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【高松宮記念2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは3/23 22時時点のものです。


・コース特徴

向正面の真ん中がスタート地点で、コーナーは急なスパイラルカーブとなっている。残り340-240m地点に急坂があり、残りは平坦というトリッキーなコースゆえ、独特の適性が求められる。スタミナ、パワーも必要。

・馬場状況

雨の影響とコース形態もあり内、前が有利。差しを決めるのは中々難しそうな感じ。

ルガル(3枠6番 一番人気3.9倍)

騎手:西村淳也 厩舎:杉山晴紀

長所
掲示板を外さない堅実な走りで安定感抜群。前走は57.5kgのトップハンデを背負いながら完勝。重馬場だった橘Sで大圧勝を決めていたりするので、渋った馬場は歓迎。鉄板タッグで頂点を狙う。

短所
ここまで京都や新潟など直線がフラットなコースばかりチョイスしており、坂適正に疑問が残る。中京コースを勝ったのも若駒時代、しかもダートでのもの。こなすだけのパワーがあるかどうかは慎重に考えたいところだ。

ナムラクレア(2枠3番 二番人気6.1倍)

騎手:浜中俊 厩舎:長谷川浩大

長所
渋った馬場に強い現役スプリンター筆頭格。前走の京都牝馬Sこそ負けてしまったものの、スプリント戦の安定感は昨年1年で大幅にアップ。タフな馬場に強い馬なので、雨予報の馬場にピッタリだ。

短所
どうしても最後で甘くなって勝ちきれない部分がところどころ目立つ。残り1ハロンで伸びて勝ち切る力はないので、根性を強化して粘りきれるか。

トウシンマカオ(3枠5番 三番人気8.3倍)

騎手C.ルメール 厩舎:高柳瑞樹

長所
重賞連勝で充実一途。一時期はギリギリで差しきれない競馬が続いていたが、ここ2戦は覚醒したかのような差しきり。特に、急坂の中山で勝てたのは大きい。末脚を引き出す名手、ルメールJに乗り替わってどんな新味を見せるか。

短所
中京芝1200mはトウシンマカオの勝ちパターンである外差しが決まりにくいコース形状。急坂もクリアしたとはいえやはりベストは起伏の少ないコースで、どこまでパフォーマンスを出せるかはルメールJの騎乗にかかっている。

ビクターザウィナー(5枠10番 四番人気9.6倍)

騎手:K.リョン 厩舎:C.シャム

長所
香港スプリントでジャスパークローネ、マッドクールに先着。スプリンタースS2.4着馬に対して先着しているのは単純に考えて相当な評価に値する。前走は香港のG1を快勝。勢いに乗って日本のG1も勝てるか。

短所
香港のコースは基本平坦なため、中京の急坂に対する適正がどこまであるか。特殊な競馬場であるので、適応できずにアッサリ撃沈、というパターンも容易に考えられるので過信はよくない。

ママコチャ(7枠14番 五番人気10倍)

騎手:川田将雅 厩舎:池江泰寿

長所
前走は距離延長による気性の荒さが現れたものなのでノーカウントにしたい。1200m戦ならその前向きさが上手いように作用していると思う。雨馬場でクロフネやお姉ちゃんのような血が触げば。

短所
一方で池江厩舎は「綺麗な馬場で走らせたい」とのコメント。スプリンターズS勝利時も良馬場での開催だったので、素直にそう捉えた方がいいのか。能力的にはマイル前後を走っててもおかしくない馬なので、中京コースに求められるパワーもある。

マッドクール(1枠2番 六番人気10.3倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:池添学

長所
中山と洋芝で進化を発揮するDark Angel産駒であるが、この馬は中京でも良績を残し続けている。先行して坂もこなししぶとく粘れる馬なので、自在性は高い。癖の少ない馬。

短所
しばらく国内レースを走っていなかった影響で、力関係がよく分からない。また、タフな馬場の経験も未知数で、綺麗な馬場でしか走れない可能性も。遠征帰りで復帰初戦というのもどうか。

ソーダズリング(4枠8番 七番人気11.8倍)

騎手:武豊 厩舎:音無秀孝

長所
武豊J&音無調教師の鉄板コンビ。前走は叩き+不適距離だったとはいえナムラクレアを破った。前走は初の1400m戦ではあったが、かなり速い時計だったため、スプリントの流れにもそこまで苦労することは無さそうか。

短所
ハーツクライ産駒にスプリント戦の重賞実績がある馬が極めて少ないのが引っかかる。兄弟もマイル~中距離帯を戦ってきた馬で、根本的なスピード能力が試される一戦。重馬場への対応も。

メイケイエール(6枠11番 八番人気14.4倍)

騎手:池添謙一 厩舎:武英智

長所
ここにきて気性は多少改善されてきた。がやはり前走のように1400m戦は無理だった。気性の替わりにスピード能力が落ちていそうな感じはするが、渋った馬場なのでそこまで問題にしなくていいか。愛され続けた名スプリンター、大団円の結末を期待したい。

短所
一年半前のセントウルSを勝ってからずっとパフォーマンスが落ちてしまったままなのは否めない。展開利などすべてが最大限味方してようやく勝ち負けになるか…といったところ。

ウインマーベル(8枠16番 九番人気15.4倍)

