ことばのたまり場28
灯台下暗し
身近な事柄に案外気付かない、というたとえの意味のことわざだ。
最近そのような経験をした。
僕は最近、心理学を勉強していて人とのコミュニケーションの取り方や問題解決の捉え方を考えることが多いのだが
昨日投稿した友人との相談を受けたときに自分のキャパを超える話にどう立ち会えば良いのか分からなかった、
という話を職場のパートの女性にした。
するとその女性は
「そんなことなら簡単だよ〜」
と言ってその時の解決策の一つをアドバイスしてくれた。
言われてみればそうだけど思いつかなかった、というのが正直な感想だったが
なにより、その話に対して的確なアドバイスをくれた事に驚いた。
話を聞くとその女性は学生時代心理学を勉強しており知識のある方だったのだ。
しかし一つの疑問があった、
学ぶこととそれを実践出来ることは別物だ。ということだ。
いわゆるインプットとアウトプットの話でいくら学んでいてもそれを実践、特に対人関係のアドバイスは頭で理解していてもそれを言葉として表現する能力が求められる。
それに関しては一定の経験が必要だと思っていたのでそこについても聞いたところ意外な答えが返ってきた。
「私のお母さんは、私が小学生の頃にうつ病になっちゃったの」と。
家でいつも俯きな母をどうにか元気に、笑顔になってもらいたい。
その一心で対話について学び実践した過去が、今を形成していると思うと話してくれた。
とても辛い過去だったと思うがそれを糧に人との関わり方の術を持ち合わせ、それを僕に伝えてくれた。
嬉しさはもちろんあったのだが彼女が話すこと全てが、いまの自分にほしい言葉だらけだった。
問題解決の捉え方、対人の接し方、
僕が思う理想系を具体でイメージさせてくれる存在だった。
…なんで今まで気づかなかったのだろう。
彼女とは4年ほど仕事を共にしていたがそんな話をしたことなかった、ということもあるがまさか僕がいま欲しい言葉を全て持っている人だとは思いもしなかった。
「世間は狭い」なんてよく言ったりするが本当にそうだと思う。
だからこそ、周りの人に関心と感謝の気持ちを忘れずに接する。
そうする事でいつか自分を助ける大きな支えになるかもしれない。
そんなことを感じた今日この頃だった。
よし、また明日からコツコツやってこ☀️
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