。
しかしどれもが白紙だった。正直『激辛』は私たちをからかっているのかと思っていた。
「今ここにいる人たちの大半の人たちが知らない話でしょうけど今から数ヶ月後、倶名尚愛なる国会議員の講演会なる講習会を装った答え合わせの会がありました」
「まあそこでさっきのケトルジジイとケバいおばさんが乳児の志乃と冴子の親娘になりすまして妙なことを言い出したのであたしは再確認のために、より記憶をより確かに持っている自分自身のいるここにあたし『ローズ』が『ホームズ』『ヘナ』と『衣良』の3人を引き連れてこの400年前、とは言ってもあたしたちの時間ではたったの数ヶ月前のことなんですけどね跳んできたわけです、まあ、あいつらの記憶改竄能力や介入を恐れての理由もありましたが」
と『激辛』はいってさらに続けた。
「さっきの内部被曝の話ですがその『答え合わせの会』の中、『日本列島生物化計画』の話の中で確か志乃さんは中学生の頃、奴らに3度襲われて3度とも長時間に渡って『拷問』とさえ言えるほどの『強姦』を受けたと言う話を聞きました」
「その時にその場でみんなに伝えようか迷ったけどあの『ニセ冴子』と『ニセ志乃』の存在が気になったのでこっちに来て確認することにした、そしてあたしの中である程度の答えが出たので衣良には愛さんの飲み会に戻ってもらいました」
あの人たち、未成年なのに酒飲んでいたんかい!
「それで『ニナ』と『イカロス』を除く6姉妹中4人に400年前の第4惑星に来ていますがそれはあの事件の当事者であるあなたに確認したいことと報告したいことがあったからです」
「はい、何なりと」珍しく神妙に観萌。
「まず確認したいことのひとつ目、その事件の時は志乃はまだ幼女だったそうですが彼女と椎名も性的暴行を受けましたか?」
と『激辛』、それに対して観萌は「No!」と明確に否定した。
「思い出すのも辛いかと思いますがあえてききます、あなた方3人が何度も何度も蹂躙(強姦)させられて腹を破裂させられている間その飛び散った内臓や奴らがあなた達の腹に解き放った精液は肉体再生と同時に消滅しましたか?」
『激辛』問いにしばらく観萌は考え込んでから言った。
「おそらくはそのままハイエースの車内は汚物まみれで・・・まさか!」
「はい、そのまさかです、おそらくは彼らは時間操作能力は使っていません、あなたと愛さんの身体が元に戻ったのは自己再生能力のせいです」と『激辛』
「じゃあ冴子さんは?どう説明する気?」
観萌に逆に問われて『激辛』はしばらく考え込んでから言った。
「おそらくは志乃の能力か、それと元々彼女達にも同様な自己再生能力は多少ともあったようですから」
「どうしてそんなことが断言できるの!」
珍しく気分を害したのか声を荒げた観萌に対して『激辛』は穏やかに言った。
「それはあたしと彼女、そして夏乃可奈と秋種加世の付き合いは1000年や2000年じゃありませんから、それは多分ここにいる波瑠沙芽と夏野明美さんも同じでしょうけど観萌さんと詩織さんも同じだと思います、さらに言うなら今向こうの世界に行っている私たち6姉妹のほとんどもあの太陽が3っつある周りを回っている土星と木星を重ねたような巨大な惑星の周りを回っていた衛星の住民でしたから」
さすがにそれはホラを吹きすぎだろうと私は思い始めていた。しかし観萌は真剣に聞き始めていた。
「それでまだ確認したいことがあるんでしょ?」
「はい、その時あなた達の皮膚に重度の被曝症は発生しましたか?」
『激辛』の問いに観萌はそれはどう言ったこと?ときき返していた。
「はい、通常の人間なら起こって当たり前の『皮膚などが赤紫色や青紫色にただれて少し触れただけで破れる現象のことです、確かに本人はその件に関しては多くを語っていなかったようですね」
『激辛』はそう言うとその会話を思い出すかのようにプリンター用紙に念写をし始めていた。それが以下の内容だった。

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ーこれはあくまでもアンドロイドである椎奈視線の語りになりますが。
ー彼女は地球人を模倣して造られた人造生命体、この星で言うところの染色体加工人間でしょうか?ー、と私。
ーはい、知っていましたー
志乃さんはあっさりとそれを認めて容認した。
ーでも私の身体は地球人のそれとほぼ互換性を持って作られていた、生理と呼ばれるものがあったり、妊娠する可能性があったり、未来の私は自分でもすっかり忘れているんじゃないかと思うんだけど中学の時に3回ほど性的な暴行を受けて全て妊娠していて短期間の間に3人の子供を産んでいるみたいー
それを訊いた途端、観萌の顔が青ざめた。
ーひとりがかなえ、ふたりめがあつこ、そしてさんにんめが私、観萌、ですね。ー
ー彼女は肉体的には男性のプロ野球選手向きの運動能力と並外れた頭脳を持っていましたがほぼ完璧なホモサピエンスでした。ただ一点、彼女が一度の跳躍で数100年過去と未来、そして数万光年の距離を瞬時に跳べる事を除けばですが、私はそれを奴らに気づかれてはいけなかった、でもある時思わず口にしてしまっていた、アイツらに襲われて固いものに貫かれて絶頂に達した時に。ー
冴子さんが懺悔の口調で語った。
「その直後、志乃は3人の男達の暴行を代わる代わる受けたと言うことですね」

ー私自身が時間跳躍をして確認したことです、1度目は中学1年生の時に公園の女子トイレの中で筋肉質の男に強引に何回も乱暴に中に出されて私は身籠もりその子に操られたかのように異空間でその子を産み3才になるまで育てました。ー
【これがあたしが聞かされた話でした、しかしあたしが目撃した彼女はもっと悲惨な運命にさらされていました】

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これは1枚目のプリント内容だった。
『激辛』はそれをすぐに観萌に手渡した。
確かに感熱プリンター用紙は念写にうってつけの媒体かもしれない。
光学フィルムと違い現像する必要がなく、念力で部分的にイメージを熱にして用紙を適度な温度に加熱するだけなのでインクも何も要らないのだから。

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【ある日あたしは不思議な幻覚を見た。
まっすぐな髪の毛を肩まで伸ばしたセーラー服を着た少女が大柄な筋肉質の男に洋式便座の上で股を腹げられるようにして男の太ももの上に座らされて暴れ回りながら泣き叫んでいた。よく見ると男の股の間から突き出た太くて硬い肉棒が少女のおへその下、股の前の方にある穴を貫いていた。男が激しく腰を振るたびに少女の身体も激しく揺さぶられて首を激しく横に降りながら泣き叫んでいた。
男の肉棒が激しく脈打ち出すと少女はより一層苦痛な表情で泣き叫んで彼女のお腹がみるみる膨らんでいき口から大量の吐血をしながら大きな音と共に着ていた服もろとも引き裂くように破裂すると全ての肋骨をへし折って潰れた内臓を男の体にぶちまけていた。もちろん少女は動かなくなってあたしは彼女が死んだと思っていた。しかし彼女の口は動いて言った。
「何が・・・・、何が目的なのですか?」その時には彼女の身体は元に戻っていた、服は戻らなかったが意外と豊満な乳房と柔らかそうな肉体がむき出しになっていた。
男はそれを聞いて激昂したのか彼女の腰を強く押さえつけるようにして掴み、再び激しく腰を振り出して少女が上半身を暴れさせて泣き叫ぶ様を笑いながら肉棒を激しく脈打たせて『ドク!ドク!ドク!ドク!ドク!ドク!』と彼女の胎の中に大量の液体を噴射させていた。
少女のお腹はさっきと同様に大きく膨らみ男の顔に大量の吐血をするかと思ったが彼女の頭は男の左手で上から押さえつけられて首の骨が『ボキッ!』っと折れると同時に彼女の身体は破裂させられていた。
そして再び動かなくなると男は満足げに言った『これで貴様ら一族は滅びる』
『それだけのために・・・お疲れ様でした』
彼女がいうと男はさらに腰を振り始めて叫んだ。『お前らは存在しちゃいけないバケモンなんだよ』
この時にあたしの脳裏に【深く傷を負っていた『ニナ』が息絶え絶えに『かなえが、かなえが殺されちゃう』】と言っていたのを思い出していた。あたしはためらうことなく止めに入ろうとしたが少女が叫んでいた。
『彼女なら大丈夫、私が必ず守るから』
そう言ったがあたしの手は彼女の身体に触れていた。
あたしはその時奴の長くて太い爪で八つ裂きにされていた。彼女の身体は復活したがあたしの身体はズタズタに引き裂かれていた。筋肉質な男の正体、それは私の身の丈の倍以上はある大きな獣だった。
『ふん、どうやって紛れ込んだかは知らないがこいつを始末したら次は貴様の番だ!』男はそう叫ぶと再び激しく腰を振り出した。少女の中に深く差し込んでいる男の肉棒が激しく脈打ちし始めると彼女のお腹は再び大きく膨らみ、そして口からの大量な吐血と共に破裂させられていた。
『さあて、今度は貴様の番だ』男はそう言って、肉体再生を終えた、あたしをにらむとさっきの優しい声が聞こえた。『まだまだ成長段階にあるこの娘に手出しはさせられませんよ』彼女の身体は三度元に戻っていた。
『やめて‼︎』泣き叫び続けながらも八つ裂きにされるあたしを見て悲しげに微笑みながら彼女のおなかは何度も何度も、何度も何度も、破裂させられては復活することを繰り返していた。

