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怪物Mとの出会い

小生、区の大会で優勝をした後、達成感で一杯でした。それでソフトボールもこれで一区切り、引退するつもりでした。
ところが、そのままクラブチームでソフトを続けなさいと誘われ、あまり気乗りはしなかったのですが、渋々やることになったのです。
しかし、この嫌々でやったソフトで、小生は劇的な出会いをするのです。
それはこれからの野球人生で、小生の野球のライバルと言っちゃえば、相手に失礼なので、目標と言います。
のちに阪急に入り、オリックス、阪神、ダイエーと渡り歩くのですが、その大半は、阪急の名三塁手として天才の名をほしいままにしたあの松永浩美君です。
その出会いは、秋の新聞社主催の大会でした。松永君のいるチームと一回戦で当たるのですが、区の大会で優勝している我々は楽勝ムードで相手を見ていたのです。
ところが、松永の投球練習で、ぶっ飛んでしまいました。
ソフトボールだからもちろん下手投げなのですが、そのスピードたるや、今までに見たこともないものでした。と言うより、同じ小学生がこんなボールが何故投げられるのか小生の物差しではとても計れない怪物の出現でした。
その風貌も、ユニーク?で、髭つらの顔は、どう見ても中学生にし進学か見えませんでした。
試合はと言うと、3-2で勝ったのですが、彼のフォアボールに助けられた3点と彼の2本のホームランだったと思います。
小生はと言うと、とりあえず、バットに当たったのが振り遅れのライトフライ一本だったことを覚えています。

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