ゲートルーラーの新弾がヤバい

11月18日、4弾から半年を超えてようやくゲートルーラーの新弾が発売された。
「生きていたのか、ゲートルーラー」生みの親の某氏ですら率直にそう思うレベルでまともな動きのなかったゲートルーラーだが、その沈黙を破って世に放たれた新弾は(本当に)生きていたのか、ゲートルーラーという安堵感を示すものではなく、生きていたのか、ゲートルーラー(ならば消す)というキャッチコピーが真逆のニュアンスに感じられてしまう程に酷いものだった。
生まれてこの方ずっと死に体だったゲートルーラーにトドメを刺さんとするかのような死体蹴りもかくやという出来栄えは、某氏の訴訟や恫喝問題でしか縁の無かったTwitterのトレンド入りに寄与することとなり、そしてゲートルーラーの商品として単独のパワーによる初のトレンド入りであることは皮肉としか言いようがない。

新弾におけるさまざまな問題点は多くの人が画像や詳細な説明付きで上げているのだが、箇条書きにするだけでも
・カードサイズ違い
・カードが今までより段違いで厚い
・それにより重量も大幅増加
・硬さや質感も触ればわかるくらいに変化
・もちろん初期傷や白欠けは相変わらず
といったカードそのものの問題に加え
・テキスト間違い
・用語間違い
・ルールとの矛盾や挙動がおかしくなるカード
・テキストが途中で切れてカードの効果がヴィルス。
などなどゲーム部分も問題まみれだ。

当然総合ルールの改定などされるわけもなく、特に新しいルーラーについては総合ルールに一切の定義がない(一応各ルーラーのページはあるが、それだけでは不足)ため現状は使い物にならない紙切れとするか、あるいはゲーム中に問題が発生したらユーザー間で相談しながら正解を模索するしかない有様だ。
これに対して某氏はルール担当がまとめたと思しき細かい部分のQ&Aをギッチギチに詰め込んだ視認性もクソもないページを公開して、ルールに対応したつもりになっているのだから笑えない。

それどころか発売日から1割近いカードが書いてあることがゴミであることを示す大量のエラッタ一覧を「エラッタ集」などとまるで愉快なイベントかのように喧伝するわ、カートンに含まれるボックスの個数が違うという返金対応もかくやという出来事を謝罪…したふりをしつつ実は公式ページからは飛べず、Twitterからしか見えないようなページに作り、その直後に公式と某氏双方でルール担当のツイートを大量リツイートすることで押し流すという杜撰な対応をする始末。
全くもって何も反省していないのがよくわかる。

しかしながら驚くべきことが起きた。
某氏が今回の新弾の圧倒的なゲートルーラー史上最低品質について謝罪のツイートを行ったのだ。
今回の件は全て当社の責任であるという部分に「当社じゃなくてお前の責任だろ」と思ったのは僕個人の感想なのでさておくとして、4弾でカードサイズ違いが発生した際にユーザーから直接咎められても「なんで起きたかわからない」「なんでウチだけに言うの?」「スリーブ付ければ大丈夫!ンナッハッハッハッ!」と開き直ってた時から大きく成長した…とは当然思わないわけで。

問題がどうしようもないくらい大きくなってしまった時に耳障りの良い美辞麗句を並べて「やった感」を出すのは某氏の常套句だ。
一番わかりやすいのはやはり訴訟された時のツイートだろう。
「二度と炎上させない」「余計なものは見ない」などと嘯いてはいるものの、今日までのゲートルーラーはというと他のカードゲームなら数十年単位の築き上げた信頼が吹いて飛ぶレベルの炎上を繰り返しているし、最近はまたかつてのように他社のカードゲームの売上に上から目線であーだこーだ抜かしている。

肝心の今回出てきた謝罪ツイートについても長々と語ってはいるものの、書いてある内容を要約すると「次は気をつけるわ」ぐらいでしかなく、何故こんなことが起きたかの説明や原因究明、あるいはそれをやって今後説明しますというようなことは全く書かれていないし、大量のエラッタカードを交換対応するのか?といった現状の問題への対応策に関してもゼロだ。
そもそも総合ルールの改定やデッキメーカーの公開など、発売日までに出来ていなければいけないこと、やると言ったことすらまともに出来ておらず、商品としてもゲームとしてもスタートラインにすら立てていないのに早くも次のことを話している時点でユーザーはナメられきっているのだ。

唯一褒められる点を無理矢理探すなら、今回はAのせいにしなかったことくらいだろうか。
てっきり僕は設定盛りまくりで最強超人となったAが海を渡って海外工場まで手中に収めたなどと言わないか不安だったのだが、流石にそれは盛り過ぎだとわかったようだ。
まぁ既に設定盛り過ぎだし、Aのせいにしなくてもマイナス100がマイナス99.9になった程度でゲートルーラーと某氏に対する評価は小揺るぎもしないのだが。

もうこれ以上下がる評価も崩れる信頼もないと思ってるところに『本物』を毎度まざまざと見せつけてくるゲートルーラー。
年末には本来夏に発売予定だった構築済みデッキがようやく発売され、年明けにはまだ5弾しか出ておらず過去の弾も底値で買えるにも関わらず再録パックが発売されるという。
買わない方が楽しめるカードゲーム、まだまだ目が離せないようだ。

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