いつのまにかあたしは気を失っていたのか気がつくと優しい手で頭を撫でてもらっていた。
そして少女のもう一本の腕には生まれたばかりの赤ちゃんが抱かれていた、私は赤ちゃんというものを実際には見たのは初めてだったが、『ニナ』が生まれたばかりの頃の写真画像なら昔『かなえ』に見せてもらった記憶があった。

彼女はその赤ちゃんと一緒にこの研究施設の隅っこでしばらくいたがどうやらあたし以外の誰にもその存在は気が付かれなかったようだった。
赤ちゃんの成長速度は異常に速くたったの3ヶ月ほどで3歳くらいになって立って歩き片言言葉で喋るようになっていた。

そして、ある日突然彼女たちは消えていなくなっていた。実はその時私たちを見守るだけのもうひとつの幼い視線に気がついていました、それが幼き日の彼女とは知らずに】

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『激辛』はそれを2枚目と3枚目のプリントとして観萌に手渡した要するに回し読みしろということらしい。
2枚に分けたのはさすがに文字数が多すぎると判断してのことだろう。
しかし2枚目と3枚目のプリントの内容を何故か私は読む前から知っていたような気がするのは何故だろうか?

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【ーでも私はその子から逃げるようにして元の中学1年生の頃まで戻り何事もなく学生生活を続けていました、しかし今度は学校の帰り道サラリーマン風の男に後ろから羽交締めにされてクロロホルムを染み込ませたハンカチで鼻と口を塞がれて人通りの多い歩道の上で私は白昼堂々と好奇の目に晒されながら人前で数時間レイプされていました。ー
【彼女は子供を産んで育てた場所を異空間と表現しました、しかし彼女はそこがどこか知っていながらも、あえてぼかしたんだと思います、そう、自分の孫娘にあたるあたし達6姉妹の存在を悟られないようにするために】

これが4枚目のプリントだ。これだけを読めばただのレイプ事件だと思うかもしれない。しかしよく見ると認識操作か又は願望達成能力を駆使していることがわかる。

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【それから数ヶ月っただろうか?彼女は再び施設内に姿を見せてくれた。セーラー服に身を包んだ彼女は誰かと話しているように見えた。何故その時にあたしは『セーラー服』という言葉を知っていたのか今考えても不思議だった。
もしかしてあたしもあんなふうにセーラー服を着て道を歩きながら友人と仲良くおしゃべりをしていた時期があったのだろうか?
それはあり得ない事だった。あたしには研究施設で生まれてそれ以来は年がら年中全裸で生活して『ニナ』と入れ替わりに大人の四人組がやってきて、特に愛と敦子、おそらくは偶然だろうが『あつこ』と同じ読みの漢字の名前『敦子』を持つ女性が色々な服を代わる代わる着せ替えてくれたがどれも可愛いデザインの服ばかりで目の前の彼女たちが着ているようなデザインの服はなかったと記憶している、しかしそれは単にあたしが関心を持たなかったためによく覚えていなかっただけのことかもしれない。
しかし、そんな彼女たちに忍び寄る人影を感じた時、あたしが『危ない!』と叫んだ時はすでに遅かった。長身なスーツを着たサラリーマン風の男に後ろから羽交締めにされた彼女は後ろから回した手で布のようなもので鼻と口を抑えられて意識を失っていた。
施設内だと思っていた場所は普通に人通りの多い、広めの歩道の上に変わっていた。彼女は仰向けに横に寝かせられると着ていたセーラー服などを一枚一枚脱がされ、たちどころに全裸にさせられていた。
近くを通り過ぎた若い男女が話し合っている声が聞こえて来た。
「ねえねえ、公開AV撮影だって観ていこうよ」と男が言った。
「こんな場所でよくやるわね」と女、その時すでに少女はサラリマン風の男の肉棒につらぬかれていた。
彼女は激痛で意識を取り戻してやっと自分がおかれた立場に気がついたのか泣き叫んでいた。
『い、い、い、いやぁ〜やめてぇ〜おねがい、いた〜い!、裂けそう!』
ジタバタ暴れて騒ぐ彼女を見てむしろ通行人たちの方が興奮している。なかにはしゃがみこんで見ている奴もいた。
ただひとり彼女と一緒におしゃべりをしていた女学生だけは彼女の姿を見失ってキョロキョロと周りを見回して不安そうなしていた。どうやら彼女の姿を見失ってしまったのかもしれない。
「やめて〜」とさけびながら男の背後から近づこうとしたあたしの胸と腹に大型拳銃のダムダム弾が撃ち込まれていた。何故それを瞬時に理解できたのか?いまだに理解できない。
あたしは気が遠くなりながら周りの信じられない言葉を聞いていた。
「さすが最新の立体映像だすごい迫力だぜい」と男が言うと女も「わたしもあんなのにつらぬかれて激しく腰を振られて中に出してほしい」とかよくわからないことを言い出していた。
「い、いっやぁ、そんなこと言っていないで、おねがい、助けて」
泣きながら叫ぶ少女の胎に脈打つように大量の精液が打ち込まれてゆくと『あ“〜!」と言う叫び声と同時に彼女の腹が急激に膨れ上がって大量の吐血と共に胎が、胴体全体が破裂させられる姿をまたしても見せつけられていた。
『やめてぇ〜』彼女とあたしは同時に叫んでいた。あたしは気が遠くなりながら男の身体ごと彼女の下腹部の穴に突き刺さっているその肉棒を引き抜こうとしたが今度はその男の拳銃に頭ごと吹き飛ばされていた。
『どうしてあなたは私なんかを助けようとするの?』と彼女は自身の肉体を再生させながら叫んでいた。
そんなの答えは最初から決まっている。『もう『あつこ』さんたちのような悲しい思いはさせたくないから』
もしかしたらあたしは『あつこ』さんたち代理母親や『かなえ』さんたち保母さんらが受けた性的虐待に気がつき始めていたかもしれない。
あたしの声が聞こえたのか聞こえなかったのかわからなかったがサラリーマン風の男は嘲笑うように言った。
『己の無力さを思い知れ、この女が陵辱され続けた挙句血まみれの肉片となって死ぬのを黙ってみているが良い』
男の言葉を聞かさせられながらあたしはいっそ全てをぶち壊してやりたい衝動に駆られながらもノコノコと男の邪魔に入っていた。
そしてその都度あたしの身体は拳銃の弾丸で吹っ飛ばされていた。
それからあたしは彼女が何度も何度も、何度も何度も胎を破裂させられて息を引き取る場面を見させられ続けた。ただあたしの脳裏に『ジェネシス‼︎』と言う言葉がやたらと強く耳に残っていた。
気がつくと寝転がっているあたしの目の前で裸の姿でまだ生まれて間もない、と言っても以前見た子よりも大柄な赤ちゃんに自分の左乳房の乳首を咥えさせて泣いている少女の姿が目に入っていた。
「また私、死にぞこなっちゃった」そう言ってあたしの頭をそっと撫でてくれたけどその手が恐怖で震えていたのを今でも思い出す。その時も彼女はたったの3か月ほどいただけで消えていなくなっっていた。
あたしはすぐ後ろに立っていた『ホームズ』に聞いていた。「ついさっきまでそこにいたあたしたちと歳があまり変わらない少女を知らない?」
「さあね」と彼女は即答した。あたしが意識を失う直前に聞いたあの『ジェネシス!』という言葉は『ホームズ』がまだ幼かった頃の声に似ていたような気がしていたのだが。】

