見出し画像

初めてのPET CT・・・異世界に引きずりこまれる日々

2022年12月23日

PET CTを受けに行く。
これはガンの転移を診るものだと内科の先生から説明を受けていた。
どれだけのガンが身体中に散らばっているか?
考えただけでも恐ろしい・・・
全身が光っていたらどうしよう?

早朝から緊張しながら行くと、
大手町の、ホテルのようなゴージャスな設備だった。
着替えて最初に問診を受ける。
その時に、先生の申し送り事項が読み上げられた。
「9月と3ヶ月後11月のCTで増大は無し。
でも所見に疑わしい部分があるのでPETをとのこと。
せきやたんなど自覚症状はないですね。」

うん。これを聞いたときなぜかちょっと安心した。
3ヶ月で増大がないと言う事は要因としてはかなり大きいのだと思った。
ガンだとしてもそんなに進行性のものではなさそう。

まず、造影剤のようなものである特殊な糖を体に入れる。
その後それが体中を巡るまで小1時間。
リクライニングの椅子に座って安静にする。
安静にしている間はスマホも、読書もダメ。
なぜなら頭を使うとそこに糖の集積が起こってしまうから。

ガンは旺盛にブドウ糖を消費しながら増大していくらしい。
だから、ガンのあるところにブドウ糖の集積を見るというのがPET CT。
糖の集積が起こっているところは黄色く赤く光るのだ。
膀胱も排出されるぶどう糖の集積があるので赤くなる。
そして歯の治療中のものなども事前に申請しておく。
そこに炎症があると光ってしまうから。

1時間ゆったりとソファーの上でおとなしくしていた。
呼ばれたらCTをとって、その後もう一度待機する。
映りが悪いときにはもう1回呼ばれるらしい。

もう1回呼ばれる人って??
まさか呼ばれないと思っていたが
実際自分が呼ばれてびびった。
何か悪かったのか?
やっぱり何かが写ってて、映りが悪いからもう1回ってなったのか?
ドキドキする。
何か問題があったのですか??と聞くと、

「2回とるのがデフォルトですから」といわれるが、めちゃくちゃ心配になる。
「心配になっちゃいますよね」
「でも2回撮って映りが良い方を複数の先生で見て診断しますから、
安心してください」と言われる。
そんなこと言われたって、安心できるわけない。

「映りが悪いことがあるんです。時間おいた方がきちんと映ったりするんです。」とかぶせるように、安心させるように言ってくれる。
が、
じゃあやっぱり何か写そうと思ってるんだ・・・と思った。

今、このPET CTを撮ったことで、
これまでの先生たちの会話からすると、
何かもし悪いものであっても、
そうそうひどいことにはなっていなさそうな気がしてきた。
そしてちょっと気持ちが楽になった。
前向きになった。
治療すればいいんじゃないか、と気持ちが切り替わった。

でも全身光っていたらどうしよう・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?