金魚を飼育してわかってきたこと


2023/10/25の午前中の様子

私は金魚を自分で飼育し始めて、6年になります。

きっかけは、2017年に夫とまだ付き合ってた頃に
遠距離だったので追いかけて、大阪から福島県へ引っ越し。
それでも週末だけ会えるという状況で、日常は退屈で、半年くらい働いた職場で仲良くなった同僚の方が金魚を飼ってて、私も金魚のお世話をすることで、少しは一人でも楽しめるかと思ったのと
子供の頃、父親が飼い始めて、金魚をよく見てた記憶が、懐かしく思い出され、その父が11月に逝去したのもあり、自分でお世話して飼うのは初めてでしたが、チャレンジのつもりで始めました。

初めての金魚は、以下の更紗琉金としてホームセンターで売ってた仔2匹

下がポニョ、上がそうすけ
並んで仲良く可愛かった

最初は水槽セットで売ってた小さい水槽で飼い始め、狭そうに見えたので、写真の大きめの水槽に変えたのですが、そこから良くない方へいってしまいました。

まだ飼育の知識が無く、金魚は簡単に飼えるものと思ってたので、水替えや餌は、ネットで調べたりしてそれなりに出来てたのですが、水槽を変える際のことはあまり調べてなくて、元の飼育水も入れてた石ももちろんろ過器も全部新しくして
それが良いのだろうと思ってたのですが、変える前から少し転覆気味のそうすけが、餌後すぐ浮くようになったりして、当時はそれだけでプチパニックで、「死んだらどうしよう」ってなってました。

それでネットで、助けるための方法を検索しまくって、目の前で状況を見ていない方に、すがるように助けを求めて、アドバイスいただいた通りにやったのですが、今思えば、その方に責任を押し付けて自分の責任から逃げてたのかもしれません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが。

6年飼ってる間、ほぼ専業主婦で一日中金魚たちを観れる状況ですので、そこから自分なりに気付いたことをここで書き記しておこうと思います。

転覆病は、餌の食べ過ぎが原因とネット情報で出てくることが多いですが、必ずしもそうではないなと最近思っています。
当時アドバイスくださった方も詳しくて、今でも感謝しているのですが、転覆する原理とか、原因は一つで無く、環境によるストレスとか、そういう原因を一つずつ除くためのアドバイス等も書かれてました。

そういうことも、うろ覚えですが今でも参考にしてて、我が家の仔たちでも色々試してきたのですが、本当にストレスだけで転覆になることがわかりました。

左が赤ちゃん、右が白ちゃん。

この写真の2匹は、昨年11月に縁ある方から頂いた仔たちですが、今居る4匹で60㎝水槽に一緒にしたのですが、体格の違いや雄の追いかけが凄くなったので、その都度別にしてきました。
やはり体の大きさは同じくらいが良いですね。もっと匹数が居れば違うのかもしれませんが。

左の赤ちゃんが、2ヶ月くらい経った頃、夕方突然浮きそうになってて、その時は、一番小さい仔なのに負けじと、口いっぱいに頬張ってたので餌をあげすぎたのかもと思いました。
なので、別水槽に移動してからも少なめにして育ててきました。
もう1匹の右側の白ちゃんも60㎝水槽を半分にセパレートして大きめの雄の仔と、同じ水槽に居たんですが、今年の8月に赤ちゃんと同じようになり、最初は赤ちゃんと同じ水槽に入れてみたのですが、一人の空間に慣れてきてたのか、赤ちゃんが逆に浮くようになって、「あー本当にストレスだけでも浮くんだ」ってわかりました。

