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災害復旧生活にも笑顔と団らんを(阪神淡路大震災から学んだこと)

近年、豪雨水害被害の報道を目にする機会が増えています。被害現場では多くの家々やくるまが水害被害を受け、人々の生活に大きな不安を与えている現状を知るにつれ過去の経験を思い出します。

(阪神淡路大震災での経験)

わたしは1995年1月に神戸市須磨区で阪神淡路大震災を経験しました。私自身は北落合という街に住んでいたので大きな影響を免れたものの、同じ須磨区でも海側の平地では大きな被害を受けていました。

震災の朝、当時灘区にあったアルバイト先に向かったのですが、すでに見慣れた神戸の美しい街並みは残っていませんでした。家屋やビル、橋脚が倒壊し道路が寸断され、車がおしつぶされ、住民の方々は着の身着のままで近くの避難所に向かっていました。救援支援に駆け付けた車両は通れそうな道路に集中し、全く動けずに立ち往生する光景がいたるところで見られました。その光景は私の脳裏に今も焼き付いています。

数日後わたしはボランティアを始めていました。大学か区役所からの呼びかけで、須磨区須磨寺のいわゆる老人ホームに支援物資を届ける活動です。まだ電気ガス水道などライフラインは復旧していない段階で、毛布やビスケットなど「命をつなげる」ためのものを高齢者の方々にお渡しする役割です。終わりの見えないつらい日々にもかかわらず、お渡しするたびにかけてもらった笑顔と感謝の言葉に勇気づけられ、人とのつながりや交わす笑顔の尊さを強く感じました。

自然災害から難を逃れたとしても、直後からライフラインの途絶えた中での災害復旧生活が始まります。災害関連死を防ぐために「トイレ」「キッチン」「ベッド」の3つのキーワードをいかに充実させていくかが大切だと言われていますが、同時に被災生活では家族や大切な人とのつながりと笑顔を絶やさないこと、団らんの場をいかに確保するかについて考え備えておくことはとても大切なことだと考えています。

(まとめ)

・災害復旧生活では災害関連死を防ぐために「トイレ」「キッチン」「ベッド」の3つのキーワードをいかに充実させていくかが大切です。
同時に家族や大切な人とのつながりと笑顔を絶やさないこと、団らんの場をいかに確保するかについても備えておくことも大切です。

被災生活でも家族や大切な人とのつながりを絶やさない
(写真はイメージです)


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