これが5枚目と6枚目のプリントだ。それを覗き込んだ椎が「やっぱり願望達成能力を使っているね」と呟いてていたのが聞こえた。
何故か『刈り上げ君』だけはそのプリントを読もうともしなかったが。

【ーその時も当然のように妊娠して異空間で子供を産み3才くらいまで育ててーまたしても逃げるようにして中学1年生の時の私に戻り普通に暮らしていたのですが
今度は大型商業施設に両親が買い物中で留守中だった自宅にオールバックの男に侵入されて力づくで襲われて家族の者が帰ってくる直前まで犯されて3人目の子供を。ー】
【後で調べてわかったことだけどこの時期に小田井付近の大きなショッピングモール付近で大掛かりな爆弾テロが発生していたらしい、この強姦事件とは無関係じゃないのは明白だったが過去の例から今回の事件もただの強姦事件じゃないことがわかってきた】

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これが7枚目のプリントだった。私は特に関心は持たなかったがハルが急に怯え始めていたのがわかった。
「これ、もしかしたらあたしの時と同じで対象物の致命傷を与える程の弱点を探るのが目的だったんじゃ?」
「確かにそうだったかもしれないね」と『激辛』と『刈り上げ君』は同時に言った。

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【それからまた数ヶ月の月日が経った頃だろうか?あたしは見慣れない一室の床で寝かされていた。
周りを見回すとあの研究施設の隅っこに置いてあったテーブルとソファーによく似たものが置かれていてまたあの少女が今度は前髪をべっとりした脂のようなもので真後ろに固定させていた男に押し倒されて数発、腹に拳を叩き込まれて気を失っている間に乱暴に服を脱がされて裸にされると縦に筋の入った股間の前部に入った縦のスジに熱り勃った肉棒をねじ込まれ、そのスジが見えなくなるほど大きく押し広げられていた。意識を取り戻した彼女は激しく暴れ回りながら泣き叫んでいた。
「いくら騒いでも無駄だ、貴様の血のつながらない家族は郊外の大型商業施設付近でとんでもないテロ事件に巻き込まれているからな、それでこの一帯の住民は避難命令が出されている」
「い、い、いやぁ〜いた〜い!さける〜!いやぁぁ〜‼︎いやぁ!」
「おっと、そこにいるショートカットの褐色肌を持つ美少女ちゃんよ、今からこのお姉ちゃんみたいな目に会いたくなかったら黙って見ていな」
男はそう言っている間も少女の胎を何度も何度も破裂させて見せつけた。
それでもあたしが男に背後から襲い掛かろうとした時にあたしと彼女の立場が入れ替わっていた事にしばらく気がつかなかった。そして何度も何度もあたしの柔らかな穴は男の固く膨らみきった肉棒で削りまくられて真っ赤な血が噴き出していた。

肉体再生を済ませていたあたしだったがその時はまだ自分の体の変化に気がついていなかった。「い、い、いやぁ〜いた〜い!やめて〜!」
私は泣き叫んだがさっきまで男につら抜かれたまま胎に射精をさせられて破裂していた。
そんなあたしを彼女は紫色になってただれた皮膚と顔で虚な目をして見ていた。
「どうして、どうしてこんな酷い事を」
彼女は言ったがポマードの男は笑いながら言った。「致死量濃度の放射性物質をたっぷりと含んだ精液の味はどうだったかい?やがてこいつもお前みたいになる運命さ、今度こそあの世に行っちゃいなよ」
「あ、あ、あー!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!」
あたしの胎は再び勢いよく破裂させられていた。
それからすぐに自己肉体再生を済ませたあたしだったが自分の身体が完全に復元されていないことに気がついていた。
あたしの全身の皮膚も彼女と同様に赤紫色に灼けただれていた。そして私の傍(傍)で大量に異常な色の吐血をしている少女のすぐ後ろに見覚えのある娘が立っていた。
彼女はあたしにチラッと視線を向けたが特に何もしないで少女の体に直接触れた。ただれた肌に直接触れられた彼女はとてつもなく大きな悲鳴をあげたがも動けないどころかやがて心音さえ聞こえなくなっていた。
『ジェネシス‼︎』
その掛け声を聞いた時に少女の肌の色は元通りの美しい色に戻り、呼吸音も戻ったがとてもじゃないがすぐに動き出せる状態じゃないのは確かだ。
せいぜいが寿命が少し伸びた程度だろう。
その時あたしの中にドロドロとして抑え切らない怨念が込み上げてきた。
「あたしは銀河をサタンと共に股にかけて暴れ回ってきた『ルシファー』、貴様如きがあたしに叶うと思うな」
あたしがそう言った時にポマード男の上半身は水平方向に5ミリ単位でスライスされていた。奴の身体は一瞬にして復元していたがすぐにどろどろの液体に崩壊していた。それを一瞬にして燃やし尽くした。

気がつくとあたしたちはいつもの研究施設の大きな白い部屋の中にいた。
少女はすぐに臨月状態になって赤ちゃんを産むと今度は『観萌』と名付けた
そして今度も3か月で3歳くらいの女児になると少女もろとも消え去っていた。】

