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[PL第2節]マンチェスターシティvsイプスウィッチ


2024−2025イングランド・プレミアリーグ第2節
マンチェスターシティ4−1イプスウィッチ  

シティのSYSTEM

選手交代:コヴァチッチ→ストーンズ、ドク→グリーリッシュ、サヴィーニョ→ギュンドアン、ハーランド→マカティー、デブライネ→ヌニェス

得点者:12分ハーランド、14分デブライネ、16分ハーランド、88分ハーランド

イプスウィッチのSYSTEM

選手交代:スモディクス→ハーネス、デラップ→アル=ハマディ、ハッチンソン→チャップリン、トゥアンゼベ→エドマンドソン、ルオンゴ→ティラー

得点者:7分スモディクス

開幕節チェルシーに勝利したシティは第2節で22年ぶりに昇格を果たしたイプスウィッチと対戦。シティは何といっても22−23シーズンのキャプテンで優勝の立役者ギュンドアンが戻ってきた。早速ベンチ入り。ちなみにシティはイプスウィッチに通算成績で1勝6敗で1勝しかしていない。まぁシティが弱かった時代の対戦成績だけどね。今はかなりシティ有利でしょう。

で、レビュー
この試合着目して欲しいのはビルドアップやミドルサードからのボール保持によりシティは4バック、3バックへと可変することだろう。後方からのビルドアップでは左SBグヴァルディオルが左のタッチライン際に張るとGKエデルソンがCB化し左CBルベン・ディアスとCBを組み右CBがアカンジが外に開き4バックとなる。ボールの出口は右アカンジ、左グヴァルディオルでミドルサードまで前進すると右からアカンジ、ルベン・ディアス、グヴァルディオルの3バックに可変する。基本右SBリコ・ルイスは偽SBを担う右肩上がりの3+2だと思うけどリコ・ルイスは大外に張ったりCMFの1列前へと上がったりと自由に立ち位置を取るのでボールポゼッション時は316と可変している感じ。ビルドアップ時はGKを組み込んで後方4枚にするのも3枚だとイプスウィッチの前3枚にハメ込まれるから+1で数的優位を作る。イプスウィッチの前3枚とはCF+両SHで3枚が中央を絞る立ち位置なのだがGKエデルソンがビルドアップに加わることで右SHハッチンソンは左に開くグヴァルディオルも見なければいけないしこのエリアで2vs1の数的優位を作れるのだ。ミドルサードまで前進すると4から3と可変し右アカンジも左グヴァルディオルも内側へと絞りデブライネが左の大外に流れてパスコースを広げる。左WGドクとデブライネは流れの中で立ち位置を入れ替えドクがハーフスペースへレーン移動するとデブライネは大外に流れる。イプスウィッチは右CBトゥアンゼベがボールサイドへと引っ張られてハーフスペースを空けることが多くドクが左サイドでドリブルで右WBベン・ジョンソンとトゥアンゼベを引き付ければグヴァルディオルがハーフスペースからポケットへフリーで侵入しパスを引き出したりとかトゥアンぜべが空けるハーフスペースをシティは狙っていたよう。グヴァルディオルはプレーシーズンや開幕節では攻撃参加が控え目だったがこの試合ではポケットへ入ったり楔を差し込んだりと崩しに関わろうとしていた。

先制点は何とイプスウィッチ。グヴァルディオルが攻撃参加した裏のスペースを突かれてロングカウンターを食らう。右からボールを運んでキープしたハッチンソンを追いかけるコヴァチッチがグヴァルディオルが空けた左SBのスペースを埋める為に戻ると次は中央が空くからベン・ジョンソンがそのスペースへ入ってハッチンソンのパスを受けるとスルーパス。これを右CBアカンジ、右SBリコ・ルイスの間から抜け出たスモディクスに決められている。ウォーカーであれば簡単に間へ入らせなかったはずだしスプリント力でカバーできたはずだ。先制されたがすぐ振り出しに戻すシティ。右サイドでボールを受けたサヴィーニョがボックス右で仕掛けると倒されてPK獲得。これをハーランドが難なく決めている。サヴィーニョの仕掛けは効果的で躍動。縦だけでなくカットインで中央に切れ込み守備網を引き付けてスペースを作れる。2点目となる逆転ゴールは献身的な守備からでイプスウィッチは基本ビルドアップは後方からのショートパスなのでシティはプレスでボールを奪う。右WGサヴィーニョが外切りしながらボール保持のGKムリッチへプレスをかけてボールを奪い落とすとデブライネが無人のゴールへと流し込んでいる。シティはWGにも高い守備意識を求めプレスバックも積極的に行う。イプスウィッチはカウンターくらいしかチャンスはなかったがそれもそのはずボールを回せばシティがプレスで追い込みをかけて即時奪回するのでなかなか繋げないのだ。

3点目はポジショナルプレーでビルドアップから一気にフィニッシュまで繋げた得点だった。まずイプスウィッチの前線3枚は内側へと絞り気味なので左のタッチライン際に開くグヴァルディオルのエリアが空く。そこでGKエデルソンーグヴァルディオルのルートから前進させる。グヴァルディオルが左に開くデブライネへ繋ぐと右CBトゥアンゼベが前へ出たのでここでイプスウィッチは守備のズレが生まれている。デブライネの浮き球パスに反応したハーランドがトゥアンゼベが空けた裏のスペースへと入り込むとGKを冷静に見ながら決めている。トゥアンゼベは前に出ても中途半端なポジショニングでデブライネはフリーでパスを出せたしそしてハーフスペースのドクがチェックの動きで前のスペースへ走るアクションで中CBウールフェンデン、左CBグリーブスの注意を引き付けることで背後から抜けるハーランドへのケアを怠ったのだ。

シティは最終ラインのアカンジ、ルベン・ディアス、グヴァルディオルが敵陣まで侵入してボール回しに加わっていたのでハーフコートマッチのようになっていた。ルベン・ディアスは左右サイドへと展開するフィードがあるしアカンジ、グヴァルディオルはWGが攻めあぐねた時に戻しパスを受けてもう一度攻撃を組み立て直したり逆サイへと振る。右WGサヴィーニョは外から中央へと入ると右の大外レーンにベルナルド・シウバが流れて幅を維持。
イプスウィッチは守備時5バックまで押し下げされ重心が低かった。シティは後半デブライネが右サイドへと流れることがありサヴィーニョでイプスウィッチの左エリアの守備網をピン留めしベルナルド・シウバが奥を狙う攻撃も見られた。
4点目はハーランドが左足反転シュートで決めている。

そんな感じでシティ開幕2連勝。ハーランドがハットトリックの活躍。
第3節はウエストハム戦



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