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へたくそだけど『スプラトゥーン』がやめられない

Wii Uの『スプラトゥーン』にハマっている。300時間ほどプレイに費やしたが、まだまだ飽きる気配すらない。

これだけ飽きずにプレイしているということは、それなりのウデマエだろうと思われるが、ところがどっこい、これがまたほぼ底辺イカ、ランクはとっくにMAXの50だが、ウデマエはAからB+帯をチョロチョロしている体たらく。

野良でのガチマッチに参戦するのだが、負けた時には、キルレシオ0.5を切る私がほぼ戦犯になってしまうのでマッチングされたメンバーにはいつも申し訳なく思い、敗戦が続くと鬱になるんじゃないかと凹む始末。

だったらきちんと練習してプレイヤーとして上達すればいいじゃない。チンパンかよ。と思われるマッチョ脳ゲームエリートの皆様もいるだろう。しかしこれが悲しいかな、練習で埋められない差というのも世の中にはあり、とくに『スプラトゥーン』で重要とされるジャイロを使った操作法。私はこれが全くダメで、ジャイロONでプレイすると3D酔いを起こしてしまい、プレイどころではなくなってしまうポンコツっぷり。

では立ち回りを覚えてはどうか? 無駄に突っ込まなければ。という対戦ゲームのイロハ通りに、無駄に死なないように前線に出ないようにするとチャージャーにカモられたり、わざわざ前線から離れた私を倒しに来てくれるガロン担いだプレイヤーがやってきたり、ボム系の餌食になったりと散々な状態。

前線に出てもダメ、後ろに下がってもダメ。そうなるとどうせやられるなら前のめりでやられたい。と謎の精神論を振りかざし前線で無駄死にを繰り返してしまう始末である。

は〜〜ぁ〜。

思わず大きくため息をつく。ため息をつきたいのは私と同じチームに不幸にもなってしまった他のイカだとは思うが、そこで私もひとつ気付く。これって普段の生活で、バリバリ稼いでいる人と、そうでない人の状態に似てるなと。

年収1000万ぐらいまでは、努力すりゃなれんだよ。それになれない奴は社会に甘えていて、努力していないか努力の方向が違うんだよねー。とかいう人と『スプラトゥーン』でS帯に行けない人は努力が足りない、頭悪いんじゃないの? という人。シーンは違えど根本的には同じことだ。自分はできるから誰でもできるでしょ? ってな発想。

終いにはそういうイカは早く引退しろ。これは、実社会で底辺は死ねって言っているようなものと同じニュアンス。『スプラトゥーン』でも実社会でも差があるからこういうことが起きる。世の中で稼げないやつは社会にいらないと言ってしまうかのごとく、ゲームが下手だから、考えないならそんなプレイヤーはマルチプレイのゲームをするな。というのは上級者の傲慢である。

ゲームだといつでもやめられるから、下手なプレイヤーが沢山負けてしまうというストレスを抱えて、飽きずにプレイ続けることはまれなケースになる。私も実際もう勝てないから辞めようか。と思ったことは一度や二度じゃない。でもその度、人生でもこうやって負けるとわかっていても、少しでもマシなプレイヤーになるためには実践あるのみ! と、プレイを続ける。

他のゲームだとマルチプレイでこんなヘボプレイをしていたら、チャットで罵倒されて精神をさらに削られるだろう。だがここは任天堂のやさしさに助けられ、『スプラトゥーン』ではプレイの結果以外で精神を削られることはない。

だから、上手いプレイヤーやマッチングされたイカには申し訳ないが、地雷イカとしていつもキルレの低さに頭をかかえながらも、私はハイカラシティに降り立つ。『スプラトゥーン』に魅せられてしまったヘボゲーマーの性である。


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