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8枚目と9枚目は衝撃的だった。
もし『激辛』が奴の息の根を止めなければ少なくとも2040年以前に6姉妹のほとんどが同様な方法で殺されていた可能性があったということか?
「いや、多分もうすでにあんた達の軍用目的転用は決まっていたはずだからそれはないと思うけど万が一の自害用切り札として超致死量の放射性物質が詰まった放射線シールドカプセルを体内に埋め込まれていざ裏切り行為を働くとみなされた時は爆破された可能性はあったかもね」
ナッツはそう言いつつも他に気になることがあるようなそぶりを見せていた。
「まあそれよりももうすぐ『ローレン』首都の「モスクワイ』に着くから気を引き締めようか」
観萌がそう言った時には印刷されたプリント用紙は花奈の手の中で全て灰になっていた。
最深深層ハイウェイは検問の手前で上下線共に本線から分岐していてその先の検問所の前で様々な計測器や監視機器で管理されている事はすでにわかっていた。
とある事情で全員全裸のままだ。だからこそみんなは電子回路を埋め込んだカードを各自ワレメちゃんの間に差し込んで外から見えないように各自好きな服を着ている姿に擬態して覆い隠しているわけなんだけどそれだと電源がないからまともに作動しない。8〜9回分のリードライトする分はカード内の予備バッテリーにチャージ可能だが余裕を持ってフルチャージしておきたいところだ。
だから花奈いわくその分岐点のはるか手前から『自家発電』と言って『シコる』訳なんだけどもちろん声を押し殺して全員がやっている。
『シコる』と言ってもワレメちゃんに差し込んだそのカードをワレメちゃんにそって何度も往復スライドさせるわけだからいろいろと液体が吹き出して独特な匂いを放つ上に思わず喘ぎ声を出してしまう、だからこそ全員が分岐のはるか手前でやっておいたのだがそれを忘れていた〇〇がいた。他ならぬ言い出しっぺの馬鹿奈だ。
予備バッテリーのリードライト回数も残り1〜2回分もなさそうと言う。
馬鹿奈はそれをいきなり監視機器の前でおっぱじめやがった。もちろん盛大な『喘ぎ声』のおまけ付きだ。
『おい!セキュリティーに引っかかったらどうする気だ』
加世が慌てて止めようとしたがすでに遅い、50丁はあろうかというアサルトライフルが花奈のあそことデカい胸に照準を合わせていた。
「カナ様、ご帰還おめでとうございます」とごていねいに第3惑星の『ジポン語で表示されていた。
私たちは思わず『ふぇ?』っと言ってしまっていた。
まさしく『そんな馬鹿奈!』と言いたくなった。
わたしたちの苦労は一体なんだったのだろうか?
しかしその理由はすぐに理解できた。これは明らかにワナとしか言いようがないのは学業の成績がオール電信柱の私でさえ理解できた。
検問所の手前で別の通路が開いてさらに地下へと案内された。
「やったね!あたし達特別なVIPハウスにご案内だぉ」
無邪気にはしゃいでいる馬鹿奈の隣で加世はボソリとつぶやいた。
「はいはい、地獄のVIPハウスにご案内ですけどね」
「ふぇ?」っと花奈、本当に自分の置かれた立場がわかっていないらしい。まさに馬鹿奈だ。案内された地下は高さが30メートル越え、幅は20メートル奥域は先が見渡せない程あった。気がつくと入ってきた入り口は完全に閉じて巨大なロール状の螺旋状の鋭利なピッチの細かい刃がぐるぐるとスゴい速さで回転をし始めていた。
「ねえ、あれに飲み込まれたらあたし達即ミンチだよね?」と恐れを感じたのかハルはつぶやいた。
途端に床が急にかなりのスピードで動き出した、もちろんだけど後ろ方向に向かってだ。
「みんなエアカーから飛び降りて」観萌が叫んだ時はすでに全員がエアカーから飛び降りて走り出していた。どっちに向かってって?当然前に決まっている。後方で螺旋状の刃に次々と巻き込まれたエアカーが爆発する音が聞こえた。
サボテンやら毒々しい色をした花が行手をさえぎる。
もしもそんなのに足を取られたら立ち所に後ろの螺旋状の鋭利な刃に巻き込まれてミンチにされるのは確定だ。それだけは勘弁願いたい。
「それにしてもこの床、それくらいの速度で動いているのかな?」
思わず私はナッツに聞いた。
「時速60キロメートル以上は出てるんじゃないの?知らんけど!」
あまりにも無責任な答えが返ってきた。
「そうだ宙に浮けば問題ないんじゃないの?私って賢い!」
そう言って私が自画自賛した途端謎の飛行体が5〜体、光の弾をばら撒きながら飛んできた。もちろん私はその光の弾の命中を喰らい、走る床に叩き落とされて後ろにすごい速度で流されて危うく螺旋状の刃の餌食になるところだった。私たちの身長の3倍はありそうなロボットが襲ってくるわ謎の八面体が数十個床を転がってくると思ったっら今度は天井を転がってくるは、そして二股ドラゴンは・・・
「バカーチツノナカ!またお前の幻視か?これまるっと『〇〇ース・ハ〇〇ー』のパクリじゃねえか?」
「違いますよー」とチツノナカ、彼女も逆さ読みにされていることに気がつかないほど必死らしい」
あの観萌や『激辛』でさえ逃げるのに必死なようだ。はしゃいでいるのは馬鹿奈くらいのものだった。
しかしあのゲームの世界が本当はこんなにも修羅場な状況だとは思わなかった。このままでは『Z』指定でも発売禁止だろう。
「くぉらぁ!馬鹿奈はしゃいでいないで何とかしろそのうち死人が出てからじゃ遅いぞ」
加世がいよいよマジギレし始めていた。
「え〜!面白いのはこれからだよ、ほら前からドラゴンがきた!ボーナスステージだよきっとアレに飛び乗っったら前に折り返してコントロールしながら迫る木をなぎ倒せばきっと点数がたくさんもらえるあるよ」
馬鹿奈は言ってそれに飛び乗ろうとした。確かにあの有名な某ゲームならドラゴンは進行方向に折り返して馬鹿奈のいう通りに木を倒すたびにスコアが増えていくだろう、だがそのドラゴンは折り返さずに螺旋状の鋭利な刃の餌食になっていた。
「あ“〜!」叫んだ馬鹿奈も危うくその鋭利な刃の餌食になりかけていた。
右腕をもぎとられたまま血を噴き出しながら走っている。このゲームってこんなにやばかったっけ?私は疑問に思った。
「馬鹿奈ちゃん、この空間じゃ肉体再生能力は封印されているみたいよ」
とうとう咲にまで馬鹿奈呼ばわりされた。
「だからさっきから死人が出てからじゃ遅いって言ってんだろがこのボケ花奈」とうとう加世がブチギレていたそんな彼女も左腕がない。
「仕方ないなぁ、せっかく面白かったのにぃ」
花奈はそう言うと、迫って来た八面体を左手で投げ飛ばした。天井に巨大な穴が空いて花奈はそこから上の階に飛び移ってみんなに手招きをした。
ゼイゼイ言いながら私は馬鹿奈を文句を垂れていた。
「ちょっとお、こんなに簡単に抜けられるなら早くやってよ?」
見ると加世の左腕も花奈の右腕も元に戻っていた。しばらく歩くと幅が2メートル、奥域が50メートル近くありそうな通路に出ていた。
上を見れば150メートルくらいの高さはあると思われた。
後ろを振り返るとまた例の今度は直径が150メートル以上ありそうな螺旋状の鋭利な刃がすごい回転数で回っていた。
そして花奈が床を見ると何故かボタンがふたつ付きの十字キー付きパッドが落ちていた。花奈がそれを拾うと当然のようにブロックが落ちてきた。そして最初に落ちてきたのは正面体のブロックが四つ縦に並んだ奴だった。
「え“!」
花奈は何も出来ず、それをそのまま2メートル上の透明な強化ポリマーの床に落としてしまっていた。
そして続いて落ちてくるブロックの予告は私たちの足元の床に全体図と一緒に表示してあった。今度は『L』タイプでその次は縦横2個ずつ合わせて4個の画面では正方形に見える奴だ。
「ゴメン、あたしテ〇〇ス苦手」
花奈はそう言うと無責任にもパッドを私に預けた。
「もしかしてこれって積んじゃうとまた床が動き出してブロックと一緒に螺旋状の刃の餌食になって粉砕されるパターンかな?」
私がそう言った時はブロックの高さはほぼ半分近くまで積んでしまっていた。
「もう見てられないですよ」
そう言って咲が私からパッド奪い取ると超絶な指先使いで立ち所にブロックの高さが半分以下になっていた。
ものの数十分でブロックは落ちてこなくなって一安心と思っていたら「エクストラステージ」と床に表示表示されていた。落ちてくる速度はさっきの倍、さすがに咲でも厳しくなってきたのかどんどんブロックは高く積み上げられてもはやこれまでと思った時に今度はハルが咲からパッドを奪い取った。
彼女が超人的な指さばきでブロックを次々と消してくれる!と思いきや何を考えたのか彼女はブロックを一直線に積み上げてしまっていた。
当然だがブロックを支えていた透明な突然強化ポリマーの床は砕けてブロックが大量に落ちてくると同時に床が螺旋状の回転する刃に向かって動き出していた。私たちはそれを避けるのが精一杯になっていた。約一部の化け物たちを除いてだったが。
「花奈さんあのブロックの中身は液体重水素、シールドはあたしに任せて存分に刃で壊される直前にエネルギーに還して」
ハルはそう言うと最初のブロックが刃に壊されるというか核融合爆発する直前にシールドを展開して核融合エネルギーから私たちを守ってくれた。
螺旋状の回転する刃は消滅していた。
「でもどうして?」
と『刈り上げ君』は納得がいかない様子だった。
「単純なことよ、コレは『ゲームを知っていれば知っているほどハマってしまうワナ』そういうことね?」とハルは言った。
「はい、そうです、しかしよく分かりましたね」
消滅した螺旋状の刃の向こうに立っていたのはショートカットの褐色肌の少女『シイ』
だった。
「それはさっきのゲームの本来ならボーナスステージであるべきシーンがそうじゃなかったことに気がついた時、でもどうしてこんなところに?」
ハルは不思議そうに言った。
「わからない、私はあの時、自分の心の中に生じた何かに命じられるままにあの筒状の白い建物が並ぶ場所に来ていた」
とシイは言った。
「交通手段は?」とナッツ。
シイはしばらく考え込んだ末に頭を抱えて苦悩し始めていた。
「確か護送車の中に押し込まれて」
「どうしてそうなったの?」とハル
「わからないんだ、どうしてだか、わからないんだ」
そう言いながらシイが突き出した右腕は巨大化してその長くて太い5本の爪はハルの心肺をつらぬいていた。
「シイ、どうして」
ハルの目の前には1匹の獣がいてその爪を振り下ろすとハルの身体は引き裂かれ真っ赤な鮮血と内臓を床にぶちまけながら崩れ落ちていた。
私の悲鳴がこの地下空間の中にとどろいた時に私たちはすでにほぼ全員が数多くの獣鬼に引き裂かれていた。
「ど、どうしてこんなことに」
私はシイだった獣鬼に肉を喰らわれながら頭の中がぼんやりとしてきているのを感じていた。
他の者たちは獣鬼の太くて長い剛毛に包まれた肉棒で大事な穴をつらぬかれてながら腕や胸の肉を喰らわれながら叫び声を上げていた。
私の胎の中に怒涛のようにドロドロの液体が噴射されて今自分たちがこいつらに犯されていることを意識し始めていた、観萌も『激辛』もナッツもされるがままに犯されている。特に観萌の皮膚の色が赤紫色に変色をし始めて爛(ただ)れ始めていた。
それは私も花奈も加世も皮膚こそ灼きただれていなかったものの同様だ。ほぼ全員が明らかに放射性物質に蝕まれて能力を発揮できなくなっていた。
【やっとわかったよ、さっきまで感じていたモヤモヤ感が】
私の胎の中がが強く光り始めていた。
同時にナッツの獣鬼に引き裂かれた胸が急速に修復されてゆく。
「ケトルじいさん、あっちの世界でもすごくお世話になったよね」
花奈が獣鬼に激しくつらぬかれて何度も何度も何度も胎を破裂させられながら言った。
「ああ、今までのモヤモヤしていたものが嘘のように晴れてきたよ」と獣鬼に同様に何度も何度も何度も破裂させられながら『激辛』は言った。
「そうだったね、私たちはあの忌まわしき惑星『サタン』の周りを回る衛星『ルシファー』で共にあんたたちと共に戦って来た」
「皮肉なものね、最初は何故あなた、『ルシファー』が私たち一族が放射性物質によって被曝して戦闘能力を失うことを言い出したのか理解に苦しんだけどあれが答え合わせになっていたとはね」
観萌は言うと赤紫色に爛れた肌のまま獣鬼の腹を長くて細い爪でつらぬいていた。
「なーにこんな細い爪なんて強く踏ん張れば簡単に折れるっすよ」
そう言ったのは他ならぬ『刈り上げ君』だった。
語るに落ちると言うのはこう言うことを言うのかもしれない。
「そうかしら、だとしたらあなたの認知症も相当なものね」
観萌はそう言うとその獣鬼を細くて長い爪で八つ裂きにしていた。
私も同様に自分を犯していた獣鬼を八つ裂きにしていた。
「愚かな、我々【地神】の無限の再生能力を知らないわけじゃあるまいし」そう言った獣鬼たちは片っ端から強い光を放って爆発をした。
「ケトルじいさん、そろそろあたしの正体に気づいてもらえないと立場がないんだけどな、あたしを罠にはめて神をも騙(だま)して無限地獄に幽閉した張本人にまさか忘れられるとは思わなかったよ」
ナッツもそう言うと自分を犯していた獣鬼を八つ裂きにして爆破させた。
「そう言われりゃそうだったよな、『ホームズ』は常に『shino』と一緒に行動していたはずだった、何者だ?きさま」
『激辛』はそう言うと自分の口に左手親指と人差し指を差し込んで口笛を鳴らした。
その時はすでに私たちの周りを数百匹の獣鬼が取り囲んでいた。
「この後に及んでもそんな強気でいられるのかな?お姉ちゃん」
その獣鬼たちの先頭に『刈り上げ君』が立っていた。
「あたしの可愛い子リスちゃん出ておいで」
『激辛』がささやくと本当にかわいい手のひらサイズの子リスが『激辛』の頭の中から飛び出して「ちょこん」と乗っかった。
なんかわからないけど獣鬼どもは「ケタケタ」と笑い始めていた。
「ローズアネキ、いっくら何でも冗談がすぎるっすよ、そんな小動物にこの数の【地神】たちを倒せるとでも本気で思っているんすか?
『激辛』の背後には身体中を赤紫色に変色させて皮膚がただれて今にも倒れそうな少女がふらつきながら『激辛』の背中にかろうじてもたれかかるようにして立っていた。
「あれ、やるから、みんなをアレから守って」
ナッツは何故か私に言った。私はその時にすべてを思い出していた。
私がやるべきことは既に決まっていたんだ。
アレはほんの短い期間、とは言っても200年を夕に超える長い日々を共に歩き続けた友人、その彼女の名前は伊良衣良。だからあの時何故私が助かったのか?そして何故彼女が私の中に入ってくれたか覚えている。
その瞬間、『激辛』の頭にのった子リスが強い光を全方向に照らしていた。
「ふん、何事かと思えばただのこけおどしすか?姉さん」
そう言った、『刈り上げ君』の後ろの獣鬼たちがすべて砂の城のように崩れ落ちていた。
「これは一体、何故?」
戸惑う彼に『激辛』は冷たく言い放った。
「ケトルじいさん、いい加減下手な猿芝居はやめなよ、プリンター用紙に念写している最中に思い出したんだよ、あの人工惑星での『shino』さんの言葉の意味を」
その途端にニセ『刈り上げ君』も砂の城のように崩れ去っていた。
「じゃあ本物の『刈り上げ君』は今どこにいるの?」
私は『激辛』に問いかけた。
「彼女はいつも志乃と行動を共にしているはずだよ、その君たちが言うところの『激辛獣鬼』とあたしがいつも行動を共にしているようにね、つまりはノーパンで人の顔に大気圏突入して来た馬鹿奈の中だよ」

