スピケイですか?
…と、初めてお会いした方に言われた。
2回訊かれて、「スピ系」という言葉に脳内変換されるまで、私はその人の顔を見つめてしまっていた。
「スピ系」と変換されたら、尚見つめてしまった。
スピリチュアルに特に偏見も興味もないけれど、何だろう?
私の外見の特徴の中で、ストレートの髪が長いこと、独特の雰囲気があると言われることあたりが、その人にそう思わせた原因かもしれない。
「違います」とハッキリ答えた。
外見だけから推測され、唐突に話しかけられたことへのかすかな不快もあったろうか。
そういう世界を信じて生きる人に共通する雰囲気か何かがあるのだろうか?
そんなことあるかいな。そう思ったら、どうでもよくなった。
ちなみに、人の顔を覚えにくい私はその人の顔も、たちまち忘れてしまった。
人に顔を覚えられやすい。
よく道を訊かれる。
決して明るく陽気なわけではなく、寧ろ月に近いと思う。
内向きで、人付き合いは狭く深く、去るものは追わず。でも面倒くさい人ではないと思う。
鏡の中の私は、今日も生真面目に私を見る。
でも鏡の中の自分は、影のようなもの、なのかもしれない。
周りの人によって自分は映し出され、より真実を表した自らの姿を知ることができる。映し出される自分の姿が、よりよきものになるよう、好きになれるように過ごしていきたい。
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