プレミア第2節イプスウィッチ戦プレビュー~ハイプレスからのカウンターがシティに牙を剥く~

2024−2025プレミア第2節イプスウィッチ戦プレビュー

開幕節でチェルシーに勝利したシティ。今節は昇格組のイプスウィッチ戦。このイプスウィッチ開幕節リヴァプール戦を見る限りかなりアグレッシブで勢いがあるし良いチーム。リヴァプールの次はシティが立ちはだかる。

で、プレビュー
イプスウィッチは同数で守備の形を作りマンツーマン気味にハイプレスでボールを奪いにくる。ボール非保持時のSYSTEMは424でボールの出所へ積極的にプレスをかけてビルドアップを塞ぐのだ。ボールを奪えば縦に速く攻める意識が強くカウンターを繰り出してくる。前線のハッチンソン、バーンズ、デラップなどのドリブルは馬力があり上手く突破できればフィニッシュまで持ち込める、あとはフィニッシュ精度やフィニッシュに繋げるパス精度の問題だろう。ネガティブトランジションも素早く自陣にブロックを敷いてスペースを埋める守備もこなす。

シティに触れるとやはり攻撃におけるストロングは両翼だろう。ドクは左右ワイドで起用可能でドクが置かれてるサイドからの仕掛けが多くなる。前節チェルシー戦では立ち上がりはドクの右サイドを起点とした攻撃が多く高い位置のリコ・ルイスが攻撃に奥行きと深さともたらす。ドクと対峙するのが対人が強いククレジャってこともあり右サイドでリコ・ルイスと2vs1の数的優位を作りドクがワイドでDFラインを広げてハーフスペースからポケットへとリコ・ルイスは侵入する形で崩しにいく。ビルドアップ時は3+1で本来はSBやCBを1列前へと押し上げてCMF化し3+2となるのだがコヴァチッチが1枚なのは攻撃の組み立てやボールの引き出しの部分で1人でもこなせるからその分リコ・ルイスが攻撃時に+1をもたらせる。左はビルドアップ時左SBグヴァルディオルは大外レーンに張らずに可変3バックの左へと組み込みデブライネが相手の右SHの背後へと流れていた。こうすることで守備のズレを生みボール保持のグヴァルディオルへと右SHが前へ出て寄せにくれば背後にスペースができて前進できる。プレシーズンでもトップ下が左へと流れていたことを考えると今季はこのメカニズムが多くなるのだろう。デブライネが左へと流れるから攻撃参加できる本来は右SBでポゼッション時はCMFのリコ・ルイスを右の高い位置で使っていたのもある。ここデブライネが右SHの背後へと立ち位置を取るポジショニングを担うとなると右はポケットへ侵入するプレイヤーがいなくなるのでそういう意味でギュンドアンの復帰は大きいのだ。

イプスウィッチ戦の展開としてはシティがボールポゼッションでイニシアチブを握りイプスウィッチがリヴァプール戦同様アグレッシブな守備からボールを奪えばカウンターに持ち込むのか。イプスウィッチはボール非保持時424を組んでハイプレスをかけにくるが前節リヴァプールはビルドアップ時4+2で保持していたのでマンツーマン気味にハメ込む形となり後ろも連動して潰しにきていた。ここシティはビルドアップの局面で3+2(開幕節では3+1だったが)を作るのだがイプスウィッチが424の場合シティはGKエデルソンもビルドアップに加わるから局地的に6vs4の数的優位を確保する。ハイプレスを回避する為にGKエデルソンの正確無比なロングフィードで前線へ入れる方法もある。そういう意味でCFにターゲットマンのハーランドがいるのも大きい。イプスウィッチの中盤2枚にはOMF2枚が背後で位置的優位を作りながらピン留めすることで4+2を分断させシティの3+2の2がスペースでボールを受けれるようになりイプスウィッチの前線守備の斜めの位置にポジションを取る2のCMFが最終ラインからボールを引き出せれば前進できるわけだ。あくまでボールの出所を潰しにきて人を捕まえにくるイプスウィッチのライン間を間延びさせれるかだろう。問題はシティは自陣でショートパスを奪われることもあるから素早いカウンターを持っているイプスウィッチに簡単にボールを奪われないことが重要だ。

次はイプスウィッチの前節の失点から難点を見つけるとアグレッシブにハイプレスを仕掛ける分最終ラインはリスクマネジメントはできておらず裏を取られやすい。前節リヴァプールに喫した1失点目はサラーがワンタッチでの落としから裏へと動き直せばアーノルドの左SBー左CB間に入れる絶妙なスルーパスに抜け出したサラーがチャンスメイクして得点を演出している。右サイドからの崩しだったがイプスウィッチは落としたサラーには左SBディビスがついていたが落としを受けるアーノルドには左SHがスライドが遅れたことを考えると右サイドのユニットで充分崩せそう。あと左SBが裏抜けされた時に左CBはカバーに回れていないから右サイドは縦だけでなくライン間にも入り込めるドクでなくサヴィーニョの方が良いかも知れない。イプスウィッチの難点として下がる動きや裏への動きを織り交ぜられたり落としを受けられる、ドリブルでプレスを剥がされると3ラインが空いて間延びする傾向ある。
イプスウィッチの攻撃で気をつけないといけないととりあえずボールを奪ってからのカウンターと左SBディビスの攻撃参加からのクロス。ビルドアップはショートパスを繋ぐ意識ありだが前線の動きを見て時折ロングボールも入れる。

シティの予想スタメン

そんな感じで他チームはイングランド代表やスペイン代表のEURO決勝組はスタメン出場してるのにシティは出遅れた感ある。いつコンディション万全でスタメンに戻ってくるのか。フォーデンはイプスウィッチ戦スタメンもあり得る

そんなとこかな。