見出し画像

【エプソムC2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは6/8 11時時点のものです。


・コース特徴

G1が行われるコースの中でも一番内外、前後の差のないコースとして知られる。スタート直後から3コーナーまで直線が続き、その後緩やかなカーブを経て最後の直線に入る。最後の直線は長いため、直線での追い込みは効きやすいものの、そこまでの差はない。コース全体がなだらかなため、スピード勝負になりやすい点も抑えておきたい。

・馬場状況

開催も進み、内ラチ沿いはかなりぼこぼこ。一方でまだまだ時計の出る馬場で、スピード決着が得意な外差し馬が優位に立てる馬場と見る。

レーベンスティール(3枠6番 1番人気3.5倍)

騎手:C.ルメール 厩舎:田中博康

長所
非根幹競馬に強い適性を持つ馬。外枠だと露骨にパフォーマンスを落としてしまう馬なので、3枠という内目の枠を引けたのは大きい。好位を取って足を溜めることができる。意外にも今回が初めてのルメールJ騎乗。ここで満を持しての起用は、陣営としてもなんとかしたい、という気持ちの表れである。

短所
59kgの負担斤量、帰国してからの調子の悪さ、追いきり時のアクシデントなど不安要素も多数。また、この馬自体一番人気を裏切る事が多い馬で、期待通りの結果を残せないこともしばしば。一番人気で買うのはリスクの塊みたいな存在。

サイルーン(6枠11番 2番人気4.8倍)

騎手:岩田望来 厩舎:堀宣行

長所
ディープインパクト産駒らしい府中向きの持続的な切れる脚を持つ。岩田望Jとは前走初コンビだったものの、溜めと解放のメリハリが良く上手くエスコートできていたと思う。距離延長にも対応できそうな伸び方だった。レーベン、ヴェルト以外はそこまで実績のある馬はいないため、いきなり通用も。

短所
戦ってきた相手がそこまで強くないような気はする。2勝クラス時に勝ち負けしていた馬が今抜けて実績を出しているわけでもないので、パフォーマンスは良くても格の差に跳ね返されそう。

ヴェルトライゼンデ(2枠4番 3番人気7.5倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:池江泰寿

長所
地力の高さの成績の安定感は間違いなくメンバー随一。距離は2000m以上が望ましい馬ではあるが、東京適性の高さから1800mでも対応は可能か。戸崎Jが上手く折り合わせて久々の勝ちへ導きたい。

短所
屈腱炎明けの出走というのがあまりにも痛すぎる。一年以上の長期の休養明けであるため、完全どころか7割の力で挑めるかどうかすら怪しい。状態を無視して買えるほどの状況でもない。

トゥデイイズザデイ(1枠1番 4番人気7.8倍)

騎手:津村明秀 厩舎:池江泰寿

長所
Cコース3週目で内はそれなりに荒れてはいるが、血統背景的にそこまで苦にはしない印象。逃げ馬が軒並み外へ行っているおかげで、スムーズな位置取りもできそう。1800mという距離の実績も豊富。調教の内容も良好で、買いやすい条件がそろっている一頭。

短所
とはいえ、今回は先団で競馬したい馬が多く、内で包まれたまま身動きがとれず荒れた馬場をずっと走り続けるリスクも。判断力が問われるレースになりそう。

グランディア(8枠16番 5番人気10.1倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:中内田充正

長所
母にディアデラノビアをもつ良血馬。ハービンジャー産駒はタフな府中に強く、適度に時計を要する外差し馬場が向いている。スタミナも持ち合わせており、外外を回らされてもそこまで苦にはしない。少しポジションを上げて競馬できれば。

短所
前走の内容は悪くないものの、展開に恵まれた感は否めない。また、末脚のキレは同系馬に比べ多少劣る部分もあるので、多少位置取りは前目にとっておきたい。かなり乗り難しい馬なので、昇級初戦でこの人気は。

アルナシーム(7枠15番 6番人気12.6倍)