【『刈り上げ君』は未来の私に託します、迷わずに東北の海に向かって】『刈り上げ君』も取り囲んで彼女の膣をつらぬいてはらわたを喰らっていた獣鬼の中から姿を消した。

私は言っている意味がさっぱりわからなかった。
「それよりも早くここを脱出しないとこの最深深層地下層階は全壊するよ!」

うん、やっぱりわかったようなわからないような。
「シイ、もう頭はスッキリしているよね?みんなをまとめて『チャイコ』に飛ばして」と『激辛』
幾ら何でも酷すぎないか?
「ならば俺も協力しようか?」と『激辛』の頭の上に乗った子リスちゃん、いやいや、いくら何でも冗談がすぎるでしょ?
そう思った時にはすでに『激辛』の頭の上の子リスちゃんは体長が5メートル越えの獣鬼に変化してみんなを抱き抱えていつの間にか『チャイコ天津門』の前に立っていた。

馬鹿奈「何このあたしの痴女扱いは?」

『激辛』「いや、実際に痴女だったし」

アダルト版ハルサメとナッツ 33 火星の野望10
  終

馬鹿奈「そんなことないですよぉ〜」

『激辛』「ほー、本当にそう言い切れるのかなぁ?」

アダルト版ハルサメとナッツ 34 火星の野望11 にちゅぢゅく!