今は写真の通り、それぞれ別の水槽に居ます。
移動してからは2匹とも、夜浮いたり浮かなかったり、その都度餌の量を調節して、どのくらいが良いか探る毎日です。

赤ちゃんを別水槽にする少し前から、水がグリーン気味になってて、ひどくならなければ栄養になって逆に良いかもと、そのまま夏を過ごしました。
白ちゃんの居た大きい水槽(今は雄のみ)も、赤ちゃんの別水槽もグリーンウォーターのままで水替えをしてもしても1週間後には濃くなるので、金魚たちの様子が見えず、夏の終わりにリセットしてみても、なかなかクリアが保てず、2回程リセットする羽目になりました。
たぶん通常冬にヒーターをしない場合は、このグリーンウォーターのままで餌を少なくして冬越しをした方が良いのだと思うのですが、我が家では歴代過保護に育てて来たため、ヒーターで冬を越すので、グリーンウォーターだと様子が見れないので、クリアな水の方が良いなと改めて思いました。

それというのも、白い仔を別水槽に移動してわかったのですが、腹びれや背びれがやられて少し欠けてたので、浮きが始まったのも、もしかしたら菌と戦ってたからじゃないかと今は思っています。

尾ぐされ病とかも金魚は多いのですが、経験上、金魚が元気で体力があれば、何も対処しなくても大事には至りません。

(2024/2/23追記始まり)
我が家では、グリーンウォーターより苔が食べられる方が良さそうです。
通常だと、勝手に水槽の壁に苔が付きますが、グリーンウォーターだとあまり付かないようです。
週一の水替えの時にそれを実感していて、通常は金魚の様子が観れるように前面だけ苔を落とし、あとはそのままにしておくと、金魚はそれをつついて日中良く泳ぎ回りますし、苔が程よく付くと水替えの時にあげたり、別の容器にこそげ取っておいて毎回餌の後に少し塊にしてあげると良く食べます。
今、白ちゃんのところだけ少しグリーンウォーターなのですが、こそげ取ってあげたくても薄くて、食べられるまでになってないので、水替えの時はあまりあげられなくて、催促されます。。
なので、我が家では苔は必須で、常に水槽のどこかに残るようにしています。
こうしておくと、人間と同じで消化を助けてくれて、実際、現時点ですが、転覆気味だった赤ちゃんも白ちゃんもフンが毎日確認されるようになってきたら、浮きが軽減されてるようで、赤ちゃんはここ数日、餌を食べても浮きがなくずっと自由に楽しそうに泳いでいます。

2024/2/23午前中の様子

油断は出来ませんし、こうなるまでにも期間が必要ですが、立春を迎えてから餌を少し増やしたのも良かったのかもしれません。
餌が少ないと体の生長の方に吸収されて、フンも出にくいのではないかと思っています。
あと体力も必要になるので、餌の量も重要です。
(追記終わり)

今年で丸5年のすーちゃん

この我が家で一番長生きしてる、すーちゃんは、背びれも尾びれもよくやられます。
昨年実は、夫の海外赴任があり、結果半年間でしたが、このすーちゃんと下の写真のふじこ(自家産で小さい時に名前を付けたのですが、雄でした)を預かってもらってたのですが、無事元気に再会できて、預かってくださった方には感謝しかありません。
そして、とても大きく育って、丈夫になった気もします。

雄なのにふじこ。すーちゃんの子ども
預ける直前のすーちゃんとふじこ

預けた時点で、ふじこは唯一3年生きてる自家産の仔で、小さい頃に一緒に入れてたヒメタニシが産んだ仔貝を丸飲みして食べようとしてて、噛みきれず吐き出した時に取ろうとしても絶対にまた口に入れて食べ切った仔だけにめっちゃ滋養がついて丈夫になったのかもしれません。

すーちゃんは、今年からボックス病になってしまって、ヒレや鱗もボロボロで目もやられてきて、いつどうなってもおかしくないと思うのですが、毎朝フンがたくさんあるし、めちゃ食べるし元気です。
あと、壁や床や石もつついて日中もよく泳ぎます。

