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【京成杯2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは1/13 22時時点のものです。


・コース特徴

中山競馬場の芝コースの中でも、スタートからコーナーまでの最初の直線が長い部類に入る。枠による有利不利はそこまで大きくない。他の中山コースと同じことが言えるが、最終直線が短く、起伏の大きい坂が待ち構えているため、素早くキレる脚は重要ではない。とはいえ、好位で進めて4コーナー手前からジワジワと脚を使った馬の好走が目立つので、ある程度の上がりは欲しい。

・馬場状況

土曜日は逃げ馬を前に置いて好位で競馬する馬の好走が目立った。芝状況は良馬場ながらタフなコンディションなのでパワーのある馬が望ましい。降雪の影響もありそうなのでより意識したいところだ。内が気持ち程度有利。

ジュンゴールド(8枠15番 一番人気2.7倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:友道康夫

長所
前走は「逃げて差す」インパクトのある勝ち方でその名をとどろかせた。二歳戦にありがちなドスローではないラップでこの勝ち方なのでバケモノ感が凄い。先行意識の高い坂井Jが引き続き騎乗してくれるので安心。
短所
わずか五頭の少頭数戦での勝利でこのオッズは少し買われすぎ感も、また、二走内で走って今回は大外、というのも懸念材料。前いに行ける馬は他にも沢山いるのでそれらに勝てるかどうかが疑問。

アーバンシック(4枠6番 二番人気3.5倍)

騎手:横山武史 厩舎:武井亮

長所
出世レースとしてすっかり定着した百日草特別の勝ち馬。他の後方勢が全く前を捉えられない中その馬たちよりも後ろに構えて豪快に差し切った。異次元の強さ。洋芝勝ち経験もあるため、タフな馬場への適性も全くないということは無いはずだ。
短所
前走の大味な差し切りをこの競馬場でもやってしまうと危ない。残り200あたりからの急加速が目立つので、追い出すタイミングが遅れると間に合わない可能性も。

バードウォッチャー(2枠2番 三番人気3.7倍)

騎手:C.ルメール 厩舎:国枝栄

長所
母は三冠でおなじみのアパパネ。アカイトリノムスメ、ラインベック、ジナンボーと早い時期から能力を発揮する産駒も多く、この馬も同様に早熟性に期待して良さそうだ。気持ちのいい伸びで、前走は最後軽く追って二着と0.2差をつけた。好枠からロスなく立ち回れそう。
短所
ゲートの出があまり速くないため必然的に後方からの競馬を強いられることになりそう。あまり切れる脚は重要ではないコースでこの馬の競馬が一体どこまで通用するか。

ハヤテノフクノスケ(5枠8番 四番人気9.3倍)

騎手:岩田望来 厩舎:中村直也

長所
前走は残り600からジワジワと脚を使い二着と0.8差をつけ圧勝。このコースで活きそうな勝ち方でここへ駒を進めた。前走は稍重でパワーのいるコンディションだったことも大きい。
短所
中山の急坂でも同じように加速できるかどうかは未知数。陣営は長距離の輸送も課題に挙げており、越えなければいけないポイントはしっかりと存在する。

ダノンデサイル(8枠14番 五番人気16.5倍)

騎手:横山典弘 厩舎:安田翔伍

長所
横山家×安田家の黄金タッグ。映像を見た感じでは何段階かギアがあり、賭けた瞬間ジワッジワッと伸びてくるような面白い脚の使い方をする馬。横山典Jが継続してキッチリ騎乗しているので、馬にアクシデントが無ければ真面目に勝ちを狙ってくる。
短所
あまり素直な性格ではなく、新馬や前走のような出負けもあるような馬。それで大外枠に入ってしまったので位置取り争いは弱くなる。控えて差し脚に賭けるような競馬では今の馬場だと厳しくなってしまう。

マイネルフランツ(6枠11番 六番人気24.6倍)

騎手:津村明秀 厩舎:和田正一郎

長所
中山コースは合っていそう。前走勝ち馬トロヴァトーレは相当強い馬だと思っていて、その馬に肉薄した実力は認められるべき。前走の内容もコースを考えると理想的な内容。
短所
ここまでずっと手綱を握ってきた丹内Jから津村Jに替わるのは少し不安。津村Jも最近は積極的な競馬が見られる騎手にはなってきたが、それでも操縦性が良い馬ではないので、軽視する材料としては十分。

レイデラルース(2枠3番 七番人気30.3倍)