伊良衣良と『激辛』2、3より

「しっかりしろよ!ルシファー、これがお前の限界か?」
かつては神に逆らい無限地獄に送り込まれた女、その名前すら思い出せなくなっていた。
「あ、あ〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!・・・・・」
自分の叫び声を他人事のように聞きながらあたしの顔に影が落ちて来るのがわかった。3つの太陽の高さから斜め左のようだ。今の太陽の向きからして少し右寄りか?
「わーどいてどいてぇ」とそんなような事を甘ったるい声の主が叫んでいたがこの状況で退けるわけがないだろ、ボケ!と心の中で叫んでいる自分がいた。何故はわからないが少しだけ、冷静さを取り戻して来ているような気がした。だがそれもほんの束の間私の顔に大きく厚く柔らかい肉感のあるものが命中して乗っかっていた。
「だからどいてって言ったのにぃ〜」って甘ったれた声で言われても頭と腰を2匹の獣鬼に身体を抑え込まれて退けようがないし、スカートらしきもので周りは見えなくなっている。
まあ遠赤外線からレーダー周波数まで対応しているこの人造眼球のおかげで何をしているか丸わかりなんだけど、何なのこの生々しくも柔らかい肉感は?
あたしの両頬に当たっているのは若い女の太ももそして私の鼻先に食い込んでいるこの感触は?まさかのオ〇〇コのワレメちゃん?さっきから謎の液体をぴゅーぴゅーと噴き出しているんですが?
「こら〜!てめーパンツくらい履け!」
あたしは思わず大声で叫んでいた。と同時に生暖かいサラサラの液体が口の中に流れ込んできてあたしはそれを思わず飲み込んでしまっっていた。ほろ苦いが意外と甘くて美味な味だと思っていたらまたしても大量に流れ込んできてそれも飲み込んでしまっていた。
「だってぇ、大気圏突入の時に燃え尽きちゃったしぃ」と甘ったれた声。
そんなわけあるか!大気圏突入の際に着ている服より先にパンツが燃え尽きるなんて聞いたこともないわ。
体が燃え尽きずにハードランディングなんてあり得んわ!
それよりてめーは今自分が置かれている立場てえのがわかっているのか?
「ふん生きの良いうまそうな餌が転がって来たぜ」「お前はオ〇〇コにたっぷりと種子を打ち込んでやれ、俺はこのおちょぼ口が裂けるほどデカいのを口にねじ込んでたっぷりと精液をぶち込んでやる」2匹の獣鬼の声が聞こえた。
やれやれこの馬鹿な娘のおかげで一息つけそうな気がしたが 
「おね〜さん加世ねえみたい、なんで花奈のあだ名知っているの?」
彼女はそう言うとあたしの足元の獣鬼に足を引っ張られて速攻であの陰茎を膣穴に挿しこまれて身体中を揺さぶられるほど突きまくられていた。
「いやぁ!いやぁぁ〜‼︎い、い、いやぁ〜」泣き叫ぶ彼女の声を聞きながら彼女の膣内に撃ち込まれる『ドク!ドク!ドク!ドク!ドク!』という強い射精の振動が彼女の背中を通じてあたしの体に伝わって来て「あ、あー!あ〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!・・・・」という叫び声が頭に響いていた。
どうやら本当に口にも捩じ込まれてまともに喋れなくなったようだ。しかしあたしはこの『馬鹿奈』とやらと直接会話していたことに今更ながら気がついていた。

「俺にもやらせろ」と言って割り込んできたもう1匹の獣鬼があたしの膣穴にクソデカい陰茎を深く挿し込んできて激しく腰を振り始めていた。
「いや、いやぁ!いやぁぁ〜‼︎いた〜い!お腹が〜!胸が〜!裂けそう!やめてぇーお願い」
あたしをつらぬいている獣鬼はあたしが暴れ回っている肉棒のせいで激痛の絶頂に達していると勘違いしているようだったが実際あたしが感じている痛みは膣がずりむける痛みよりもあたしの上に乗せられて犯されている女の身体があたしの身体と擦れ合ってただでさえ放射線で焼けただれている皮膚が破れてむき出しになっている内臓が破れて激痛という言葉も生やさしいほど痛くてのけぞり回っていたがこいつらときたらお構いなしにふたりをさらに激しく陵辱していた。
「なるほどだぉ〜、放射性生物を仕込まれて、それに操られるがままに心を犯され、操られていたんだね、でもここまできちゃうともう手遅れだからぁ、今すぐに解放してあげるぉ」
女はそういうと奇妙な念波を放出し始めていた。
あたし達を中心にして青白い光の球がここら一帯、おそらくは数十キロメートルにわたって広がってその中にあるものを全て燃やし尽くす、という言葉さえ生やさしいと感じるほどの熱量で蒸発させていた。
救急車や消防車そしてパトカーの音と共に非常警報が遠くから鳴り響き始めていた。

「あと数分で北夕鮮の弾道ミサイルが着弾予定、塩留ブロックの住民は直ちに頑丈な建物か地下に避難してください、それが不可能な方はしゃがんで丸まって頭を抱えてください」
どう考えてもこれはミサイル攻撃なんかじゃないしここらの住民は全滅だろう。
しかもこんな方法で身を守れるはずもなくあの星の『ジポン』とヤっていることは変わらないな。
「え〜?、みんな1人残らず復元したよ?」
サラリとその女は言ってのけた。
「ただ服までは復元できなかったからみんな丸裸だぉ〜」と女。
「だからしゃがみこんで丸くなるのは正解だぉ〜、だってオッ〇〇もオ〇〇コもオチ〇チ〇も隠せるしぃ」
「このばかやろー!」あたしは大声で叫んでいた。

  

「でもどうしてあたしたちも街の人たちももう服を着ているんだ?しかも男女関係なくミニスカートのセーラー服ってどんなトランスジェンダーな世界観なんだよ!」
あたしは思わず叫んでいた。しかも素肌に直接触れるゴワゴワ感、絶対に下着を着ないで直にセーラー服だけを着ている気がする。
『うん、肉体の再生は最重要だからナノセコンドレベルでやっちゃうけど、え〜と遺伝子情報とか調べるのはめんどくさいしぃ、時間がやたらとかかるから花奈と同じDNAを使って再生しちゃったよぉ〜』
どおりでさっきから胸が重くて肩が凝ると思っていたらそう言う事だったんだ。
「っておい、あたしも sae-Coさんもこの街中お前みたいなアホヅラ揃いになっているじゃねぇか?あたしの元の体を返しやがれ!」
あたしは大声で怒鳴ってしまった。
『だいじょぉぶだぉー、そのうちに自分を思い出して元の身体に戻っていくからぁ』
「なんかあんたさっきからやばそうなセリフは全部テレパシーでふたりだけに特定して送ってくるけどまさか・・・」
『時間がかかっちゃうんだぉ、ひとによるけどぉ〜』
「何時間くらい?」
あたしは長めに時間を想定して言った。馬鹿奈の返事にガッカリしないための自己防衛だ。
『う〜ん短い人で5、60年、長い人だと300年はかかるかもぉ〜、予想だけど」
ははは、あたしは馬鹿奈の馬鹿さ加減を少々
みくびっていたようだ。
「まさかこれほどまでとはな」
あたしは思わず危ないパクリセリフを口にしていた。

