Valkyrieのクライマックスストーリー、クソすぎ

お久しぶりです。気がつけば前の記事を投稿してから1年経っているんですね。追憶セレクションやオルタードfine-Oのツアーや、不満に思ったものはいくつかあるのですが、追憶セレクションはエレメントくらいしか関与しないし(マリオネットはあの作画が……なアニメで映像化されたので追憶セレクションにはセレクトされないと思います)オルタードfine-Oは開花前制服の恩恵を受けたのでまだ許せたのですが、待ちに待ったValkyrieのクライマックスストーリーのみかの描写がひどすぎて未だに立ち直れていません。

メインライターはみかのことが嫌いなのかとずっと考え続けて、まあそれもそうなのかもしれない、なんて結論づけて、同担が今回のストーリーを絶賛しているのを見て、私が好きだったみかを好きだった人はどこにもいないのかも、なんて思い詰めて、返礼祭を読み返しては私が好きだったみかは、応援したかった彼はこれなのに、とさめざめと泣いています。

 みかは元々、アイドルになった理由が宗に由来したものでしかありませんでした。「幼い頃出会った神さまにもう一度会いたい」と、そう思って夢ノ咲学院に入学しました。

だからこそ宗が舞台に上がれなくなってしまった時もずっと宗のそばにいたのだと思います。宗自身も「僕は君に対して何もしていないのに、どうしてここまで尽くすのだろう」と思うほどの献身が出来たのも、みかにアイドルである意味がなかったから。

例えば、宗が動物園の飼育員だったら飼育員になったくらい、みかはアイドルという職業には執着していませんでした。みかが執着しているのはあくまで宗の隣にいることで、アイドルになることはその手段に過ぎなかったのだと、七夕祭を代表としたズ!のストーリーを読んで、そう思います。だからこそ、みかは「人形」だった。「宗が創り上げた舞台の一部」でした。

そんな彼がアイドルである意味を見つけるのが、生きる意味を見つけるのが、ズ!の影片みかの物語なのだと思っています。

Valkyrieのズ!エピローグは返礼祭だと思っています。時系列に並べると最終の場所に来る、というのもそうですが、二人の話は一旦ここで終幕を迎えた、と思わせる描写が度々あるからです。宗の卒業後の進路、新たな夢、そしてみかの人形からの脱却、彼自身の夢。それらが詰め込まれたValkyrieのエピローグが返礼祭なのでしょう。

(縦に長くて申し訳ないのですが、もしかしたら修正されてしまうかもしれないので記録のためにも長くなっています。誠にごめんなさい。)

【モーメント*未来へ進む返礼祭】エピローグより

エピローグで宗に「自分の夢」を語るみかが好きでした。「宗の隣にいたい」だけではない、アイドルである意味を見つけたこの描写が、みか自身のこれからの成長を示唆したものであると、レゾンデートルを読むまではそう思っていました。






なのに、返礼祭で「芸術家である意味」を語り、だからこそズ!!になって芸術家として苦悩するみかを何度も描いてきたはずなのに、集大成だというクライマックスイベントで、以下のように言ったみかが信じられませんでした。

【Remplacer* 語る人形とレゾンデートル】
名無しの少女/第10話より引用

「自分自身で芸術家だと名乗っている意味はない」と端的に言えばそういうことで。素で理解できなくて、もしかしたらこれは宗が見ている幻覚なのではないかと本気で思ったくらいです。

みかの夢を真っ向から否定するようなこの描写は、本当にメインライターはみかのことが嫌いなのかもしれない、と思わせるのに充分でした。

元々、ズ!の頃は「マド姉ェも家族みたいなものだから昔のことを知りたい」と言ったり(スカウト!ヴィクトリア)「なんだかお師さんがおかしくなったんだけど、なんでだろう?」とマドモアゼルにこそこその内緒話をしたり(スカウト!スノウドーム)「マド姉ェに修学旅行のお土産買っていく!」と宗に伝えたり(招待★ブラックブラッドバンケット)『マドモアゼルを一人の人間として扱っている』ような描写しかなかったにも関わらず、いきなりズ!!になったら二重人格のひつぎに向けて「(二重人格って)お師さんとマド姉ェみたいなこと?」と言うようなキャラ崩壊としか思えない描写を追加されたりと、(ライターはみかの設定を覚えていないのだろうか)とモヤモヤすることも多かったのですが、今回のレゾンデートルで確信に変わりました。

 確かに、メインライターは人気の方ですし、あんスタ専属、ましてやValkyrie専属というわけではないのですから、設定を全て把握しろというのも酷な話かもしれません。でも、それなら運営が校閲するべきだと思うんですよ。だって二次元のキャラクターは、設定を忘れられたらすぐに解けて消えてしまうくらい、儚い存在なんですから。

メインライターにとっては影片みかが夢を持っていようが持っていなかろうがどうでもよくて、ただ何も考えずに描いただけなんでしょうね。でもこちらとしてはいきなり頭をはたかれたくらいの衝撃なんですよ。じゃあ今までの苦悩は何だったの? としか思えなくて。

3年間ずっとみかのスランプから話を進めてきたのは運営じゃないですか。でも仕方ないと思っていました。だって芸術家になりたてで、まだ駆け出しで、慣れないことばかりなんですから。でも、みかが芸術家と名乗っている意味が「宗に合わせるためだけ」なのだとしたら、今までのスランプは全部茶番にしか見えないんですよ。

みかの狂気性は「何も持っていなかったから」生まれたもので、持って生まれたわけではないと思ってきました。アイドルである意味なんて持っていなかったあの頃だからこそ、「宗のためなら人生を売り払ったって構わない」という言葉が出てきた。でも今のみかは何も持っていないわけではありません。音楽特区にはみかに憧れてアイドルを目指して出てきた故郷の子どもがいて、故郷にも「将来はみか兄ィみたいなアイドルになるんだ」と夢を語った子どもたちがいて。だから吸血鬼と墓穴も「それで捕まったらみかの夢は? 子どもたちの憧れの存在になるという夢は?」と思っていたし、レゾンデートルのラファエロを壊すシーンも同じことを思っていました。

変わっていく彼を応援していたつもりで、みかは何も変わっていなくて、私は何を応援していたんだろう。みかはいつまで経っても人間として足りないままで、芸術家である意味も夢でさえもライターに忘れられて、どうしてこれで集大成だなんて言えたんだろう。

今までの言葉は全て大嘘で、騙された気さえしてしまう。何も変わっていないなら、人形から芸術家になった意味は本当にただ「宗の隣にいたいから」でしかないんでしょうね。少なくともメインライターの中では。

でもみかが芸術家になる意味を描いたのも、みかの夢を描いたのもメインライターのはずなのになあ。結局アイドルのみかを応援していたのは私だけで、なんだか……Twitterで見る同担は腐しかいなくて、宗がみかに一緒に住もうと言っているシーンや演劇のシーンばかりに湧いて、なんだか、馬鹿馬鹿しくなっちゃいました。私みたいな方が異端なんですよね。

本当に呆然と、感情的に考えることしか出来なくて、支離滅裂な文章で読みづらいと思います。本当にごめんなさい。でも、どこかに書きたかったんです。もしかしたらこの世界のどこかに同じような不信感を持っている人がいて、共感してくれるのではないかと一縷の希望をかけているのです。

書いているうちに悲しくなってきたのでこのくらいでおしまいにします。引退するわけではないですが、しばらくValkyrie関連で何もないことを祈っています。

それでは。

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