見出し画像

【阪神大賞典2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※予想オッズは3/15 21時時点のものです。


・コース特徴

阪神競馬場の内回りコースを使い、一周半で行われる。急坂を二度超えるパワー、スタミナが要求されるTHE・ステイヤー向きのコースと言える。もちろん内回りの為最後の直線は短い。仕掛けどころも重要だ。

・馬場状況

前につけるにせよ差すにせよ道中のロスはなるべく最小限に抑えたい馬場。大外一気は決まりづらい状況。

サヴォーナ(5枠10番 想定一番人気3.9倍)

騎手:池添謙一 厩舎:中竹和也

長所
阪神コースは好実績で、なおかつパワーやスタミナは過去の戦績からしても十分あるように思える。キズナ産駒は阪神が得意な産駒が多く、坂越えや落ち着いたペースをものともしないタフさがあるのだろう。本馬はそれらをしっかりと受け継いでいる。

短所
「阪神の」3000mは未経験なことに注意。京都3000や、ローカル2600はこなせても阪神3000は…というような馬もそこまで珍しくはないので、スタミナを過信するのは禁物。

ブローザホーン(2枠2番 想定二番人気5.1倍)

騎手:菅原明良 厩舎:吉岡辰弥

長所
近走安定。時計の出ない馬場や渋った馬場に強く、まだ寒さの残るこの時期は守備範囲か。差し馬を操るのが馬上手い菅原明Jとの相性も良好で、勢いのまま新時代のステイヤーに名乗りを上げてきそう。

短所
栗東にいるのにいままで露骨に阪神を避けてきたのが気にかかる。坂がダメなのかと思いきや、中山では好走しているので、コーナリング性能で差をつける馬なのかなと。とはいえ謎に避けてきた舞台での一戦ではあるので、その辺は注意しておきたい。

テーオーロイヤル(4枠6番 想定三番人気5.7倍)

騎手:菱田裕二 厩舎:岡田稲男

長所
実績、近走共に安定感のあるステイヤー。長期休養もなんのその、前走のダイヤモンドSでは古豪健在の走りを見せた。大きく嫌う要素もないので確実性のある馬と言えるだろう。先行してしぶとく粘りたい。

短所
強いて言うとするなら、3000mでも短いくらいの超ステイヤーの可能性はあり。枠も相まって動き遅れて…という展開も考えられる。

シルヴァーソニック(7枠13番 想定四番人気8倍)

騎手:武豊 厩舎:池江泰寿

長所
勝利したレースの格、休養前までの充実度を考えればこの馬が最上位と見ていいだろう。長距離戦が苦手な川田Jでも好走してくる馬であるので、折り合い能力の高い武豊Jならきっと更なるパフォーマンスを引き出してくれるだろう。

短所
やはり長期休養明けなのがネック。また、いくら晩成のイメージがあるオルフェーヴル産駒とはいえ、もう7歳であるのも事実。能力がどこまで残っているかは、慎重に考えた上で馬券を検討したい。

ディープボンド(7枠12番 想定五番人気10.2倍)

騎手:岩田望来 厩舎:大久保龍志

長所
若手ながら芝の長距離戦実績豊富な岩田望Jを確保出来たのは大きい。マーカンドJのようなパワー100パーセントの騎乗ではなく、ジックリ待って馬のリズムを重視するタイプなので負担もさほどかからないだろう。年を重ねさらにズブくなった今、合うかもしれない。

短所
これまでベスト・コンビだった和田竜Jでなくなるのは前走に引き続き痛手だろう。馬と騎手がピッタリ噛み合ってここまでやれてこれたようにも思えるので。その辺を重視するなら軽視対象。

ワープスピード(5枠9番 想定六番人気10.6倍)

騎手:川田将雅 厩舎:高木登

長所
母ディープラヴはディヴァインラヴを産むなどステイヤー排出に長けた繁殖牝馬。前走はドスロー展開ながら追い込んで3着まで来た。堅実に掲示板を守り続ける走りは魅力的。長けたステイヤー適性で上位食いなるか。

短所
長距離戦が苦手な川田Jに乗り替わるのが1番の不安材料。とにかく先行して追いまくるパワータイプの騎乗はステイヤー戦には不適。前走よりも斤量が増え、相手関係が強化されることも頭に入れておきたい。

ゴールデンスナップ(6枠11番 想定七番人気12.9倍)

騎手:浜中俊 厩舎:田中克典

長所
父ゴールドシップを彷彿とさせる道中のまくりが印象的な新・個性派ステイヤー。タフな流れに強く、斤量の54kgも他の馬と比較しても軽く魅力的。格上挑戦だが、奇襲的な脚質でレースをかき回せたら一発あっても。