騎手:横山典弘 厩舎:橋口慎介

長所
1800m戦は4勝、2着2回と完全に得意距離にしている。横山典Jとは前走初コンビながらも上手に折り合っており二走目での前進が期待できそう。外枠なのも好材料で、前目のポジションを取れれば勝ち負けも。

短所
左回りの実績があまりないのは引っかかるところ。依然として操縦に工夫が必要な馬なので、馬具を変えたのがどう転ぶか。重賞ではイマイチ実力を発揮できていないのも気がかり。この辺に壁が存在するのか。

ルージュリナージュ(2枠3番 7番人気14.8倍)

騎手:丸田恭介 厩舎:宗像義忠

長所
この馬もまた東京芝1800mは絶好条件。前走ヴィクトリアマイルで見せた末脚はこのクラスなら間違いなく武器になる。今の馬場も外差し傾向にあり、道中ロスなく追走して、最後の直線ではじける、というような追い込み馬の理想の競馬ができそう。スムーズな競馬がしたい。

短所
とはいえ、上手く持ち出せなければ馬群を割って進出しなければならない可能性も。大外に持ち出して差す、という勝ちパターンが多い馬なので、内で脚を余して不発に終わってしまうリスクは大いにあると言える。

シルトホルン(5枠10番 8番人気21.0倍)

騎手:吉田豊 厩舎:新開幸一

長所
テンの速さと二の足の加速力がここにきて安定してきた。メイSはかなり差し馬が優位に立つ馬場ながらも粘って差のない三着まで来た。今回は逃げさせると上手い吉田豊Jとのコンビ。セルバーグも逃げの競合先だが、テンはこちらの方が上。後続にプレッシャーをかけていきたい。

短所
オープンクラスでも勝ちきれない競馬が続き、少々実績に乏しいところはある。また、セルバーグも何が何でも逃げたい馬。ハナは取れたとしても、争う過程で脚を使わされてしまう可能性は高い。逃げがハマらなかった時の対応に懸念。

マイネルケレリウス(7枠15番 9番人気20.2倍)

騎手:石川裕紀人 厩舎:奥村武

長所
前走はドクタードリトルをはじめとした3勝クラスの中でも勝ちあがり間近なメンバーを倒してオープン入りした。これまでは気性の弱さから前に行かされて足を溜められなかったり終始外を回らされて厳しい競馬を強いられて負け続けてきたが、気性の成長が見られ一皮むけた印象。東京適性、経験ともに豊富で、見逃されそうな馬ではある。

短所
気性の成長が見られたものの、重賞クラスの面々を前にしても堂々とした競馬ができるか。持続力はあるが一瞬の脚は持っていないため、それが要求されるような展開になるとつらい。

ニシノスーベニア(8枠17番 10番人気25.0倍)

騎手:田辺裕信 厩舎:上原博之

長所
母譲りのパワフルな走りが特徴の馬。前走は昇級初戦ながらも前残り展開をよく追い込んで来て四着。評価すべき内容だろう。メンバー的にも差し、追い込み脚質に有力馬が少ないためポジション取りの面でも恵まれている。

短所
やはり、短距離血統のためマイルからの1ハロン延長には不安が残る。ハイペースで前がつぶれてくれるような展開になってくれれば末脚も発揮しやすそうだが、緩い展開になるとスタミナの差が露呈して厳しそう。

タイムトゥヘヴン(3枠5番 11番人気30.5倍)

騎手:北村友一 厩舎:戸田博文

長所
切れ味抜群の鋭い末脚を発揮して差し切る競馬が持ち味の馬。どんな競馬場、距離でも安定して末脚を使い善戦することが多く、相手関係が弱くなる今回は大チャンス。追切の状態も良好であり、ここにきて覚醒の気配か?

