見出し画像

【フェブラリーS2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※予想オッズは2/16 12時時点のものです。


・コース特徴

JRA唯一のダート・マイルコース。芝での区間が長く、強いスピード能力が求められるので芝要素のある馬の好走も多い。最初の直線の芝区間や、直線の長さも相まって外の方が有利な傾向。

・馬場状況

ただ、土曜の東京ダートは比較的内、前からでも来ている馬はそこそこいた。コースの特徴とあわせて内外前後フラットと見ていいか。

オメガギネス(3枠5番 想定一番人気3倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:大和田成

長所
レパードSやグリーンチャンネルCの走破タイムを見てもわかる通り、良馬場でも不良馬場でもスピードが求められる展開に非常に強い。今回は有力馬に差し、追い込みの戦法を取る馬が多い中で先行脚質なのも好感が持てる。勢いのまま突破するか。
短所
叩きだったとはいえ前走ウィリアムバローズに先着を許してこの人気なのが痛い。決して弱い馬ではないのだが、この勝利が重賞初勝利な馬、とだけあってトップクラスというわけでもない相手。一番人気に支持されるならば叩きでも勝っててほしいところだが…

ウィルソンテソーロ(7枠14番 想定二番人気4.1倍)

騎手:松山弘平 厩舎:小手川準

長所
交流重賞三連勝から一気にダート戦線のトップクラスを狙う位置まで来た。全く異なる適性が求められるチャンピオンズC、東京大賞典でいずれも最強格二頭には負けるものの二着を死守したのは素晴らしい。枠もいいところを貰ったため、最強格のいない今回は大チャンス。
短所
数週前の原Jの落馬を受けて松山Jに乗り替わったのが気がかり。差し、追い込みの得意な原Jからどちらかというと先行させるのが上手い松山Jへの乗り替わりは決してプラス材料とは言えず、仕掛けのタイミングが簡単ではない馬をどこまで上手にエスコートできるかが懸念。

レッドルゼル(7枠13番 想定三番人気8.1倍)

騎手:北村友一 厩舎:安田隆行

長所
昨年の二着馬。前走の武蔵野Sは長期休養明けかつテン乗りの横山典Jでも三着に好走。さらに出遅れのアクシデントがあってのこの結果なので、まだまだ力は衰えていないと感じさせる。実績はメンバー中でもトップクラス。安田隆行厩舎最後のG1、ここは本気仕上げだろう。
短所
川田騎手を用意できず、北村友Jで挑むのは少し不安。条件戦時代まではパートナーを組んでいた存在ではあるが、その後落馬してからはいまだに重賞を勝てておらず苦戦中。騎乗もやや消極的になった印象を受ける。殻を破れるか。

ドゥラエレーデ(2枠4番 想定四番人気8.8倍)

騎手:B.ムルザバエフ 厩舎:池添学

長所
ウィルソンテソーロと同様に、チャンピオンズ、東大と二戦連続で三着に好走しているのは好感が持てる。そのうえ、こちらは継続騎乗なのが良い。タフな先行勝負になれば2000mを走った経験が効いてくる。粘り込みに期待だ。
短所
芝でのG1勝ち経験があるとはいえそのホープフルSは完全にノーカンでいいくらいの特殊条件。芝要素も求められるレースでなおかつ初の1600m、ということでスピードに対応できるかどうかが懸念。

キングズソード(6枠11番 想定五番人気13.1倍)

騎手:岩田望来 厩舎:寺島良

長所
JBCクラシックでテーオーケインズ、メイショウハリオ、ノットゥルノに圧勝しているのにこの人気は軽視され過ぎと思う。東京大賞典でもそこまで話されておらず、阿蘇Sもかなり速い馬場での勝利だったため1600mのG1でも戦える力は間違いなくあると思う。
短所
JBCクラシックの勝利はモレイラJの好騎乗によるものが大きかったところは否めないかもしれない。岩田望Jも順調に勝利を重ねているリーディング上位ジョッキーではあるが、大舞台での勝負勘に関してはまだ浅い部分がある。軽視するならそのあたり。

ガイアフォース(4枠7番 想定六番人気14.5倍)

騎手:長岡禎仁 厩舎:杉山晴紀

長所
天皇賞秋で果敢に先行して五着、安田記念で強豪マイラー相手に四着とスピード能力は間違いなく今回のメンバー中一番。血統的にもバリバリの芝血統、というわけではなく、ダートもこなせそうな構成なのは好感。不自然だったチャレンジC出走もここに照準を合わせた叩きだったと思えば。
短所
とはいっても大舞台で目にすることの少ない長岡J騎乗で想定の時点でこれだけ人気しているのは流石に危険だと思う。いくらメンバーが手薄とはいえ近4走に馬券内すらない馬であることを忘れてはならない。ダートが待ったく合わない可能性も考慮したい。

イグナイター(1枠1番 想定七番人気22.7倍)

騎手:西村淳也 厩舎:新子雅史

長所
JBCスプリントでは中央ダートスプリント最強格のリメイクに対して完勝する怪物っぷり。ここにきてもう一段階覚醒した感がある。南部杯ではレモンポップには大差をつけられてしまったが、それでもタガノビューティー、カフェファラオといったダートマイル巧者に先着しているあたり適性は間違いなくある。地方の誇りを見せつけてほしい。
短所
コース的に相性の悪い最内枠に入ってしまった。脚質的にそこまでマイナスにはならなさそうだが、他の枠に比べて多少工夫が求められるのには違いない。西村淳Jがどう捌くか。

セキフウ(4枠8番 想定八番人気26.7倍)