「どっか休む場所とかないかな?お茶してのんびりしたいわ」
思わず言ってしまってからハッと気がついたあたしがいる。
『お茶って何?のんびりしたいって、あたしまるで女子中学生みたいじゃない』
『みたいじゃなくてそのものなんだぉ、あたしたちは5〜6才くらいまでには与えられた食品に含まれている薬物のせいで2時成長ホルモンが過剰に分泌されて大人並みの女性になっているんだけどぉ〜、副作用で中学生レベルまでくらいまでしか頭の中が育たないんだぉ』
自分のその甘ったれた口調をその薬品のせいにするな!と言いたかったが今は『グッと』こらえる事にした。

「うー、ほんとぉ〜にタイムトラベルごときで迷子になるとは思わなかったんだぉ」
花奈はそう言うと空を見上げて大きなため息をついた。3つの大きな太陽が左手の低い位置で燦然(さんぜん)と輝いている反対側に色違いの木星に土星の塔な巨大な輪っかをかぶせた気色悪い、クソでかい星の目ん玉がこっちを睨みつけているような気がした。
「ねえ、『激辛』たん、ここは本当に一体どこなんだぉ」花奈は憔悴(しょうすい)しきった表情でいった。
「だから人の名前を形容詞みたいに勝手につけないで!あたしには『ローズ』って言う『かなえ』につけてもらった名前があるんだから」
と言いながら馬鹿奈を見るとsae-Coさんの肩を支えている側の手とは別の手で自分の胸を揉みしだき始めた。
やっぱりこの『馬鹿奈』と言う女は桁外れな馬鹿の上に淫乱な痴女かもしれないと思った。
「ねえ、あたしさっきあの毛むくじゃらの獣みたいな『獣鬼』とかいう連中に何度も何度も何度も敏感な穴に太くて硬くて熱い肉棒をねじ込まれて何度も胎の中に機関銃の弾丸のようなネトっとした液体を撃ち込まれながら、その間に胸や腕の肉を奴らに喰われて腹が無性に減ってくたくたなんだけど、あたしにあんたの肉を喰らわせろよ」
自分でも何を言っているのかよくわからなかった。とんでもないことを口走ってしまっているのは急に青ざめ出したsae-Coさんの表情を見ればすぐにわかった。
「はぁ~」と馬鹿奈は深くため息をつくと少し、いやかなり甘ったるい言葉で言った。
「いいよぉ~、でもこんなところでそれやったらおまわりさんとか兵隊さんたちが来て見つかったら猥褻物陳列罪(わいせつぶつちんれつざい)で捕まっちゃうからなぁ」
とやはり意味不明な事を言い出した。
「だって、一回着ている服ごと食べられたら2杯目以降は素っ裸だよぉ〜?」
花奈はマジ顔で言った。
確かにそうだけど?それが何か問題でも?
「ちょっとあなたたち自分が何を言っているのかわかっていっているの?『ローズ』さん、あなたはさっきの獣鬼たちによる獣姦で身体も心も獣鬼化しているの!若い女性のやわらかな肉を喰いたくなる衝動も獣鬼化の表れのひとつなの!それから『馬鹿奈』さん、あなたもそんな彼女に喰らわれるということは牙や唾液に含まれる種子を自分の体の中に取り込まれて・・・」
そう言いかけてsae-Coと言う女は再び自分の頭を抱え込んでいた。
「確か『馬鹿奈』さん、あなたも2匹の獣鬼に肉を喰らわれながら膣(ちつ)内に直接何回も精液を大量に射精をされた上に口からも消化器系にたっぷりとあのおぞましい精液を撃ち込まれていたわね、どうしてあなたは獣鬼化していないの?」と sae-Coさん、言い方が直球すぎます!それが科学者のサガなのですか?
しかし、つぶやいているsae-Coさんを無視するかのように花奈は周囲を見回して言った。
「まだ空襲警報は解除されていないのかな?」
はぁ?空襲警報?なにそれ?とあたしは思った。自衛アラートなら知っているけど。
そういえば昔、あの白い大きな建物の中で裸で妹たちと暮らしていた時にそんなような音を聞いた記憶がある。
その直後黒光りする先が円錐状にとがった大きな飛翔物が天井を突き破って床に突き刺さっていたよね。あたしがいつの頃かも覚えていない記憶を回想していると sae-Coさんは驚いた表情であたしを見ていた。
「あなたたちよく無事で生きてこられたわね」
忘れてた、人の心の中を読み込んで勝手に通訳して近くの人に伝えちゃうはた迷惑な存在を、確か『志乃』とか言ったけ?
「不発弾だって聞きました」
あたしは愛とか言う女に聞いたセリフをそのまま言った。
「あ、あり得ない、あれは音速をはるかに超えた速さで落ちてくるから床に突き刺さった時点で先頭がつぶれて起爆装置とか関係なく起爆用のプルトニウムがメルトダウンしてすごい熱を発生させて詰まっていた・・・」
sae-Coさんはその後も何やらブツブツ言っていたが放っておく事にした。

まだみんな加奈の格好をしたセーラー服たちがしゃがみ込んで両手で後頭部を庇っていた。
みんな酷いいじめに遭ったいじめられっ子みたいなポーズがとっている。やはり何回見回しても異様な光景だ。しかしそれがここでも国からのメッセージなのかもしれない。
『いじめられる側に問題がある、国に頼らず自己防衛しろ』
なんかてめーら政府で戦争を始めておいてなんて言い分なんだと思った。あのなんとかカードだって同じだ、結局は重要な個人情報が犯罪組織に抜かれまくって犯罪組織パラダイスになってもあいつらは知らぬ存ぜぬだった。
おっといけない話が逸れてしまった。
空襲警報だったな?
やっぱりあたしには無数のステルス爆撃機が侵入してきてそこらじゅう一帯を高熱量ブラスター弾で焼き尽くすイメージしか浮かんでこなかった。そうなったらうずくまってなんかいないで走って逃げるより生き延びる方法はないと思うが。