短所
近走ずっと出遅れ気味で、なおかつ内枠に入ってしまったことからレース展開の難しさが壁となってくる。内は荒れてスピードが出しづらいため、必然的に外へ持ち出すことが求められる。それゆえにスタミナ面での不安も。

ラケマーダ(7枠13番 12番人気54.4倍)

騎手:石橋脩 厩舎:千田輝彦

長所
左回りや大箱コースに強い適性を持つ馬。速い馬場での時計勝負に長けており、依然としてタイムの速い今の東京競馬場にもマッチしている。先行力がありながらも上がりの脚をつかえる自在性があるため、器用な競馬ができる印象。

短所
速く、タフな流れでの競馬が得意なため、延長してどう転ぶか。メインディスタンスはやはり14-1600の馬な気はするので、緩くなった時に使う脚が残っているか。

セルバーグ(8枠18番 13番人気57.9倍)

騎手:丸山元気 厩舎:鈴木孝志

長所
何が何でも逃げたい、強い加速力を持つ馬。大逃げで何回も穴を開けてきた本馬。枠順は不利ながらも、被されない枠で他に逃げたい馬もシルトホルンしかいないため、大逃げチャンスは高い。前走より格の落ちるメンバーなため、尚更気にしてみたい存在。

短所
とはいえ、大外枠から一気にハナを取りに行こうとすると、コース形態的にも大きなロスになってしまう。スタミナもそこまであるわけではないので、逃げにこだわり過ぎるあまり自滅の可能性も大きくはらんでいる。

レッドランメルト(5枠9番 14番人気62.3倍)

騎手:T.オシェア 厩舎:国枝栄

長所
良馬場か渋った馬場かで大きくパフォーマンスが変わってくる馬。良馬場ならばまだパフォーマンスに底を見せておらず、チャンスはある。オシェアJも過小評価されがちではあるがちょくちょく穴馬を持ってきており、ここでという可能性も。

短所
追切の動きがやや悪いのが懸念。また、この外差し馬場では前目につけて粘り込むのも難しく、競合相手も多いため苦戦を強いられること間違いなしか。

ノースザワールド(1枠2番 15番人気74.3倍)

騎手:菅原明良 厩舎:斎藤誠

長所
毎日王冠でジャスティンカフェに先着している経験があるのは大きい。それ以来の東京芝1800戦なので、がぜん期待は高まる。最内枠を活かして上手な位置取りができれば穴をぶちあけても。

短所
3勝クラスで善戦続きの競馬をしていた時期を考えると、直近の成績は物足りない。ピークが完全に過ぎてしまったのだろうか?重賞級では追走に少し苦労する面も見られるので、もう少し長い距離の方がいい可能性も。

カレンシュトラウス(7枠14番 16番人気76.8倍)

騎手:北村宏司 厩舎:平田修

長所
開催後半のタフになりそうな馬場は歓迎。ブリンカー着用で前進気勢も増し、メイSで得た手ごたえそのまま向かって来ている為状態は上がっているはず。東京1800mは過去に良績を残したコース。復活の舞台には最適。

短所
やはり全盛期に比べれば末脚の切れ味は衰えてしまっていて、展開の助けは絶対に必要。そのうえで地力が足りるか否か。

グランスラムアスク(6枠12番 17番人気121.9倍)

騎手:矢作芳人 厩舎:御神本訓史

長所
御神本Jの手腕に期待したい。近走は逃げられず、先行することが多いが、上手く溜めをつくる御神本Jの競馬とマッチしてくれると面白い。

短所
完全に地力不足。シルトホルンとセルバーグがやりあったところをごっつぁんするくらいしか勝ち筋がない。

ワールドウインズ(4枠8番 18番人気139.7倍)

騎手:内田博幸 厩舎:笹田和秀

長所
外伸びの馬場は脚質的にプラスだろう。開催が進み程よく荒れた馬場も歓迎。1800mは追走楽そうで引き続き面白そうな予感。

短所
地力不足。末脚も使えるが、そのほかの馬に比べてワンパンチもツーパンチも他の要素が足りない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?