騎手:武豊 厩舎:武幸四郎

長所
近走を見ると1400mはやや短くなったか。1600mが今の自身のベストディスタンスのように感じる。ユニコーンSの二着があり、適性も最低限ある。他の差し馬以上に展開一つな馬ではあるが、無視されているときに突っ込んでくる馬ではあるので警戒は必要。差しのタイミングが完璧な武Jなら尚更だ。
短所
良績が渋った馬場の時に集中しており、良馬場では少し厳しそうな感じがある。近三走も惜しい負けではなくしっかりとした負けで、人気薄激走属性を持っているとはいえ買いづらいのは確か。

ドンフランキー(8枠15番 想定九番人気26.7倍)

騎手:池添謙一 厩舎:斉藤崇史

長所
1200m戦で勢いよくハナを取れる馬なので、まず間違いなく逃げることができそうなのはプラス。ダートの1600mは初の距離ではあるが、スピード能力はかなり高いため展開次第ではそのままごまかせそうな気も。距離延長ローテはあまり成績が良くない、という情報も広まっている為まず間違いなく人気はしない。狙い目。
短所
自分の守備範囲よりも短い距離で大外枠、というのは少し不安。距離が持つかどうかギリギリの馬ではあるので、枠の影響でスタミナを余分に使ってしまいそうなところは怖い。

タガノビューティー(5枠10番 想定十番人気27.6倍)

騎手:石橋脩 厩舎:西園正都

長所
東京ダートマイルの経験はメンバー中ナンバーワン。前走は完全に距離が短くスピード負けした印象で、適性が1600mの方へ近づいていっている印象を受ける。テン乗りや乗り替わりの馬も多い中で、ずっとコンビを組み続けているのは評価したい。ようやく掴んだ出走権、覚醒の時は来るか。
短所
同系のレッドルゼル、ウィルソンテソーロ、アルファマムが外にいるため被されないかが不安。中途半端な枠で詰まってしまって不完全燃焼、というリスクは上三頭より大きくなりそうなことには注意したい。

ミックファイア(2枠3番 想定十一番人気31倍)

騎手:矢野孝之 騎手:渡辺和雄

長所
無敗の南関東三冠馬。三冠のいずれも時計の出る馬場での勝利で、スピードが強く求められるこのコースで強く出られそう。前走の東京大賞典はかなりタフさが求められる馬場だったため度外視は可能。地方より中央の馬場が合うなんてこともあるかもしれない。
短所
ダートクラシック路線を使ってきた馬たちのその後があまり振るわないのが引っかかる。時計は速いモノを持っているとはいえ、戦ってきた相手がそこまで強くなかったからこそ勝てた、という可能性が現段階で払拭できない以上、この人気になるのも頷ける。

ペプチドナイル(5枠9番 想定十二番人気31.5倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:武英智

長所
藤岡佑Jと手が合っていそう。前走は悪くない競馬だったものの「速い馬場での1800m」というのが堪えてスタミナ切れに繋がったか。こちらも初の1600m戦ではあるが、弟のハセドンが東京ダートマイルで好走しているため適性が全くないわけではなさそう。
短所
あまりテンが速くなく、1600mという舞台になるとスピードに乗り切れず中団の競馬になってしまわないか不安。逃げにこだわらず、先団でも勝負できるタイプではあるが、流石に中団まで行ってしまうと怖い。後ろ取りなポジションが多い藤岡佑Jなこともあり、慎重に考えたい。

シャンパンカラー(1枠2番 想定十三番人気44.7倍)

騎手:内田博幸 厩舎:田中剛

長所
芝の東京マイル勝ち馬はダートマイルでも輝く傾向があるので、その点では見逃せない一頭。そのうえ、NHKマイル当日は稍重馬場だったため、ダートを走るパワーもしっかり搭載されていそうだ。
短所
初ダートで最内枠を引いてしまったのは痛い。砂をかぶって脆さが出てしまうリスクが増えた。長期休養明けでなおかつ実力にも疑問符がつくだけに、少なくとも展開の助けは必要になってきそうだ。

アルファマム(8枠16番 十四番人気50倍)

騎手:R.キング 厩舎:佐々木晶三

長所
こちらも初の1600mではあるが、霜月Sの走破タイムと差しの脚質を考えるうえで被せてくる馬のいない大外馬番は好都合。スピードタイプの馬に乗ると強いキングJに乗り替わってどこまで伸びるか。
短所
ドンフランキーと同じく、初の1600mで大外はスタミナ的に不安が残る。ハナを取ってしまえば内をスムーズに走行できるドンフランキーとは違って終始外を回りそうな脚質の為、影響はこちらの方が大きいかも。

カラテ(3枠6番 想定十五番人気66.3倍)

騎手:菅原明良 厩舎:辻野泰之

長所
東京芝マイル勝ち経験と、極悪不良馬場での勝ち経験の両方あるのは他の芝馬二頭にはない強み。父トゥザグローリーもゲンパチルシファーはじめ本来ダートに出る事の多い種牡馬。マッチしてもおかしくはない。
短所
ここ直近は適性距離が2000mにシフトしてきている感。マイル距離も一年半近く走っていないわけで、マイル向きのスピード能力がどこまで残っているかに疑問。

スピーディキック(6枠12番 想定16番人気102.8倍)

騎手:御神本訓史 厩舎:藤原智行

長所
昨年は六着と初の中央挑戦で目途の立つ走りはできた。以降は不振ではあるが、大井の砂変更がこの馬に影響を与えているのなら、近三走パッとしなかったのは納得がいく。こちらの砂質の方が合っているなら。
短所
とはいっても地力不足感は否めない。ラブラブパイロとタイム差無しはいくら砂質が合わなくても衰えた印象。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?