短所
道中での捲りがメインの馬とはいえ、阪神3000の2度の坂越えに耐えられるパワーがあるかどうか。牝馬なこともあってその辺りの懸念はさらに強い。相手関係もここで一気に強くなるわけで、そもそもの変則的な戦法が通用するかどうかも。

ショウナンバシット(8枠15番 想定八番人気15.6倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:須貝尚介

長所
色々と活路を求めて長距離戦に来た。M.デムーロJに手が戻るここは買い時かと思う。タフで坂のあるコースは得意としていそうなので、スタミナがあれば一発あっても。

短所
やはり長い時期低迷しているのは事実で、ここで好走するには展開のアヤやスタミナの有無など全ての条件が好転しなければ厳しいようにも思う。

プリュムドール(1枠1番 想定九番人気18.8倍)

騎手:和田竜二 厩舎:奥村豊

長所
坂のあるタフなコースにはめっぽう強い馬。近2走は平坦でパワーもそこまで求められる馬場ではなかったので、今回は条件好転。最内枠で、長距離戦に強い和田竜Jを新コンビに、新たなる味が見れるか。

短所
かなり脚を溜めて差しきりを狙う馬なので、テン乗りで追い出しのタイミングは難しそう。和田竜Jは早めに強く追い出すジョッキーなので、そこら辺の手が合うかが懸念。

ディアスティマ(2枠3番 想定十番人気26.6倍)

騎手:B.ムルザバエフ 厩舎:高野友和

長所
一周半コース巧者。阪神3000mも実はなんだかんだ一周半なので、この馬にとっては合っている舞台。折り合い能力に長けたムルザバエフJと新コンビなのも頼もしい。ロスのない競馬で先行粘りこみを狙いたい。

短所
枠順を考えるとジャンカズマが競りかけて来る可能性が大。スムーズに競馬したい馬なので、否が応でも逃げてきそうな馬の存在は厄介。ここ2走は衰えから大敗続きなので、それに抗えないか。

メイショウブレゲ(5枠8番 想定十一番人気32.4倍)

騎手:酒井学 厩舎:本田優

長所
格上挑戦で挑んだ万葉Sを快勝してここへ挑む。パターンにハマった時の破壊力は格別であり、長距離戦への適性も問題ない。前走での覚醒が本物なら、ここも後方から撫で切っても。

短所
基本展開待ちの馬で、今回は後方待機の馬も多く脚質的に競合相手が多くなる。ハンデ戦からの定量戦挑戦なので、必然的に斤量差も縮まる。平坦コースばかりで実績を出している点も気にかかる。

ジャンカズマ(3枠4番 想定十二番人気59.7倍)

騎手:小沢大仁 厩舎:小栗実

長所
果敢にハナを狙い粘りこみを目指す馬。クラシックディスタンスではイマイチ行ききれないが、長距離戦ではしっかり逃げられそうなので、前目の馬が少ない今回は狙い目。

短所
やはり低斤量の時のみしか好走できず、前走は54kgでやっとの4着。斤量の恩恵を受けてもこのレベルなので、相当展開に恵まれないと厳しいところはある。平坦コース向きっぽいのもマイナス。

ユーキャンスマイル(3枠5番 想定十三番人気88.9倍)

騎手:荻野琢真 厩舎:友道康夫

長所
阪神大賞典は過去に勝ち実績あり。昨年、一昨年よりも長距離戦向きのメンバーが少なくなる今回は適性が活きる時。過去に比べてマークは絶対軽くなるので、ノンプレッシャーで堂々と乗れれば一発あっても良い。

短所
過去にタッグを組んだ石橋J、藤岡佑Jに比べ長距離戦経験が圧倒的に不足する荻野琢Jなのが気がかり。重賞経験自体も大きく不足しているジョッキーで、差し馬のイメージもあまりないので、その方面での上積みは見込めないか。

ゼーゲン(8枠14番 想定十四番人気201.9倍)

騎手:松若風馬 厩舎:堀宣行

長所
3勝クラス勝ち上がりが阪神3000m。昨年の阪神大賞典は出遅れもあり、不完全燃焼。穴馬の能力を引き出すことの多い松若Jで、ペースが流れれば一発あってもおかしくないとは思う。去勢2発目でどこまで変わるか。

短所
人気薄で勝ち上がった身であるのでやはり根本的能力は足りない。去勢での変わり身に賭けるしかない状況。

アンタンスルフレ(4枠7番 想定十五番人気232.1倍)

騎手:岡部誠 厩舎:角田輝也

長所
名古屋競馬が誇るダートステイヤーが中央に見参。父トーセンジョーダン母父ディープインパクトの配合は芝でもなんとか通用しそうな血統で、パワーは申し分なさそうな感じ。爪痕を残せるか。

短所
芝のステイヤー戦とダートのステイヤー戦は全く違うもので、ペースにもついていけるか不安。出てきたからにはなんとか見せ場を作りたいが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?