騎手:松山弘平 厩舎:深山雅史

長所
しばらく凡走が続いていたが1400m重賞を連勝。前走の阪急杯は重馬場での勝利だったので、舞台は間違いなく合うはず。実績の割に基本人気が薄い馬なのもポイント。舐められていると思ったら買っていこう。

短所
コース形態上不利な8枠に二年連続で入ってしまったのが厳しい。先行馬なためまだ救いはあるが、前年も8枠に入って凡走してしまっている。パワーアップしているとはいえ、また苦しい戦いを強いられそう。

ビッグシーザー(1枠1番 十番人気19.2倍)

騎手:吉田隼人 厩舎:西園正都

長所
普通のスプリント戦より持久力が求められる中京芝1200mで、最内枠を引き当てたのはラッキー。坂への適性が懸念されていた前走もトウシンマカオの二着とカッコはつけた。ロスなく立ち回れば勝ち負けも。

短所
1200mがギリギリな馬感はあるのでいかにロスなく立ち回れるかがカギ。持ち直してきたのは坂井Jの力もありそうな感じもするので、ここで吉田隼Jに乗り替わりになってどう作用するか。

ウインカーネリアン(7枠13番 十一番人気28.6倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:鹿戸雄一

長所
マイルを中心に走ってきた馬ながら、逃げれば毎回ハイペースに持ち込んで後続をすりつぶす走りを見せていた。1800戦やマイルG1では距離が足りず最後に力尽きていたが、1200m戦では改善の余地あり。初スプリントながらいきなり結果を出してもおかしくはない。

短所
重馬場経験のなさがどう出るか。血統的にはパワーが内包されていてもおかしくは無さそうだが、きれいな馬場で結果を出し続けているのも事実。頭の片隅には置いておきたい。

ロータスランド(6枠12倍 十二番人気31.8倍)

騎手:岩田康誠 厩舎:辻野泰之

長所
一昨年は二着、昨年も馬券外ではあるが伸びない内を通って六着にまとめるなど中京芝1200mコースへの適性は〇。元々1200m戦はここしか使っておらず、陣営がよっぽどこのコースに対して自信があることが伺える。岩田康Jとのコンビ復活で一発が出るか。

短所
近走はほどほどにまとめているものの、往年のような先行力はほとんど残っていない。展開待ちになりそうなのがまず一つと、馬場の荒れ具合によっては昨年のように伸びあぐねることもあるか。

ディヴィーナ(7枠15番 十三番人気50.7倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:友道康夫

長所
左回りの適性は抜群で、これまでの主戦場が1600前後だったことを考えるとスタミナは申し分ない。中京コース自体も悪くなく、初のスプリント戦ながら見せ場はつくれそう。引退の花道を飾ってほしい。

短所
1800m戦などでは前に出れていたが、今回はスプリント戦でなおかつ前に出ていく馬が多数存在するので、後方からの競馬になりそうなことは頭に入れておきたい。枠的にもあまりよくなく、多少のロスは発生することを頭に入れておきたい。

シャンパンカラー(5枠9番 十四番人気52.8倍)

騎手:吉田豊 厩舎:田中剛

長所
NZT→NHKマイルはいずれも稍重馬場。渋った馬場ならスピードとパワーの両方が活きる可能性も。長期休養明けから叩いて二戦目での変わり身の余地は十分にある。爆発に期待したい人向け。

短所
NHKマイルを使った馬のその後の成績が軒並み振るわなかった点を考慮すると、やはり例年通りレースレベルはそんなに高くないか。スプリント戦はとはいえ、戦ってきたレースを考えると高い評価は与えられなさそう。

テイエムスパーダ(4枠7番 十五番人気81倍)

騎手:富田暁 厩舎:木原一良

長所
どんな馬場、コース、展開でも無理やりにでもハナに立てるだけのスピードがあるのは大きい。逃げて無限の勝ち筋を作ることができる。ペースメイクを自分の手で出来るのも〇。

短所
開幕週のパンパンの良馬場が理想の馬。雨で重くなった馬場はあまり向かないだろう。スピードのノリも悪く、かなりのスタミナを要してしまう可能性。

マテンロウオリオン(8枠17番 十六番人気98.5倍)

騎手:横山典弘 厩舎:昆貢

長所
横山典Jジョッキーに戻る点はプラス。中京で重賞勝ちの経験はあるので極端な脚質がハマれば一発あっても。

短所
近走五走全てしっかり負けており、1200m戦も試して見どころ無しだったので相当展開が向かないと厳しい。

モズメイメイ(2枠4番 十七番人気105.1倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:音無秀孝

長所
内枠で前目に競馬できる馬、というだけで評価にはなり得る。近走は若手ジョッキーを多く起用していたが、今回は好調の藤岡佑Jを起用。うまくペースメイクできれば波乱があっても。

短所
葵Sでウルトラスタートを決めて以降不振。打破するきっかけもあまり無さそうで、騎手のエスコート頼りな面は否めない。

シュバルツカイザー(8枠18番 十八番人気108.9倍)

騎手:大野拓弥 厩舎:大竹正博

長所
重馬場のキーンランドカップでナムラクレアに0.2差まで詰め寄った実績は評価されても良い。タフな馬場の適性はありそうなので脚質と展開次第では上位食いも。

短所
Dark Angel産駒はマッドクールを除き基本中山と洋芝コースで真価を発揮する馬なため、中京コースは基本合わないと思ったほうがよさそう。その中山コースでも前走しっかりと負けている為、展開の助けは必要かと。




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