とにかく金魚は、小さい時から元気な仔は長生きできるというのが実感です。
当たり前かもしれませんが、小さい頃から餌以外で、苔や餌を探してあまり泳がない仔は、どこかの段階で調子を崩すことが多いです。

転覆病のことに戻りますが、現時点で私なりに思ってることは、浮いてしまう前に、フンや雌なら卵が出てないという症状が起きてるのではと思います。

白ちゃんも赤ちゃんも雌で産卵も何度かして自分たちで食べてしまいます。食べることに関してはこの仔たちは大丈夫でしたが、夏はあまり産んでいなかったので、卵詰まりもあったかもしれませんし、雌は産まない場合、自分の体に取り込むようですから、そこで体力を使ってるのではないかと思っています。
ちなみにすーちゃんも雌ですが、飼い始めの一年目のみ産卵がありましたが、それ以降は1匹で過ごしてる期間が長いので産卵はしてませんが、卵は出来るようなので上手に体に取り込んでるのだと思います。じっとしてる時間もありますから。

フンが見当たらない場合、それが餌の食べ過ぎの場合もあれば、何らかのストレスの場合もあると思います。あと暖かい時期(冬以外)の餌が少ないのも良くないと思います。
これも実際に経験があって、元気なすーちゃんがフラフラ泳いだ時がありまして、それは、冬の間少なめの餌で過ごせてたので、まだ少し寒さがあった春先にもそのまま少なめにしてた頃です。
最初はなんで?と思いましたが、体力の限界がきてたのでしょう。徐々に多くしていったら回復しました。
他にも、留守をした後のフン状況を見ると、餌が少ないことで、体力栄養を蓄えようとあまりフンをしなくなってるように感じます。

また、白ちゃんのように病気や菌と戦ってるのに、消化に体力が奪われてたのかもしれませんし。
あと、まだよくわかりませんが、グリーンウォーターの状況では、夏であろうと餌は少なめでもいいかもしれないとも思いました。

ストレスに関しては、色々あると思いますが、我が家の赤ちゃんは、一番小さいので、たぶん他の仔より餌が食べれない取られるストレスもあったのではと思います。白ちゃんと再度一緒にしてみた時に思いました。

でも、とにかくちゃんとフンが出てる間は大丈夫だと思います。それはすーちゃんが証明してくれてます。

そう思うと人間も同じで、よく食べて動いて排泄してっていうのが、生き物として元気に生きることになるんだと思います。
そうやって、私自身もウンチが出てない日は調子が悪いんだなと気をつけるようになりました。

現時点で私が経験してきて最近気付いたことをシェアしておこうと思います。
また何かしら気付いたら、記事を更新したいと思います。
金魚飼育で悩んだ時の一助になれば幸いです。

(2024/2/23追記)最近もう一つ思った事
餌後に、良く口を水面に出してパクパクしてることがあると思いますが、これもフンを出そうとしている動作のようです。
それでフンが出れば通常の泳ぎに戻りますし、転覆気味だったとしても、少し楽に泳げるようになっています。
良く口パクパクするから転覆病になるという記事を見たりしますが、この動作はフンを出そうとしている行為だと思います。便秘気味なのかもしれません。
その時にフンが出ないというのが続くと転覆病になっていくんではないかと思います。
普段からフンをしてるか様子を見て、苔をあげたり、餌の量を調整してあげると良いのではないかと思います。
それと、口パクパクにしても他の動作(あくびのように口を大きく開けたり、後ろに進むように泳ぐのも何か調整してるみたい)にしても、金魚が自分自身でちゃんと調整しているようなので、様子を見て人間はサポート程度で、あとはその仔に任せて(放っておくのも大事)、なるべく規則正しく餌をあげたり、お世話をしてあげるだけで、楽しく生きていけるのだと思います。

本当に、生き物はそれぞれちゃんと生きていく術を知っているんだなと感心させられます。
そこに人間は本当の愛を与えてあげられたら良いですね。
(追記終わり)