確かあたしのかすかな記憶では太平洋戦争が終わるに近づいた頃『ヨネスケ合衆国』が『ジポン帝国』を最終的に叩きのめすためにBe-23という大型の爆撃機を投入して主要都市部を空爆して燃え尽きさせるために使った兵器、それは爆発力こそは弱いが発熱量は大きいので木造建築が大半を占めていた『ジポン』の家屋には非常に有効で大量殺戮には有効な兵器といえた。確かその名前は『焼夷弾』
西暦1920年以前のそんなカビの生えた兵器の前ですら2020年代の政府が推奨する『自衛アラーム』が発動した時の避難法じゃなんの気休めにもならないのは目に見えている。
「昔は木造建築という燃料そのもので街が形成されていたが今は鉄筋コンクリートのビルばかりだから問題ない、だからその指摘は当たらない」
そう呑気な『ジポン』の政権を握った政治家たちは嘯(うそぶ)いていたが実際にはそんな甘い考えは通用しなかった。例えばラッシュアワーで車道が渋滞していて車の列が連なっていて、歩道にも歩く人がごった返していたとしたら?
そんな中にその『焼夷弾』をさらに進化させた熱量と爆風を持つ弾頭を装着したミサイルが襲ったら?それが『高熱量ブラスター弾』だった。
車道を走る車は全て搭載されたガソリンを燃料として次々と爆発、炎上して火の海になる、地面が見えないほど混み合った歩道を歩く人々に燃え盛る自動車が突っ込んで人々を燃料として燃やし、さらに燃えながらビルの中に突っ込、そのビルの中も可燃物でいっぱいだ、灼熱の熱量はビルの中のものを燃やし始める。
地下に逃げ延びられた者たちはどうだろうか?
防火シャッターが閉じるのが間に合えば良いが間に合わなければ猛火の上昇気流によって地下の空気、酸素はほとんど地上に吸い上げられて奪われる、中の人間が窒息死するのは免れないだろう。
万が一防火シャッターが早くしまったとすればそれは地下に逃げられた人々の人数がほとんどいないことを意味する。
むしろ過去の東京大空襲や名古屋などの『焼夷弾』による空襲よりも悲惨な結末を招く。
「だからこそ更なる軍備増強が必要だ」
とタカ派は言っていた。
しかしその考えも間違っていた。
「相手が攻撃してくる前に敵基地の先制攻撃による防衛」、つまりやられる前にやり返せという考え自体が間違っていた。
『ジポン』は弾道ミサイルばかり気にして『正体不明のステルス機』や『潜水艦』からの巡航ミサイルからの攻撃も考える必要が出てきた。
要するにひとつ疑えばふたつ、ふたつ疑えばみっつと疑う対象が増えてしまうことを『ジポン』の政権や防衛隊は想定していなかった。
例えばさっきの『焼夷弾の進化系である高熱量ブラスター弾』を弾頭につけた巡航ミサイルが日本近海の潜水艦やステルス爆撃機から4大都市に何十発も発射された、当然攻撃してきたそれらステルス爆撃機も潜水艦も国籍不明だ。宣戦布告もしない侵略者が馬鹿正直に『私たちは何々国の〇〇軍でーす』と名乗るはずがない。
そいつらは『ローレン』かもしれないし『チャイコ』かもしれない、『北夕鮮』かもしれないし思いもかけない、国でさえない存在かもしれない。
しかしその時『ジポン』政権と防衛隊はSNS上に流れたデマ情報と強い思い込みで攻撃してきた敵の存在を『チャイコ』と決めつけて巡航ミサイルと弾道ミサイル、つまり核弾頭付きのICBMを『チャイコ』に対して撃ち込んでいた。
身に覚えのもないのに攻撃された『チャイコ』は当然報復攻撃に出た。
『ジポン』は敵対条項がとっくの昔に無効になっていると信じ込んでいた。
「しかし『チャイコ』にとってはまだ終わったことじゃなかったんだぉねぇ~」
あたしの心を読んだのか花奈が口を挟んできた。
「要はいじめた(侵略、虐殺した)側はすっかり忘れていたどころか、守るためだとか、事実無根のデマだと言い張って歴史さえ捻じ曲げて、過去の過ち、つうかほとんど犯罪だったがそれを正当化して『むしろ〇〇が悪い』と侮辱していた」
「だけど当然いじめられた(侵略された、虐殺された)方はちゃ〜んと覚えているんだよねぇ」と花奈。
「そう、だからこそ『チャイコ』はいまだに『ジポン』に対して不信感を抱いている、だからこそ過去の繰り返しを嫌っていつ攻めてこられてもいいように軍備増強にいちばん力を入れている、それは『北夕鮮』や『監国』も同じかもしれない」と言ってからさらにあたしは続けて言った。
「確かにその潜水艦もステルス爆撃機も『チャイコ』のものだったかもしれない、でもそれは『チャイコ』の軍事産業企業から第三国が買い取った別の国の所有物だったのかそれとも世界を股にかけた巨大軍事産業が偽装したモノだったかもしれなかった」
あたしはさらに続けた。
「そこで何故か『ヨネスケ合衆国』が『ジポン』に対して同盟国として軍事協力を要請してきた」
「その話はとても不自然な流れだぉ~、『ジポン』に軍事支援を申し出てくるならともかく、攻撃もされていない『ヨネスケ合衆国』が軍事協力を求めてきたなんて」と花奈。
「理由はこうだった、『チャイコ』が『ジポン』を占領下に置いて我が国『ヨネスケ合衆国』を攻めて来る、だから『ヨネスケ合衆国』の同盟国である『ジポン』は共に『チャイコ』の陰謀を食い止めなければならない、経済的に頭角を突出させて来た『チャイコ』を叩くための見えすいた嘘だったが『ジポン』は『ヨネスケ合衆国』に逆らえなかった、『チャイコ』の裏には『ローレン』がついている、と『ジポン』の政権やマスコミに訴え不安と恐怖を煽(あお)った」
「そう、それははやい話が『ローレン』と『ヨネスケ合衆国』が裏で手を組んで両国を戦場にして過剰生産をした兵器や武器、弾薬を消費する計画だったんだ」と私は苦虫を潰す思いで言った。
「でもそんなことを何故?」と花奈?
「わからないかな?『ジポン』も含めてこの2国は軍事産業なくして存在し得ない国になっていたんだ」
しかしあたしはどうしてそんな事を知っているのだろうか?
「それはこの星が歩んできた歴史そのものです」
突然にsae-Coさんが口を挟んだ。
「何故外来種のあなたがその歴史を知っているのかは分かりかねますがその後『ジポン』と『チャイコ』が全面戦争に突入して双方の人口は『ジポン』が1億人から数百万人と『チャイコ』が3億人から数千万人にまで落ち込みました」
「核兵器を封印してもですか?」
あたしは尋ねた。
「ブッダ」と即答が返ってきた。
なんか『イエス』の誤訳っぽかったがそこはスルーすることにして「あたしたちがいる場所だったこの場所かどこなのか?」を尋ねてみた。
「かつての『ジポン』だった土地です」
あっさりとsae-Coさは答えてくれた。
「どうして?ここはかつてここで大きな戦争が起きたとは思えないほど復活している、それでもこの国はここまで人口が減ってしまっていた、理由は?」
「封印されていたはずの核兵器、それと核兵器よりも恐ろしい兵器が実際には使われてしまったからです」
「何故?それは国際法違反なのでは?」
私は疑念を抱かずにはいられなかった。
「その時になって最初に仕掛けてきたのがどこの国か分かったのかなぁ」
花奈が勝手に口を挟んできた。
「はい、戦争自体は2年半ほど続きましたが『チャイコ』は『ジポン』に対して最初に4大都市に行われたような悪質な攻撃はしてきませんでした、そういった意味では『ジポン』の報復攻撃の方が悪質と言えましたがその時になってようやく愚かな『ジポン』政権も防衛隊も「最初に発生した『ブラスター弾』による4大都市への集中攻撃に疑問を持ち始めていました」
sae-Coさんはそう言ってから少し間を置いて続けて言った。
そこ突然にレーダーにやっと入る領域にICBMらしき影が3次元レーダーによって捕捉されました。その速度、予測コースから計算して5分後に4大都市に着弾する恐るべき予想結果が発表されました。それからJ アラームが発令されましたがすでに時遅しでした。
「あんな状況でどうやって核融合爆弾が放つ強烈な熱量と爆風、そして全身をつらぬく中性子線を始めとする放射線からどうやって身を守る気なんだろうと思っていた、当然だけど『しゃがみ込んで頭を両手で抱える』程度では何ともならず、彼らの身体は一瞬にして灰と化していた。なんとか地下に潜り込んで一安心と思っていた人々も地下2、3階程度のコンクリート壁ごときではなんともならず圧倒的な爆発エネルギーで粉砕されていた、辛うじてコンクリートブロックの隙間に入り込んで生き延びた人々も猛烈なエネルギーを持つ放射線につらぬかれてほんの数分の命しか残されていなかった。
特に中性子線は無機質なコンクリートや鉄筋を楽々と貫通させて人体の細胞のみを破壊した。
速い話が『ジポン』政府が推奨していたあの避難方法はなんの役にも立たなかったどころか彼ら国民を地獄に叩き込んだにすぎなかった。
核兵器には何の抑止力もなかったの、それは高く積み上げた砂の城と何ら変わりがなかった」
悔しそうに言ったsae-Coさんだったがまだ続きがあるようだった。
「それが地上のどんな強固な建造物でさえ『砂の城』に変えてしまう巨大口径高エネルギー粒子砲だね」
花奈のセリフが遠からず近からずなのはsae-Coさんの顔色を見れば一目瞭然だった。

ここから先は

3,712字
まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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