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Vol.8-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー “EVの活用と「くるま」の確保”

前回は球磨川氾濫が残したものについてお話ししました。今回はEVの活用と「くるま」の確保についてです。

EVの活用

「EV一台あるといろんなことに活用できますねと言ってますが、こういう状況になると電気が使えなくなるので、EVで電源にできるというのは、発電所並みの存在感を感じました。」

「EVからの充電といえばこんなエピソードがあります。日産がですね、電気が使えない当時“リーフ”を貸し出してくれてました。町のあちこちを回ってましたがオレンジ色のボディなのでよく目立つんです。車からアタッチメントをかまして充電するんですけど、ボランティアさんがいっぱい来られてるじゃないですか。一日いると充電なくなるわけですよ。そこにリーフが来てくれて「スマホ充電してください」って。みなさんすごく助かりましたね。2-3ヶ月いてくれてました。」

「くるま」の確保

「発災後は中古車需要が一気に増えて、市場から中古車がなくなってしまって、保険に入っていてもすぐにはなかなか手に入らなかったみたいなことは事実としてはありました。それに保険入ってても、代車を貸し出してくれる期間は結構決まってますよね。1ヶ月から2ヶ月くらいだと思います。その間に車を確保しなくちゃいけない。確保できないとまた“足”がなくなってしまう。なのでみなさん復旧作業をしながら、頑張ってくるまを探されてましたけど、その期間で確保できなかった方は結構いましたよね。東日本大震災のときに中古車が一気になくなったという話は聞いていましたが、3年前のあの時も本当になくなりましたので、実感としてもあります。」

「僕もいろんなツテを辿ったりして、なんとか軽トラを借りれたんですけど、エアコンがついてなくてそれが本当にきつかったです。それでも子どもの保育園の送迎とかもしてたので、くるまがないと物の移動もできないし、情報の移動もできない。」

「避難所に避難されている高齢者の方に“今ボランティアが明日来るみたいですよ。立ち会えますか”とか、細かいところも含めて伝えないといけないことがあって、スマホを使える方はいいですけど、直接まだアナログでフェイストゥーフェイスでやらないといけない。そういうところ一つとってもくるまがないと情報の移動もできない

インタビュー#9に続く

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