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興国寺入城記

 子供の頃通った事のある根方街道、特に根古屋付近は薄暗かったような気がしましたが、全然違いました。
 開けています。
 もしかしたら「開いた」のかもしれません。城址整備のために。

どん突きも城址


 城址公園入り口に「東根古屋」というバス停があります。自分とは違って、お金にも時間にも余裕があって城址や公園に興味がある人が駅からバスが楽かもしれません。しかしその手の人って歩くのを苦にしない人かもしれません。最寄駅は原駅で大体徒歩30分位でしょうか。

右手に駐車場左手に富士山


 根方街道から緩やかな坂を登った先にビジターセンターのような空間があり(神社の境内といった方がいいか…実際神社の境内ですし)そこに公衆トイレも有りますが、多比登山口最寄りの公衆トイレと同じく仮設トイレです。この近辺にはこれしかなく(岡野公園にはトイレはありません)これが嫌ならば城址とどん突きになる原駅への道(興国寺通り)の途中にあるスーパーマーケットのトイレを借りるしかないようです。

ビジターセンターは神社


 さて、城址の感想です。比較のために横浜市内の小机城を用いますと、面積は大体同じくらいだが興国寺城の方が開けていて明るい。しかし探検は小机城の方が面白いといった感じでしょうか。城域を興国寺城の北側を新幹線が、小机城の東西をわけるように第三京浜国道が走るのはある意味共通点かな…まあ完璧な遺構だったら両方とも人に遍く知られているでしょう。

伝天守台址
葛城山・鷲頭山方向を見る
好きで行く磐梯の景色に似た光景


 興国寺城は城となる前に墳墓として利用されていたようで所々に横穴墓がみられます。

横穴墓と伐木のありさま


 気になると言えば、伐木の処置です。地方では伐木を丁寧に集めて保管するのを良く見ます。沼津でも同じで、特に浦方あたりでは獲れた魚を節にするために伐木で燻すようでそのためにきれいに保管するようですが、興国寺は適当に放置しています。また遺構の整備方針が定まっていないのか施設も貧弱なのが残念です。

興し春なにを想うか石ほとけ
よう候して、さらばじゃ!






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