騎手:石橋脩 鞍上:手塚貴久

長所
ゲートの出が速い。枠も内目なのでポンと良く出てそのままいいポジションを取って競馬できそう。二走前は三歳戦にしてはそこまでスローではない展開で好位追走して勝ち切った。多少流れが速くなっても対応可能。
短所
好走が全て高速馬場のもので、かなりの極遅馬場だった福島新馬戦で負けているのが気がかり。結構気難しい馬なので、急遽の乗り替わりではその辺を折り合わせるのが上手い石橋Jでも手に負えないことになるリスクも高い。

ドゥレイクパセージ(7枠13番 八番人気30.6倍)

騎手:R.キング 厩舎:堀宣行

長所
二の脚が強い馬。スタートは並だが追ってグングンと加速していくような感じなので短期免許騎手に向いてそうな馬。芙蓉Sも新馬も遅い時計での好走なのも好材料。
短所
一桁頭数の戦いしか経験していないところからいきなりの15頭、しかも外目の枠なのはリスク。また、前走は最後に若干脚が鈍ったので2000mはちょっと長い可能性がある。

グローリーアテイン(7枠12番 九番人気31.6倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:金成貴史

長所
例年ハイレベルとされるジャパンカップデーの東京芝新馬の勝ち馬。後続が全く前を捕まえられない中一頭抜け出して差し切る強い内容。父ヴィクトワールピサは現役時のイメージそのまま中山に強い産駒を多数輩出しているので、この舞台でも難なく戦えるはず。
短所
土曜の馬場状況を考えると差し馬でなおかつ外枠なのが痛い。金成厩舎も三歳春クラシックに駒を進められた競走馬を輩出できておらず、早熟育成のノウハウには疑問。

コスモブッドレア(6枠10番 十番人気70.7倍)

騎手:石川裕紀人 厩舎:小野次郎

長所
葉牡丹賞の2.3着もともにこのレースに出走するが、それらとあまり差のない割には人気には大きな開きがある。その二頭より大きく展開が恵まれていたわけでもないのにこの人気。小回りコースは何ら苦にせず先行力もあるので、上記二頭を評価するならこの馬も同等の評価をすべきだ。
短所
ハナ争いが激化してハイペースになった時にどうか。内に前走先手を許したレイデラルースがいて、同じ位置取りになりそうなハヤテノフクノスケもいるので、もし行ききれなかった場合終始外を回されそうなのは覚悟したい。

ニシノフィアンス(1枠1番 十一番人気93.7倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:竹内正洋

長所
最内枠を引いてロスなく先行できそう。ゲートの出もよく二の脚も悪くないので、位置さえ取れればスムーズな競馬はしやすいと思う。
短所
先行争いがかなり激化しそうで、位置取り能力の弱い三浦Jだと一歩引いてしまわないか不安。陣営もあまり逃げ、先行にはこだわらない様子で、何が何でも前に行く、という気概は他の先行馬に比べ一枚劣る可能性。

ロードヴェスパー(4枠7番 十二番人気114.4倍)

騎手:横山和生 厩舎:和田勇介

長所
前走はスタート直後に斜行したり発汗しながら走ったりとめちゃくちゃなコンディションながら0.3差でしっかりと勝ちきった。順調に仕上げられていればここまでの走りからは想像つかないくらいパフォーマンスを上げてもおかしくない。
短所
三着経験があるとはいえキタサンブラック産駒鬼門の中山競馬場。そのうえ陣営もあまり強気でなく、ここは力試しの一戦となりそう。

アスクナイスショー(5枠9番 十三番人気124.1倍)

騎手:大野拓弥 厩舎:中舘英二

長所
前走は同コースでジワジワと脚を使って勝利。新馬の差し競馬から一転、脚質の自由度を認識することができた。展開に合わせて自分で動いたり、逆に動きを待てるのは良さそう。
短所
前走はあまり前を主張する馬がいなかった結果、なし崩し的に前に行ったように感じた。となるとポジションはそんなに前じゃなくなりそうなので、コースに合った競馬をしてくるのかは疑問。

エコロマーズ(3枠4番 十四番人気145.1倍)

騎手:内田博幸 厩舎:牧浦充徳

長所
1600ではキレ負けしている現状なので2000mに距離延長するのは良さそう。タフな馬場で新馬勝ちもしており、この距離が適距離なら内枠向きで早熟性のあるシルステのストロングポイントが爆発して駆けてもおかしくはない。
短所
重賞クラスでは追走自体が厳しそう。新馬で見せていた先行能力も今のところは見られないので、クラスの壁があるか。

ロジルーラー(3枠3番 取消)

コスモブッドレアと同じく葉牡丹2-4着組とは大した差がなかったのだが…松岡Jと手が合っていそうだっただけに出走回避は残念。また元気な姿でターフに帰ってきてほしい。



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